2.8.3 キャッシング機能を使用するための設定
キャッシング機能を使用するための設定について説明します。J2EEアプリケーションの場合とEJBクライアントアプリケーションの場合で設定個所が異なります。
(1) J2EEアプリケーションでキャッシング機能を使用する場合
J2EEアプリケーションでキャッシング機能を使用するための定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定します。簡易構築定義ファイルでのキャッシング機能を使用するための定義について次の表に示します。
指定するパラメタ |
設定内容 |
---|---|
ネーミングでのキャッシングを有効にするかどうかを指定します。 |
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ネーミングでのキャッシングをする場合,キャッシュをクリアする間隔(単位:秒)を指定します。 |
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インターバル経過後のネーミングでのキャッシュ領域に対する動作(キャッシュクリアの範囲)を決定します。 |
キャッシュを定期的にクリアするときの設定例(物理ティアの定義の場合)を次に示します。
- (例)
<configuration> <logical-server-type>j2ee-server</logical-server-type> <param> <param-name>ejbserver.jndi.cache</param-name> <param-value>on</param-value> </param> <param> <param-name>ejbserver.jndi.cache.interval</param-name> <param-value>60</param-value> </param> <param> <param-name>ejbserver.jndi.cache.interval.clear.option</param-name> <param-value>check</param-value> </param> : </configuration>
(2) EJBクライアントアプリケーションでキャッシング機能を使用する場合
EJBクライアントアプリケーション起動時にプロパティとして設定します。
EJBクライアントアプリケーションのプロパティの設定方法は,EJBクライアントアプリケーションの開始に使用するコマンドによって,EJBクライアントアプリケーションのプロパティの設定方法が異なります。
-
cjclstartapコマンドの場合
cjclstartapコマンドを使用する場合は,EJBクライアントアプリケーションのプロパティファイル(usrconf.properties)で,プロパティを設定します。
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vbjコマンドの場合
vbjコマンドを使用する場合は,バッチファイル/シェルスクリプトファイル,またはコマンドの引数で,プロパティを設定します。
キャッシュを定期的にクリアするときの設定例を次に示します。
EJBクライアントのシステムプロパティ設定例
: # キャッシュの設定 ejbserver.jndi.cache=on ejbserver.jndi.cache.interval=60 ejbserver.jndi.cache.interval.clear.option=check