8.1 Servlet仕様およびJSP仕様で追加,変更された機能のサポート範囲
ここでは,Servlet仕様およびJSP仕様で追加,変更された機能の概要と,アプリケーションサーバでのサポート範囲を示します。
各バージョンのServlet仕様およびJSP仕様で追加,変更された機能をアプリケーションサーバで使用する場合の動作や注意事項は,8.2.3以降を参照してください。
Servlet 3.1で追加,変更された機能の概要とサポート範囲を次の表に示します。
項番 |
機能名 |
機能概要 |
サポート |
---|---|---|---|
1 |
web.xml(Servlet 3.1) |
Servlet 3.1に対応したweb.xmlを使用できます。 |
○※1 |
2 |
非同期I/O |
ReadListener/WriteListenerインタフェースを用いて非同期I/Oを実装できます。 |
○ |
3 |
Upgradeリクエスト |
WebSocketプロトコルなどへのUpgradeリクエストに対応できます。 |
○ |
4 |
セキュリティエンハンス |
|
× |
5 |
APIのエンハンス |
新規に追加または変更となったAPIが使用できます。 |
△※2 |
Servlet 3.0で追加,変更された機能の概要とサポート範囲を次の表に示します。
項番 |
機能名 |
機能概要 |
サポート |
---|---|---|---|
1 |
web.xml(Servlet 3.0)と新規アノテーション |
Servlet 3.0に対応したweb.xmlを使用できます。 |
○ |
アノテーションでサーブレットを定義できます(web.xmlを省略できます)。 |
○ |
||
web-fragment.xmlを使用できます。 |
×※1 |
||
2 |
動的サーブレット定義 |
APIでサーブレット,フィルタ,またはリスナを定義できます。 |
○ |
3 |
ファイルアップロード |
content-typeがmultipart/form-dataのリクエストを処理できます。 |
○ |
4 |
静的リソースの配置 |
JARファイルのMETA-INF/resourcesに静的リソースやJSPを配置できます。 |
○ |
5 |
セキュリティエンハンス |
|
○ |
6 |
非同期サーブレット |
リクエストを受け付けたスレッドとは別のスレッドで,リクエスト処理やレスポンス生成ができます。 |
○ |
7 |
Servlet仕様のその他の変更 |
CookieにHttpOnly属性を付けられます。 |
○ |
HTTPセッションのセッションIDを示すHTTP Cookieの名前を変更できます。 |
○ |
||
HTTPダイジェスト認証が使えます。 |
×※2 |
||
ServletRequestの属性としてSSL Session IDが取得できます。 |
×※3 |
||
8 |
JSP仕様の変更 |
デフォルトのコンテンツタイプやバッファサイズなどをweb.xmlで指定できます。 |
○ |
9 |
ELパラメタ付きメソッド |
パラメタ付きメソッドを呼び出せます。 |
○※4 |
10 |
APIのエンハンス |
新規に追加または変更となったAPIが使用できます。 |
△※5 |