2.4.2 JSPデバッグ機能の使用手順
ここでは,JSPデバッグ機能の使用手順について説明します。JSPデバッグ機能は,J2EEサーバでJSPをコンパイルする場合,またはcjjspcコマンドでJSPをコンパイルする場合に使用できます。
それぞれの場合の使用手順について説明します。
(1) J2EEサーバでJSPをコンパイルする場合
J2EEサーバでJSPをコンパイルする場合のJSPデバッグ機能の使用手順の流れを次の図に示します。
図中の手順について説明します。
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J2EEサーバの設定
JSPデバッグ機能を有効にします。また,JSPのリロードを有効にします。JSPのリロードについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「17.8.9 JSPのリロード」を参照してください。
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J2EEサーバの開始
J2EEサーバを開始します。
JSPデバッグ機能を有効にすると,J2EEサーバの開始時には,KDJE39322-Wのメッセージがメッセージログに出力されます。
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JSPファイルの作成,修正
JSPファイルを作成,または修正します。
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JSPのテスト・デバッグ
WTPなどのJPDAに対応したデバッグツールを使用して,テストおよびデバッグをします。JSPを修正する場合は,手順の3.に戻ります。
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JSPの実行環境への配布
作成したJSPを含むJ2EEアプリケーションを開発環境でエクスポートして,実行環境へインポートします。
(2) cjjspcコマンドでJSPをコンパイルする場合
J2EEアプリケーション開始前に,すべてのJSPをコンパイルしたい場合,cjjspcコマンドでJSP事前コンパイルを実施します。JSP事前コンパイルについては,「2.5 JSP事前コンパイル機能とコンパイル結果の保持」を参照してください。
cjjspcコマンドでJSP事前コンパイルを実施する場合のJSPデバッグ機能の使用手順の流れを次の図に示します。
図中の手順について説明します。
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J2EEサーバの開始
JSPデバッグ機能を有効にします。また,JSPのリロードを有効にします。JSPのリロードについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「17.8.9 JSPのリロード」を参照してください。
JSPデバッグ機能を有効にすると,J2EEサーバの開始時には,KDJE39322-Wのメッセージがメッセージログに出力されます。
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JSPファイルの作成,修正
JSPファイルを作成,または修正します。
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JSP事前コンパイルの実行
cjjspcコマンドを使用して,JSP事前コンパイルを実行します。-debuggingオプションを指定してコマンドを実行し,JSPファイルをコンパイルします。
cjjspcコマンド実行時には,KDJE53442-Wのメッセージがコンソールログに出力されます。
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JSPのテスト・デバッグ
WTPなどのJPDAに対応したデバッグツールを使用して,テストおよびデバッグをします。JSPを修正する場合は,手順の2.に戻ります。
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JSPの再コンパイル
JSPワークディレクトリを削除します。また,-debuggingオプションを指定しないでcjjspcコマンドを使用して,JSPファイルを再度コンパイルします。
なお,JSPファイルを再コンパイルしない場合,JSPを実行できません。詳細は「2.4.4 JSPデバッグ機能使用時の注意事項」を参照してください。
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JSPの実行環境への配布
作成したJSPを含むJ2EEアプリケーションを開発環境でエクスポートして,実行環境へインポートします。
cjjspcコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjjspc(JSPの事前コンパイル)」を参照してください。