3.4.5 システム時刻を補正するときの注意事項
NTPプログラム(Windowsの場合はWindows Timeサービス,UNIXの場合はntpdコマンド,ntpdateコマンドなど)を使用してシステム時刻を補正する場合は,次の点に注意して運用してください。なお,システム時刻補正については,使用しているOSのマニュアルを参照してください。
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時刻飛びが発生しないように時刻のずれを徐々に補正する,slewモードの範囲で製品を使用してください。
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一度に数十秒以上の大幅な時刻補正が必要な場合は,製品のプロセスを停止してから時刻補正を実施するようにしてください。
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時刻補正によってシステム時刻が戻った場合または進んだ場合,次のような事象が発生することがあります。これらの事象を考慮して,システム設計やタイムアウト設計をしてください。
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トランザクションや通信,システム監視などで,タイムアウトが想定より遅くなったり早くなったりする
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ログや履歴の時系列が崩れる
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一部の構成ソフトウェアでは,機能の性質上,時刻が戻ると動作が不正になることがあります。