2.4.2 リソースアダプタを複数配置してマルチテナントに対応する
ここでは,単一のWebフロントシステムからデータベースを共有してマルチテナントに対応するシステムへ変更する手順について説明します。システム構成については,「1.2.4 リソースアダプタを複数配置してマルチテナント対応するには」を参照してください。
- 参考
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説明で使用する画面,コマンドおよびファイルの参照先,コマンドおよびファイルの格納先については,「5. システムの構築・運用時に使用する画面,コマンドおよびファイル」を参照してください。
リソースアダプタを複数配置するホストは,運用管理ポータルを使用してリソースアダプタを追加して作成します。また,リソースアダプタを利用する業務アプリケーションと関連づけます。例題で使用する設定内容を次の表に示します。
項目 |
設定例 |
---|---|
追加するリソースアダプタの名称 |
DB_Connector_for_HiRDB_Type4_2 |
インポートするRARファイル |
DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rar |
(1) 運用管理ポータルの起動とログイン
運用管理ポータルにログイン済みの場合は「(2) リソースアダプタの追加」に進みます。
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Webブラウザを起動し,「http://localhost:28080/mngsvr/index.jsp」に接続して,運用管理ポータルを起動します。
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[Management Serverへログイン]画面で管理ユーザIDに「admin」を入力して,[ログイン]ボタンをクリックします。
(2) リソースアダプタの追加
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[運用管理ポータル]画面で[論理サーバのアプリケーション管理]をクリックします。
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[DefaultDomain]−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[MyJ2EEServer]−[リソース]−[リソースアダプタ]をクリックし,[インポート]タブをクリックします。
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[リソースアダプタのインポート]画面でMyJ2EEServerにインポートするリソースアダプタの情報を設定して,[実行]ボタンをクリックします。
インポートするリソースアダプタの情報として,DB Connectorを選択して,プルダウンメニューからインポートするRARファイル(DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rar)を選択し,リソースアダプタ名称を選択して,追加するリソースアダプタの名称(DB_Connector_for_HiRDB_Type4_2)を指定します。
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[実行結果]に「成功」が表示されたら[戻る]アンカーをクリックします。
[実行結果]に「失敗」が表示された場合は,[ログの表示]タブをクリックして[ログの表示]画面のメッセージを確認し,障害要因を取り除いてからインポートし直してください。
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[DefaultDomain]−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[MyJ2EEServer]−[リソース]−[リソースアダプタ]をクリックし,[プロパティ設定]タブをクリックします。
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[リソースアダプタのプロパティ設定]画面で手順3.でインポートしたリソースアダプタの[操作]の[基本設定]アンカーをクリックします。
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[リソースアダプタの基本設定]画面で基本情報やプロパティを設定し,[設定]ボタンをクリックします。
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[リソースアダプタの基本設定]画面で表示されたメッセージを確認して[戻る]アンカーをクリックします。
失敗を示すメッセージが表示された場合は,障害要因を取り除いてからプロパティを設定し直してください。
(3) リソースアダプタの開始
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[運用管理ポータル]画面で[論理サーバのアプリケーション管理]をクリックします。
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[DefaultDomain]−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[MyJ2EEServer]−[リソース]−[リソースアダプタ]をクリックし,[開始/停止]タブをクリックします。
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[リソースアダプタの開始/停止]画面で[操作]の[開始]アンカーをクリックします。
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[リソースアダプタの開始]画面で[はい]ボタンをクリックします。
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[実行結果]に「成功」が表示されたら[戻る]アンカーをクリックします。
[実行結果]に「失敗」が表示された場合は,[ログの表示]タブをクリックして[ログの表示]画面のメッセージを確認し,障害要因を取り除いてから開始し直してください。
(4) 業務アプリケーションとの関連づけの設定
(a) java:comp/envでのルックアップ利用時
J2EEアプリケーションでlookupメソッドの引数に「java:comp/env/<<res-ref-name>タグ指定値>」と指定して実装している場合は,運用管理ポータルを使用して,属性を編集したJ2EEアプリケーションを入れ替えてから開始します。
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cosminexus.xmlを編集して,<任意のディレクトリ>下のMETA-INFディレクトリに格納します。
アプリケーション開発者にリソース参照の名前解決をするための情報を確認して,cosminexus.xmlで<ejb-jar>タグ,<war>タグ,<entity>タグまたは<message>タグ内に次の指定をします。
EJB-JARの属性(<ejb-jar>タグ内)に指定する場合
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<session>−<resource-ref>タグに,リソースの参照(<res-ref-name>タグ)を指定します。
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<session>−<resource-ref>−<linked-to>タグに,関連づけるDB Connectorの表示名を指定します。
WARの属性(<war>タグ内)に指定する場合
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<resource-ref>タグに,リソースの参照(<res-ref-name>タグ)を指定します。
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<resource-ref>−<linked-to>タグに,関連づけるDB Connectorの表示名を指定します。
Entity Bean属性の属性(<entity>タグ内)に指定する場合
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<resource-ref>タグに,リソースの参照(<res-ref-name>タグ)を指定します。
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<resource-ref>−<linked-to>タグに,関連づけるDB Connectorの表示名を指定します。
Message-driven Bean属性の属性(<message>タグ内)に指定する場合
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<resource-ref>タグに,リソースの参照(<res-ref-name>タグ)を指定します。
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<resource-ref>−<linked-to>タグに,関連づけるDB Connectorの表示名を指定します。
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コマンドプロンプトで,jarコマンドを実行し,アーカイブ形式のJ2EEアプリケーションに手順1.で編集したcosminexus.xmlを設定します。
コマンドの実行例を次に示します。
jar uvf <MyApp1.earのファイルパス> -C <META-INFディレクトリを置いたディレクトリ> <META-INFディレクトリ下のcosminexus.xmlのファイルパス>
<MyApp1.earのファイルパス>は,J2EEアプリケーション(MyApp1.ear)を格納したディレクトリのパスとファイル名(MyApp1.ear)を指定します。<META-INFディレクトリを置いたディレクトリ>は,cosminexus.xmlの格納先が次のような構造の場合,<任意のディレクトリ>となります。
<任意のディレクトリ> └META-INF └cosminexus.xml
<META-INFディレクトリ下のcosminexus.xmlのファイルパス>は,手順1.でcosminexus.xmlを格納したMETA-INFディレクトリのパスとファイル名(cosminexus.xml)を指定します。
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[運用管理ポータル]画面で[論理サーバのアプリケーション管理]をクリックします。
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[DefaultDomain]−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[MyJ2EEServer]−[アプリケーション]をクリックし,[J2EEアプリケーションの開始/停止]タブをクリックします。
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[J2EEアプリケーションの開始/停止]画面で[インポートJ2EEアプリケーション一覧]にある,アプリケーションの表示名(MyApp)の[操作]の[停止]アンカーをクリックします。
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[J2EEアプリケーションの停止]画面で[はい]ボタンをクリックします。
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[実行結果]を確認して[戻る]アンカーをクリックします。
[実行結果]に「失敗」が表示された場合は,[ログの表示]タブをクリックして[ログの表示]画面のメッセージを確認し,障害要因を取り除いてから停止し直してください。
[実行結果]に「成功」が表示された場合は,[J2EEアプリケーションの開始/停止]画面の[ステータス]が「停止」になります。
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[DefaultDomain]−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[MyJ2EEServer]−[アプリケーション]をクリックし,[削除]タブをクリックします。
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[J2EEアプリケーションの削除]画面で[インポートJ2EEアプリケーション一覧]にある,アプリケーションの表示名(MyApp)の[操作]の[削除]アンカーをクリックします。
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[J2EEアプリケーションの削除]画面で[はい]ボタンをクリックします。
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[実行結果]を確認して[戻る]アンカーをクリックします。
[実行結果]に「失敗」が表示された場合は,[ログの表示]タブをクリックして[ログの表示]画面のメッセージを確認し,障害要因を取り除いてから削除し直してください。
[実行結果]に「成功」が表示された場合は,[J2EEアプリケーションの削除]画面の[インポートJ2EEアプリケーション一覧]からアプリケーションが削除されます。
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[DefaultDomain]をクリックします。
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[J2EEアプリケーションのアップロード]画面で[J2EEアプリケーションファイル]に手順2.で再作成したJ2EEアプリケーション(MyApp1.ear)を入力して,[アップロード]ボタンをクリックします。
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表示されたメッセージを確認して[戻る]アンカーをクリックします。
失敗を示すメッセージが表示された場合は,障害要因を取り除いてからアップロードし直してください。
[アップロードディレクトリファイル一覧]に手順13.でアップロードしたJ2EEアプリケーションが表示されます。
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[DefaultDomain]−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[MyJ2EEServer]−[アプリケーション]をクリックし,[インポート]タブをクリックします。
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[J2EEアプリケーションのインポート]画面で[J2EEアプリケーションファイル]から手順13.でアップロードしたファイルを選択し,[実行]ボタンをクリックします。
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[実行結果]に「成功」が表示されたら[戻る]アンカーをクリックします。
[実行結果]に「失敗」が表示された場合は,[ログの表示]タブをクリックして[ログの表示]画面のメッセージを確認し,障害要因を取り除いてからインポートし直してください。
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[DefaultDomain]−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[MyJ2EEServer]−[アプリケーション]をクリックし,[開始/停止]タブをクリックします。
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[J2EEアプリケーションの開始/停止]画面で[インポートJ2EEアプリケーション一覧]にある,手順16.でインポートしたアプリケーションの[操作]の[開始]アンカーをクリックします。
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[J2EEアプリケーションの開始]画面で[はい]ボタンをクリックします。
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[実行結果]を確認して[戻る]アンカーをクリックします。
[実行結果]に「失敗」が表示された場合は,[ログの表示]タブをクリックして[ログの表示]画面のメッセージを確認し,障害要因を取り除いてから開始し直してください。
[実行結果]に「成功」が表示された場合は,[J2EEアプリケーションの開始/停止]画面の[ステータス]が「稼働」になります。
(b) ユーザ指定名前空間機能を利用して付与した名称でのルックアップ利用時
J2EEアプリケーションでlookupメソッドの引数に任意の名称を指定して実装している場合は,運用管理ポータルを使用して,リソースアダプタのConnector属性ファイルでリソースの別名を設定します。ここでは,任意の名称として「jdbc/DataSource」を指定している場合の例について説明します。
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[運用管理ポータル]画面で[論理サーバのアプリケーション管理]をクリックします。
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[DefaultDomain]−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[MyJ2EEServer]−[リソース]−[リソースアダプタ]をクリックし,[プロパティ設定]タブをクリックします。
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[リソースアダプタのプロパティ設定]画面で「(2) リソースアダプタの追加」でインポートしたリソースアダプタの[操作]の[Connector属性ファイル編集]アンカーをクリックします。
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[リソースアダプタのConnector属性ファイル編集]画面で<resource-external-property>−<optional-name>タグにリソースの別名を設定し,[設定]ボタンをクリックします。
設定例を次に示します。ここでは,リソースの別名を「jdbc/DataSource」とします。
<connector-runtime> <property> : </property> <resource-external-property> <optional-name>jdbc/DataSource</optional-name> </resource-external-property> </connector-runtime>
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[リソースアダプタの基本設定]画面で表示されたメッセージを確認して[戻る]アンカーをクリックします。
失敗を示すメッセージが表示された場合は,障害要因を取り除いてからプロパティを設定し直してください。