10.3 サービスプラットフォームを導入したシステムのライフサイクル
サービスプラットフォームを導入したシステムのライフサイクルを図に表すと,次のようになります。
サービスプラットフォームを導入したシステムのライフサイクルには,次の段階があります。
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システム設計/サービス部品準備
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システム構築
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セットアップ
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各種定義/アプリケーションの作成
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システムの運用
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システムの保守と見直し
ライフサイクルの中での各段階の位置づけは次のとおりです。
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システム設計/サービス部品準備
サービスプラットフォームの導入を決定したら,まず,システムで実行する業務を分析し,業務をサービス化します。また,サービスの利用方法に応じたシステムを設計します。
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システム構築
1.で検討したシステムの設計情報およびサービス部品情報に基づいて,開発環境,運用環境および実行環境を構築します。
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セットアップ
システムの運用開始に向けて運用環境,実行環境をセットアップします。1.で検討したシステムの設計情報およびサービス部品情報に加えて,開発環境で作成された定義情報やアプリケーションも利用します。
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各種定義/アプリケーションの作成
システムの運用に必要な各種定義とアプリケーションを開発します。
開発には,1.で検討したアプリケーション設計情報およびサービス部品情報に加えて,運用環境および実行環境のセットアップ情報も利用します。
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システムの運用/システムの保守と見直し
システムの運用を開始します。システムの運用では,日常運用と定期的なシステム保守を繰り返します。
また,業務内容の変更やシステム規模の変更などに合わせて,システムを随時見直します。見直しの結果,システムを再構築・再セットアップする場合や,各種定義およびアプリケーションを追加・変更する場合は,2.〜4.の段階を実施してから運用を再開します。
サービスプラットフォームの更新または破棄を決定するまで継続します。
以降の項では,それぞれの段階の概要について説明します。