9.3 ビジネスプロセス実行機能
ビジネスプロセスとは,複数のサービス部品の処理の順番や条件などを定義して,一連の業務の流れとして定義したものです。
サービスプラットフォームでは,ビジネスプロセスに定義されている順に,連続してサービス部品を呼び出して実行できます。
ビジネスプロセスからサービス部品を実行する場合の概略を次の図に示します。
HCSCサーバへサービスの実行要求(要求電文)を送信するアプリケーションであるサービスリクエスタは,サービス部品の実行要求を受け付けると,ビジネスプロセスへ要求電文を送信します。
ビジネスプロセスは,各サービスアダプタへ順に情報を送信し,サービスアダプタを介してサービス部品を実行します。
1つのサービスの実行が完了したら,次のサービスの実行に移り,ビジネスプロセスが終了するまで実行されます。
各サービス部品での処理が終了すると,処理結果として応答電文がサービスアダプタに送信されます。応答電文は,サービスリクエスタを経由して業務担当者へ通知されます。
ビジネスプロセスには,[受付],[応答],[サービス呼び出し]などのビジネスプロセスの基本要素や,[分岐処理],[並列処理],[繰り返し処理]などのビジネスプロセスの処理構造を定義します。
なお,ビジネスプロセスは,コーディングによって定義するのではなく,Eclipseで統合されたGUIツールを使用して定義します。