31.2.2　CORBA::MarshalOutBufferのコンストラクタとデストラクタ

• CORBA::MarshalOutBuffer(

  CORBA::ULong initial_size = 255,

  CORBA::Boolean release_flag = 0,

  CORBA::ULong start_offset=0);

  initial_sizeに指定されたサイズのMarshalOutBufferを生成します。MarshalOutBufferには，putオペレーション時に自分自身のサイズを変更する機能があります。書き込まれたすべての内容を保持するスペースがバッファに不足している場合，バッファのサイズが倍になります。

  • initial_size

    このオブジェクトに対応するバッファの初期サイズ。デフォルトサイズは，255バイトです。

  • release_flag

    trueを設定すると，このオブジェクトがデストラクトされた場合にバッファに対応するメモリが解放されます。デフォルト値はfalseです。

  • start_offset

    バッファにデータを書き込む際の開始オフセットを設定します。

    デフォルト値は0です。

• CORBA::MarshalOutBuffer(

  char *buffer,

  CORBA::ULong len,

  CORBA::Boolean release_flag=0,

  CORBA::ULong start_offset=0);

  指定されたバッファ，バッファ長，解放フラグ値で，オブジェクトを生成します。

  • buffer

    マーシャリングされたデータが実際に書き込まれるバッファ

  • len

    bufferに書き込むことができる最大バイト数

  • release_flag

    trueを設定すると，このオブジェクトがデストラクトされた場合にbufferに対応するメモリが解放されます。デフォルト値はfalseです。

  • start_offset

    bufferからデータを追加する際の開始オフセットを設定します。

    デフォルト値は0です。

• virtual ~CORBA::MarshalOutBuffer();

  これはデフォルトのデストラクタです。release_flagにtrueを設定した場合，このオブジェクトに対応するバッファメモリが解放されます。オブジェクトを生成するときにrelease_flagを設定するか，またはrelease_flagメソッドを呼び出すことによってrelease_flagを設定できます。release_flagメソッドについては，「31.2.3　CORBA::MarshalOutBufferのメソッド」の「void release_flag(CORBA::Boolean val);」を参照してください。

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