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VisiBroker Version 5 Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) プログラマーズリファレンス


19.3.2 説明

idl2irコマンドはIDLファイル名を入力として使用します。また,idl2irコマンドは,このコマンド自体をインタフェースリポジトリサーバにバインドし,<filename>.idlに指定されたIDL構成体にリポジトリを実装します。-replaceオプションを指定した場合,リポジトリにIDLファイルの項目と同じ名前を持つ項目がすでにあると,その項目は新しい項目と置き換えられます。

idl2irコマンドが匿名の配列およびシーケンスを適切に処理できないという問題があります。この問題の対処として,すべての配列およびシーケンスに対してtypedefsを使用します。

オプション
  • -D, -define foo[=bar]

    fooに指定されたプリプロセサマクロを定義します。barで値を指定できます。

  • -I, -include <dir>

    #includeファイルを検索するディレクトリを指定します。

  • -P, -no_line_directives

    行番号情報の生成を抑止します。デフォルトはoffで,行の番号づけは抑止されません。

  • -H, -list_includes

    インクルードされたファイル名を標準出力に出力します。デフォルトはoffです。

  • -C, -retain_comments

    C++コード生成時に,IDLファイルからコメントを引き継ぎます。このオプションを指定しないと,コメントはC++コードに表示されません。

  • -U, -undefine foo

    fooに指定されたプリプロセサマクロの定義を解除します。

  • -[no_]back_compat_mapping

    VisiBroker 3.xとの下位互換性を持つマッピングの使用を指定します。

  • -[no_]idl_strict

    IDLソースに,OMG標準規格を指定します。デフォルトではOMG標準規格は使いません。

  • -[no_]preprocess

    解析前にIDLファイルの前処理をします。デフォルトはonです。

  • -[no_]preprocess_only

    前処理の終了後に,IDLファイルの解析を中止します。このオプションを使用すると,コンパイラで前処理フェーズの結果をstdoutに生成できます。デフォルトはonです。

  • -[no_]warn_all

    警告をすべて抑止します。デフォルトはoffです。

  • -[no_]warn_unrecognized_pragmas

    #pragmaが認識されない場合に警告を生成します。

  • -deep

    シャロウマージではなく,ディープマージを指定します。-deepを指定した場合,新しい内容と既存内容との違いだけをマージします。-deepを指定しない場合はシャロウマージが選択されて,新しい内容が同じ名前を定義すると,すべての既存内容を新しい内容と置き換えます。デフォルトはoffです。

  • -h, -help, -usage, -?

    ヘルプ情報を出力します。

  • -irep <name>

    idl2irがバインドしようとするインタフェースリポジトリのインスタンス名を指定します。名前を指定しないと,idl2irは,カレントドメインで見つけたインタフェースリポジトリサーバにバインドします。現在のドメインは,OSAGENT_PORT環境変数によって定義されます。

  • -replace

    定義を更新しないで,そのまま置き換えます。

  • -version

    Borland Enterprise Server VisiBrokerのバージョンを表示します。

  • file1 [file2] ...

    処理対象のファイルを一つ以上指定します。処理対象のファイルにstdinを指定するときは,「-」を指定します。