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VisiBroker Version 5 Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) プログラマーズリファレンス


4.2 Context

public abstract class org.omg.CORBA.Context extends
    java.lang.Object

このクラスには,クライアントのプロパティリストを含みます。このプロパティリストは,クライアントがリクエストをするときにサーバにプロパゲーションされます。CORBA仕様ではContextの内容を定義しないため,これらのプロパティを定義するのは,ユーザと実装者に任されます。Contextオブジェクトは,親コンテキストに対するポインタをそれぞれ含むツリーとして編成されます。ルートコンテキストはglobal default contextで,親はnullになります。デフォルトコンテキストは,ORB.get_default_contextメソッドを使用することで取得されます。ORB.get_default_contextメソッドの詳細については,「4.5 ORB」を参照してください。

org.omg.CORBA.Contextに設定するプロパティの値にstring以外のIDL型を指定すると,invoke時にorg.omg.CORBA.BAD_PARAMが発生します。

org.omg.CORBA.Contextに設定するプロパティのflagsに0以外の値を指定しても,invoke時にorg.omg.CORBA.INV_FLAGSが発生しません。

〈この節の構成〉