Hitachi

VisiBroker Version 5 Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) プログラマーズリファレンス


2.11 Any型のマッピング

IDL型Anyは,Javaクラスorg.omg.CORBA.Anyにマッピングされます。このクラスには,事前に定義された型のインスタンスを挿入,または抽出するために必要な,すべてのメソッドがあります。抽出オペレーションに不一致型があると,CORBA::BAD_OPERATION例外が発生します。

さらに,ポータブルスタブとスケルトンで使用される高速インタフェースを提供するため,Holderクラスを取る挿入メソッドおよび抽出メソッドが定義されます。非基本IDL型の場合を処理するために,一般的なストリーム可能な型用のメソッドがあるほかに,各基本IDL型用に定義された挿入メソッド,および抽出メソッドがあります。挿入メソッドおよび抽出メソッドの詳細については,「5.1.2 Anyの抽出メソッド」および「5.1.3 Anyの挿入メソッド」を参照してください。

挿入オペレーションは指定された値を設定し,必要に応じてAnyの型をリセットします。

type( )アクセッサでのタイプコードの設定は,値を消去します。値が設定される前に抽出しようとすると,CORBA::BAD_OPERATION例外が発生します。このオペレーションは,主にIDL outパラメタに型が正しく設定されるようにするために提供されています。