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VisiBroker Version 5 Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) プログラマーズリファレンス


1.2.2 説明

idl2irコマンドは入力としてIDLファイルを使用します。idl2irコマンドは,インタフェースリポジトリサーバにバインドして,idl filenameに指定したIDLでリポジトリを生成します。リポジトリにIDLファイルの項目と同じ名前の項目がある場合,古い項目は変更されます。

キーワード

キーワードは,次のオプションと処理対象のIDL入力ファイルの両方を含みます。

オプション
  • -D, -define foo[=bar]

    fooに指定したプリプロセサマクロを定義します。barで値を指定することもできます。

  • -I, -include <dir>

    インクルードファイルを検索するディレクトリを指定します。

  • -P, -no_line_directives

    行番号情報の生成を抑止します。デフォルトはoffです。

  • -H, -list_includes

    インクルードファイルのパスを標準出力に出力します。デフォルトはoffです。

  • -C, -retain_comments

    Javaコードが生成されるときに,IDLファイルのコメントを保持します。コメントを保持しない場合,コメントはJavaコードで表示されません。

    コメントは次の形式で記述してください。ほかの形式で記述した場合,コメントが反映されません。

(例)

/**

(コメント)

*/

  • -U, -undefine foo

    fooに指定したプリプロセサマクロの定義を解除します。

  • -[no_]back_compat_mapping

    VisiBroker 3.x互換のマッピングを使用することを指定します。

  • -[no_]idl_strict

    IDLソースに対して厳密にOMG標準規格を適用することを指定します。デフォルトはoffです。

  • -[no_]preprocess

    解析前にIDLファイルの前処理をします。デフォルトはonです。

  • -[no_]preprocess_only

    前処理の終了後に,IDLファイルの解析を中止します。このオプションを使用すると,コンパイラで前処理フェーズの結果をstdoutに生成できます。デフォルトはonです。

  • -[no_]warn_all

    警告をすべて抑止します。デフォルトはoffです。

  • -[no_]warn_unrecognized_pragmas

    #pragmaが認識されない場合に警告を表示します。デフォルトはonです。

  • -deep

    ディープマージを適用します。デフォルトはoffです。ディープマージはシャロウマージに対する言葉です。

  • -h, -help, -usage, -?

    ヘルプ情報を出力します。

  • -irep <irep name>

    インタフェースリポジトリの名前を指定します。

  • -replace

    マージしないでリポジトリ全体を置き換えます。デフォルトはoffです。

  • -version

    Borland Enterprise Server VisiBrokerのバージョンを表示します。

  • file1 [file2] ...

    処理対象のファイルを一つ以上指定します。処理対象のファイルにstdinを指定するときは,「-」を指定します。

このほか,idl2irのオプションとして,vbjのオプションを使用できます。vbjのオプションについては,「1.7 vbj」を参照してください。