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VisiBroker Version 5 Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド


15.4.1 oadutilツールの使用によるオブジェクトの登録解除

oadutil unregコマンドを使用すると,OADに登録された一つ以上のオブジェクトインプリメンテーションを登録解除できます。いったん登録解除されたオブジェクトは,クライアントがオブジェクトをリクエストしても,もうOADによって自動的に活性化できません。oadutil unregコマンドで登録解除できるのは,前回oadutil regコマンドによって登録されたオブジェクトだけです。

インタフェース名だけを指定すると,そのインタフェースに対応するすべてのVisiBroker ORBオブジェクトが登録解除されます。または,インタフェース名とオブジェクト名によってVisiBroker ORBオブジェクトを特定できます。オブジェクトを登録解除すると,そのオブジェクトに対応するすべてのプロセスが終了します。

oadutil unregコマンドを使用する前に,ネットワークの少なくとも一つのホストでoadプロセスを起動しなければなりません。

oadutil unregコマンドの構文は次のとおりです。

構文
oadutil unreg [options]

oadutil unregコマンドには表15-4のコマンドライン引数を指定できます。

表15‒4 oadutil unregコマンドのコマンドライン引数

オプション

説明

必須

-i <interface_name>

特定のIDLインタフェース名を指定します。一度に指定できるオプションは,-i,-r,-s,-poaのうち一つだけです。

リポジトリID指定の詳細については,「15.3 オブジェクト活性化デーモンユーティリティの使用」の「インタフェース名からリポジトリIDへの変換」を参照してください。

-r <repository_id>

特定のリポジトリIDを指定します。一度に指定できるオプションは,-i,-r,-s,-poaのうち一つだけです。

-s <service name>

特定のサービス名を指定します。一度に指定できるオプションは,-i,-r,-s,-poaのうち一つだけです。

-o <object_name>

特定のオブジェクト名を指定します。これは,インタフェース名またはリポジトリIDがコマンド文で指定された場合だけ使用できます。このオプションは,-s引数または-poa引数を使用している場合には適用できません。

-poa <POA_name>

oadutil reg -poa <POA_name>を使用して登録されたPOAを,登録解除します。

任意指定

-host <host name>

OADを実行中であるホスト名を指定します。

-verbose

バーボースモードを有効にして,メッセージがstdoutに出力されるようにします。

-version

このツールのバージョンを出力します。

登録解除例

oadutil unreg ユーティリティは,次に示す三つの場所から一つ以上のVisiBroker ORBオブジェクトを登録解除します。

  • OAD

  • インプリメンテーションリポジトリ

  • スマートエージェント

oadutil unregコマンドの使用例を次に示します。このコマンドは,InpriseBankという名前を指定したBank::AccountManagerのインプリメンテーションをローカルOADから登録解除します。

oadutil unreg -i Bank::AccountManager -o InpriseBank