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VisiBroker Version 5 Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド


7.7 監視プロパティとディスパッチプロパティの設定

POAは,以前BOAがサポートしていたリスナー機能とディスパッチャ機能をカバーするポリシーを持っていません。これらの機能を提供するために,VisiBroker固有ポリシー(ServerEnginePolicy)を使用できます。

サーバエンジンの内容は,次のとおりです。

これらが互いにどのように適合するかを図7-3に示します。

図7‒3 サーバエンジンの概要

[図データ]

最も単純なケースでは,各POAが独自のサーバエンジンを一つずつ持ちます。この場合,別々のPOAに対するリクエストは別々のポートに到着します。一つのPOAに複数のサーバエンジンを持たせることもできます。このシナリオでは,一つのPOAは複数の入力ポートからのリクエストをサポートします。

POA間でサーバエンジンを共用できることに注意してください。サーバエンジンを共用する場合は,各POAは同じポートを監視します。(複数の)POAに対するリクエストが同じポートに到着しても,リクエストに埋め込まれたPOA名のおかげで,これらのリクエストは正確にディスパッチされます。このシナリオは,デフォルトサーバエンジンを使用して(POA生成時に新しいサーバエンジンを指定しないで)複数のPOAを生成するような場合に起こり得ます。

〈この節の構成〉