admstartprc(プロセスの起動と監視の開始)
形式
admstartprc -i 識別子 [識別子]... [-o コマンド名 [-d]] | [-f|-r] [-p]
機能
プロセス監視定義ファイルに設定されたプロセスを起動し,ADMデーモンに対し,起動したプロセスの監視を要求します。
また,プロセス監視定義ファイルに設定されていないプロセスを起動し,そのプロセスを監視します。
このコマンドは,admstartコマンドでTPBrokerを開始させたときだけ使用できます。tsstartコマンドで開始したトランザクションサービスでは使用できません。
オプション
-i 識別子
プロセス監視定義ファイルに設定した識別子を指定します。ただし,プロセス監視定義ファイルに設定されたOTS実行環境の識別子は指定できません。プロセス監視定義ファイルに設定していないプロセスを新たに起動する場合は,ユニークな識別子(4文字以上32文字以下の英数字)を指定してください。識別子は,直接起動のプロセスの場合は最初の文字が英字,間接起動のプロセスの場合は最初の文字が数字になります。
識別子は64個まで指定できます。この場合は,-oオプションとの併用はできません。複数の識別子を指定した場合は,指定された識別子に対するプロセスが一括して起動します。
-o コマンド名
引数で指定されたコマンドが実行され,そのプロセスが監視されます。-iオプションで指定した識別子がプロセス監視定義ファイルに設定されている場合は,-oオプションで指定したコマンドは無視され,プロセス監視定義ファイルで指定されたコマンドが起動されます。実行するコマンドがオプションを持つ場合は,「"」(引用符)で囲んで指定してください。指定できるコマンド名の長さは,オプションも含めて255文字以内です。
-d
-oオプションで,プロセス監視定義ファイルに設定されていないプロセスの起動要求をした場合だけに有効です。この場合,起動したプロセスが監視中に異常終了したときに,TPBrokerがダウンします。
-f
プロセス監視定義ファイルに設定されたプロセスが強制正常起動します。プロセス監視定義ファイルに強制正常開始用のプロセスの指定がない場合は,正常開始用のプロセスが起動します。
-r
プロセス監視定義ファイルに設定されたプロセスが再起動します。プロセス監視定義ファイルに再開始用のプロセスの指定がない場合は,正常開始用のプロセスが起動します。
-p
複数のプロセスを一括して起動する場合に,プロセスの起動を並列化します。
表示形式
prompt> admstartprc -i otsd KFCB29071-I Process started (ID=otsd, pid=123 )
注意事項
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このコマンドは,実行した環境に設定された環境変数TPSPOOL,および環境変数ADMSPOOLと同じ設定で登録したADMデーモンが起動していない場合は,このコマンドはメッセージを出力して終了します。
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このコマンドで動的にプロセス監視の対象に参加させたプロセスは,デーモンプロセスの子プロセスとして生成されます。
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このコマンドは,ADMデーモンがコマンド受信可能状態の場合に有効です。プロセス監視定義ファイルの設定によって,デーモンプロセスがコマンド受信可能状態になるまでに時間が掛かる場合があります。
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このコマンドは,プロセス監視定義ファイルに指定されたプロセスの起動の完了を待つため,時間が掛かる場合があります。
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このコマンドで,プロセス監視定義ファイルに指定していない間接起動方式のプロセスを起動および監視することはできません。
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起動停止順序はadmstartprcまたはadmstopprcコマンドに指定された順とします。ただし-pオプションを付けた場合の起動停止の完了はadmstartprcまたはadmstopprcコマンドに指定された順にはなりません。プロセス間の関連づけは持たせません。