6.2.5 C++のAPIによるプロセス監視
C++のAPIによるプロセス監視方法を説明します。TPBrokerの運用支援機能を使用する場合のアプリケーションプログラムインタフェースの文法については,マニュアル「TPBroker プログラマーズガイド」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) 監視方法
C++のAPIによるプロセス監視方法の概要を次の図に示します。
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C++のAPIを使用して動的にプロセス監視に参加できるC++アプリケーションを,admstartprcコマンドを使用して動的に参加させようとした場合,admstartprcコマンドによるプロセス監視を優先します。
(2) 監視対象プロセスの起動方法
ユーザが手動で起動します。
(3) 監視対象プロセスの起動のタイミング
起動は任意です(ただし,TPBrokerが稼働している間です)。
(4) 監視対象プロセスの起動成功の判断基準
TPBrokerの外部からの起動のため,ありません。
(5) 監視対象プロセスの起動失敗時のアクション
TPBrokerの外部からの起動のため,ありません。
(6) 監視区間
C++アプリケーション中でtpadm_start_monitor()を呼び出してからtpadm_stop_monitor()を呼び出すまでの間です。
(7) 監視対象プロセス異常終了時のアクション
メッセージを出力します。また,tpadm_start_monitor()の引数で次のどちらかを選択できます。
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TPBrokerの運用支援機能を終了させます(TPADM_DOWNを指定)。
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何もしないで処理を続行します(TPADM_NOFLAGSを指定)。
(8) C++のAPIによるプロセス監視機能が異常終了したときの考慮
手動で起動したプロセスの場合,TPBrokerがダウンしてもプロセスは停止させません。TPBrokerが稼働していない状態で,tpadm_stop_monitor()を呼び出すと,このAPIはエラーリターンします。
TPBrokerがダウンしたあと再開始されると,前回のセション時に監視中だったプロセスを再度監視対象に参加させます。