4.3.2 トレースの取得
APIトレースを取得するには,環境変数TPSYS_APTUSEを設定します。取得されたAPIトレースは,スレッドごとにAPIトレースファイルに格納されます。
APIトレースファイルはスレッド32個分の容量を持ち,プロセス一つにつき最低1個,最大128個生成され,ファイル名に通番を付けて管理されます。まず,最初のAPI発行やトランザクショナルサーバの呼び出しなどで,APIトレースファイルが一つ生成されます。このあと,プロセス中でAPI発行を同時に行うスレッド数が32個増えるごとに,新しくAPIトレースファイルが生成されます。
APIトレースファイルのフルパスは次のようになります。
$TPSPOOL/aptrace/aptプロセスID_プロセス作成時分秒_プロセス名_通番
プロセス作成の時・分・秒は2けたにゼロパディングされます。
例 otsspool/aptrace/apt190_030502_orig_0
また,スレッドごとに環境変数TPSYS_APTTRCPERTHRDで設定した個数のAPIトレースを格納できます。一つのスレッドからこれ以上のAPIが発行された場合には,古いAPIトレースから上書きされます。
APIトレースはAPIの入り口と出口で必ず取得されますが,トレース容量の節約のため,入り口トレースは出口トレースによって上書きされます。