1.1.2 OTSとX/Open標準インタフェースのサポート
TPBrokerでは,CORBAで規定されたOTSの仕様を実装しています。TPBroker Version 5はOTS 1.3の仕様を実装しています。OTSのサポートによって,マルチサーバ間での負荷分散や,障害に対応したフォールトトレランスができます。そのため,高信頼および高性能の分散コンピューティングシステムを構築できます。CORBAで規定されたOTSの仕様を実装していますが,他社OTS製品との接続はサポートしていません。
- C++言語でアプリケーションプログラムを開発した場合
-
X/Openで規定された分散トランザクションのための標準仕様であるDTPモデルのインタフェースをサポートしています。そのため,CORBAに準拠したほかのORB製品,およびX/OpenのDTPモデルに準拠したほかの製品と相互接続できます。したがって,ユーザはTXインタフェースを使用したトランザクションの制御ができます。また,リソースマネージャがXAインタフェースをサポートしていれば,TPBrokerのトランザクションと同期を取ることができます。
TPBrokerとアプリケーションプログラムの関係を,次の図に示します。
図1‒2 TPBrokerとアプリケーションプログラムの関係