付録E.1 リソースの設定(V7互換モードの場合)
J2EEサーバでは,リソースとして,データベース,OpenTP1,SMTPサーバ,JavaBeansリソースなどが利用できます。J2EEアプリケーションからデータベース,OpenTP1などのリソースに接続するには,リソースアダプタを使用します。リソースの設定では,リソースに接続するためのリソースアダプタをインポートします。
V7互換モードを選択した場合,運用管理ポータルでは,インポートしたリソースアダプタのプロパティの設定や接続テストなどができません。プロパティの設定や接続テストなどには,サーバ管理コマンドを使用します。サーバ管理コマンドの操作については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「4. リソースアダプタの設定」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) 設定手順
V7互換モードを選択した場合の設定手順を次に示します。
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リソースアダプタをインポートします。
サーバ管理コマンド(cjimportresコマンド)で,利用するリソースアダプタのRARファイルを設定します。インポートできるリソースアダプタについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.3.2 リソースアダプタの種類」を参照してください。
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リソースアダプタをデプロイします。
サーバ管理コマンド(cjdeployrarコマンド)で,リソースアダプタをデプロイします。リソースアダプタは,デプロイするとJ2EEリソースアダプタとして使用できます。J2EEリソースアダプタとは,J2EEサーバまたはバッチサーバに共有スタンドアロンモジュールとして配備したリソースアダプタのことです。サーバ管理コマンドでインポートしたリソースアダプタをデプロイすると,そのJ2EEサーバ上で動作するすべてのJ2EEアプリケーション,またはバッチサーバ上で使用できるようになります。
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リソースアダプタのプロパティを設定します。
サーバ管理コマンド(cjgetrarpropコマンド)で,Connector属性ファイルを取得し,ファイル編集後に,サーバ管理コマンド(cjsetrarpropコマンド)で編集内容を反映させます。
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必要に応じて,リソースアダプタの接続テストを実施します。
サーバ管理コマンド(cjtestresコマンド)で接続テストを実施します。リソースごとの接続テストでの検証内容については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.17 リソースへの接続テスト」を参照してください。
- 注意事項
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J2EEアプリケーションを実行するシステムで,DB Connector for Reliable MessagingとReliable Messagingを使用してデータベースに接続する場合に接続テストするときの注意事項については,マニュアル「Reliable Messaging」を参照してください。
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リソースアダプタをエクスポートします。
サーバ管理コマンド(cjexportrarコマンド)でリソースアダプタをエクスポートします。
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運用管理ポータルにログインし,[運用管理ポータル]画面で「論理サーバのアプリケーション管理」をクリックします。
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J2EEサーバにリソースアダプタをインポートします。
[リソースアダプタのインポート]画面で,エクスポートしたリソースアダプタをインポートします。
- 参考
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同一のリソースアダプタは,同一のJ2EEサーバにインポートできません。
(2) 操作する画面
V7互換モードを選択した場合に,運用管理ポータルの「論理サーバのアプリケーション管理」でリソースアダプタに対して操作できる内容と操作する画面を次の表に示します。
操作内容 |
操作 |
画面の参照先 |
---|---|---|
リソースアダプタの開始 |
○ |
|
リソースアダプタの停止 |
○ |
|
リソースアダプタのインポート |
◎ |
|
リソースアダプタの削除 |
○ |
- (凡例)
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◎:必要。最低限必要な操作です。
○:任意。構築または運用で必要と判断される場合に操作します。