単純内容要素タブは,設定する単純内容要素がグローバル定義でもローカル定義でも表示されます。単純内容要素の情報を指定します。
図1-39 [単純内容要素]ダイアログ(単純内容要素タブ)
- [データ種別]
- 単純内容要素として使用するデータの種別をドロップダウンリストから選択します。選択できるデータ種別と,それに応じて[詳細]に表示される内容を次に示します。
- 注※
- バイナリデータとしてCSV形式のデータを扱う場合は選択できません。
- [サイズ]
- 単純内容要素として使用するデータのサイズを指定します。
- [詳細]
- [データ種別]の選択内容に応じて,次のように表示内容が異なります。
(a) 文字列型の場合
[データ種別]で「文字列」を選択した場合に表示されます。なお,[サイズ]に0を指定した場合は[詳細]の各項目は非活性となり,指定できません。
図1-40 [単純内容要素]ダイアログ(単純内容要素タブ([データ種別]で「文字列」を選択した場合))
- [個別文字コード]
- 単純内容要素として使用するデータの文字コードが,[フォーマット]ダイアログに設定した文字コードと異なる場合,文字コードを個別に指定します。
- 「サイズ」で「可変」を選択した場合は,構成要素のサイズ設定で[データの終端まで]または[サイズノード]が選択されている場合に個別文字コードが指定できます。
- [指定する]チェックボックス
- 個別文字コードを指定する場合にチェックします。
- [フォーマット設定値]
- [フォーマット]ダイアログの[文字コード]グループで設定した文字コードが表示されます。
- [文字コード]
- 指定する文字コードをドロップダウンリストから選択します。
- 選択できる文字コード種別については,「表1-9 選択できる文字コード種別(Code Converterを使用する場合)」または「表1-10 選択できる文字コード種別(Java提供のエンコーダー・デコーダーを使用する場合)」を参照してください。
- なお,Code Converterの文字コードの詳細は,「付録A 文字コード対応表」を参照してください。
- [埋め字]
- 単純内容要素として使用するデータが指定したサイズに満たない場合,余った部分を埋める文字をドロップダウンリストから選択します。空白で埋める場合は[スペース]を,空文字(0x00)で埋める場合は[空文字(0x00)]を選択します。
- [空文字(0x00)までをデータとする]チェックボックス
- 空文字(0x00)までをデータとして扱う場合にチェックします。
- [埋め字]で[空文字(0x00)]が選択されている場合だけ指定できます。
- [左右寄せ]
- データを寄せる方向を[左]ラジオボタンまたは[右]ラジオボタンで選択します。この項目は,次のどちらかの場合に指定できます。
- [空文字(0x00)までをデータとする]チェックボックスが非活性である場合
- [空文字(0x00)までをデータとする]チェックボックスが活性化していて,チェックされていない場合
- [不要文字]
- 不要文字を削除するかどうかをラジオボタンで設定します。この項目は,次のどちらかの場合に指定できます。
- [空文字(0x00)までをデータとする]チェックボックスが非活性である場合
- [空文字(0x00)までをデータとする]チェックボックスが活性化していて,チェックされていない場合
- 不要文字の削除については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「4.4.1 バイナリフォーマット定義ファイルのデータ型と文字コードの種類」を参照してください。
- [使用不可文字]
- XMLで使用できない文字が含まれている場合に,代替として使用する文字を指定します。使用できない文字は次のとおりです。
- 0x00〜0x1F(0x09,0x0A,0x0Dを除く)
制御コード
- 0xFFFE〜0xFFFF
未定義文字(Unicodeとしては本来使用禁止)
- [代替文字に置換]チェックボックス
- 使用不可文字を代替文字に置換する場合にチェックします。
- [先頭代替文字(16進数)]
- 代替として使用する文字を16進数で指定します。[代替文字に置換]チェックボックスがチェックされている場合に指定できます。
- 代替文字の最初の1文字を指定すると,続く34個分はそれぞれ0x00〜0x1F,0xFFFE〜0xFFFFに対応して代替文字として使用されます。16進数は先頭の「0x」を付けないで指定します。例えば,0x2400の場合は2400となります。
- 先頭の代替文字として指定できる値を次に示します。
- デフォルト値は2400です。大文字・小文字は区別されません。
- [CSV形式]
- [空データとNullデータを区別する]チェックボックス
- CSV形式のバイナリデータを変換する際,""(空文字列)とデータなし(Nullデータ)を識別する場合にチェックします。バイナリフォーマット定義ファイルをCSV形式で作成した場合か,親である複合内容要素のセパレータ形式が「CSV形式」である場合に指定できます。
- 詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「付録Q CSV形式の単純内容要素のデータなしの区別」を参照してください。
- [COBOLデータ形式]
- [LOW-VALUEの変換]チェックボックス
- COBOL特有のデータ形式であるLOW-VALUE(0x00で埋められたデータ)を変換する場合にチェックします。
- サイズが固定(0でない)で,かつ埋め字がスペースである場合に指定できます。
(b) ゾーン・パック形式数値型の場合
[データ種別]で「ゾーン形式数値」または「パック形式数値」を選択した場合に表示されます。
図1-41 [単純内容要素]ダイアログ(単純内容要素タブ([データ種別]で「ゾーン形式数値」または「パック形式数値」を選択した場合))
- [桁数]
- 桁数を設定します。
- [全体]チェックボックス
- ゾーン・パック形式数値型の場合は常に非活性です。そのため,全体桁数の最大値は指定できません。
- [小数部]チェックボックス
- 小数部の桁数の最大値を0〜33で指定できます。
- [符号の設定]
- 10進数符号の設定方法として,[自動]または[カスタム]を選択します。
- [カスタム]を選択すると,[フォーマット]ダイアログで指定された項目が使用されます。
- [符号の有無]
- 符号を付けない場合は[なし],符号を付ける場合は[あり]を選択します。
- この項目は,[符号の設定]で[カスタム]を選択した場合に指定できます。
- [符号の種別]
- 符号を符号ビットで付ける場合は[符号ビット],符号文字で付ける場合は[符号文字]を選択します。
- この項目は,次のすべての条件を満たしている場合に指定できます。
- [データ種別]で[ゾーン形式数値]を選択している
- [符号の設定]で[カスタム]を選択している
- [符号の有無]で[あり]を選択している
- [符号の位置]
- 符号を前に付ける場合は[前],符号を後ろに付ける場合は[後]を選択します。
- この項目は,次のすべての条件を満たしている場合に指定できます。
- [データ種別]で[ゾーン形式数値]を選択している
- [符号の設定]で[カスタム]を選択している
- [符号の有無]で[あり]を選択している
(c) 整数・実数・固定小数部数値型の場合
[データ種別]で「整数」,「実数」または「固定小数部数値」を選択した場合に表示されます。
図1-42 [単純内容要素]ダイアログ(単純内容要素タブ([データ種別]で「整数」または「実数」を選択した場合))
図1-43 [単純内容要素]ダイアログ(単純内容要素タブ([データ種別]で「固定小数部数値」を選択した場合))
- [個別文字コード]
- 単純内容要素として使用するデータの文字コードが,[フォーマット]ダイアログに設定した文字コードと異なる場合,文字コードを個別に指定します。この項目は[データ種別]が「整数」または「実数」の場合に指定できます。
- 文字コードにKEIS,IBM_CODE,JEFは指定できません。
- 「サイズ」で「可変」を選択した場合は,構成要素のサイズ設定で[データの終端まで]または[サイズノード]が選択されている場合に個別文字コードが指定できます。
- [指定する]チェックボックス
- 個別文字コードを指定する場合にチェックします。
- [フォーマット設定値]
- [フォーマット]ダイアログの[文字コード]グループで設定した文字コードが表示されます。
- [文字コード]
- 指定する文字コードをドロップダウンリストから選択します。指定した文字コードは次に示すデータにも使用されます。
- 単純内容要素ダイアログの[符号の有無]の設定によってデータに付与されるプラス記号(+)およびマイナス記号(-)
- 単純内容要素ダイアログの[埋め字]の設定によってデータに付与されるスペースおよび「0」
- 選択できる文字コード種別については,「表1-9 選択できる文字コード種別(Code Converterを使用する場合)」または「表1-10 選択できる文字コード種別(Java提供のエンコーダー・デコーダーを使用する場合)」を参照してください。なお,Code Converterの文字コードの詳細は,「付録A 文字コード対応表」を参照してください。
- [桁数]
- 桁数を設定します。
- [全体]チェックボックス
- チェックすると全体桁数の最大値を1〜34で指定できます。指定できる桁数は,[サイズ]の設定によって次のように異なります。
- [サイズ]で[固定]を選択した場合
全体桁数は整数部,符号,小数部の合計桁数になります。
なお,実数の場合,[小数部]の桁数に1以上の数値を指定すると,全体桁数には小数点も含まれます。
- [サイズ]で[可変]を選択した場合
全体桁数には符号と小数点の桁数を含みません。
- [小数部]チェックボックス
- チェックすると,小数部の桁数の最大値を0〜33で指定できます。
- データ種別が実数または固定小数部数値の場合に指定できます。
- 固定小数部数値の場合,チェックを外すことはできません。
- [符号の有無]
- データ種別が整数,実数または固定小数部数値の場合,正負の符号の有無をラジオボタンで選択します。
- 符号がない場合
[なし]を選択します。
- 負の符号だけある場合
[負だけあり]を選択します。
- 常に正負の符号がある場合
[常にあり]を選択します。
- [埋め字]
- データ種別が整数,実数または固定小数部数値の場合,単純内容要素として使用するデータが指定したサイズに満たないとき,余った部分を埋める文字をラジオボタンで選択します。空白で埋める場合は[スペース]を,0で埋める場合は[0]を選択します。
- [左右寄せ]
- データを寄せる方向を[左]ラジオボタンまたは[右]ラジオボタンで選択します。[埋め字]が[0]の場合は[左]ラジオボタンは設定できません。
- [不要文字]
- 不要文字を削除するかどうかをラジオボタンで設定します。
- [CSV形式]
- [空データとNullデータを区別する]チェックボックス
- CSV形式のバイナリデータを変換する際,""(空文字列)とデータなし(Nullデータ)を識別する場合にチェックします。バイナリフォーマット定義ファイルをCSV形式で作成した場合か,親である複合内容要素のセパレータ形式が「CSV形式」である場合に指定できます。
- 詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「付録Q CSV形式の単純内容要素のデータなしの区別」を参照してください。
- [COBOLデータ形式]
- [LOW-VALUEの変換]チェックボックス
- COBOL特有のデータ形式であるLOW-VALUE(0x00で埋められたデータ)を変換する場合にチェックします。
- サイズが固定である場合に指定できます。
(d) バイト列型の場合
[データ種別]で「バイト列」を選択した場合に表示されます。
図1-44 [単純内容要素]ダイアログ(単純内容要素タブ([データ種別]で「バイト列」を選択した場合))
- [エンコード形式]
- エンコード形式として,スキーマのデータ型であるhexBinaryまたはbase64Binaryをラジオボタンで設定します。
(e) 日付時刻型の場合
[データ種別]で「日付時刻」を選択した場合に表示されます。
図1-45 [単純内容要素]ダイアログ(単純内容要素タブ([データ種別]で「日付時刻」を選択した場合))
- [日付時刻]
- データ種別が日付時刻の場合,日付時刻の形式を設定します。
- [形式]
- 日付時刻の形式をドロップダウンリストから選択します。
- [秒小数部桁数]
- 日付時刻の形式に時刻(hhmmss)が含まれる場合,秒の小数部分の桁数を0〜3で指定します。
- [左右寄せ]
- データの寄せる方向を[左]ラジオボタンまたは[右]ラジオボタンで選択します。
- [CSV形式]
- [空データとNullデータを区別する]チェックボックス
- CSV形式のバイナリデータを変換する際,""(空文字列)とデータなし(Nullデータ)を識別する場合にチェックします。バイナリフォーマット定義ファイルをCSV形式で作成した場合か,親である複合内容要素のセパレータ形式が「CSV形式」である場合に指定できます。
- 詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「付録Q CSV形式の単純内容要素のデータなしの区別」を参照してください。
構成要素タブには,構成要素の情報を指定します。
構成要素タブは,ローカル定義の単純内容要素を設定する場合にだけ表示されます。単純内容要素タブの[サイズ]に0を指定した場合は非活性となります。
図1-46 [単純内容要素]ダイアログ(構成要素タブ)
指定する内容は,[構成要素]ダイアログの構成要素タブと同じです。
[構成要素]ダイアログの構成要素タブについては,「1.3.4(3) 構成要素タブ(単純内容要素)」を参照してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2012, 2019, Hitachi, Ltd.