Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説

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付録B.1 データ変換に必要な定義ファイルと作成方法

データ変換に必要な定義ファイルと,作成方法を示します。

データ変換の実行に必要な定義ファイル一覧を次の表に示します。

表B-1 データ変換の実行に必要な定義ファイル

ファイル名 拡張子 用途 作成方法
XMLスキーマ xsd XML形式の構造を持つデータフォーマットを定義するファイルです。 Eclipseやエディタなどの開発ツール,または製品提供ツールで作成します。
バイナリフォーマット定義ファイル fdx バイナリ形式(XML形式以外)のデータフォーマットを定義するファイルです。 バイナリフォーマット定義エディタで生成します。
COBOLの構文から作成することもできます。
マッピング定義ファイル mdo データ変換処理の変換パターンを定義するファイルです。 マッピング定義エディタで作成します。
マッピングの定義はExcelで生成した表形式のXMLファイルから自動生成することもできます。
データ変換定義ファイル xsl データ変換処理の実行形式のファイルです。 マッピング定義エディタから生成します。エディタ上のマッピングの定義に対応した内容になります。
注意
バイナリフォーマット定義ファイル,およびマッピング定義ファイルを,開発環境が提供するエディタ以外で変更した場合,動作を保証しません。また,データ変換定義ファイルを開いて変更した場合,動作を保証しません。

以降で,各ファイルの特長を説明します。

<この項の構成>
(1) XMLスキーマ
(2) バイナリフォーマット定義ファイル
(3) マッピング定義ファイル
(4) データ変換定義ファイル

(1) XMLスキーマ

XML形式の構造を持つデータのフォーマットを定義するファイルです。

XMLスキーマの作成方法は,使用するデータや,ユーザ定義受付およびサービスアダプタの種類によって異なります。

(a) ユーザが定義するデータ構造の場合

データの構造に合わせて,Eclipseやエディタなどの開発ツールで作成します。JSON形式のデータを扱うときは,JSON形式データのファイルからcscjson2xsdコマンドを利用して作成します。

(b) SOAP受付およびSOAPアダプタの場合

WSDLファイルから自動的に生成されます。

(c) そのほかのユーザ定義受付およびサービスアダプタの場合

ユーザ定義受付およびサービスアダプタの場合,データの構造に合わせて,Eclipseやエディタなどの開発ツールで作成します。なお,ユーザ定義受付およびサービスアダプタによっては,サービスプラットフォームでXMLスキーマを提供するケースや,テンプレートファイルを提供するケースがあります。

ユーザ定義受付の定義については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編」の「2. ユーザ定義受付の定義」を参照してください。

サービスアダプタの定義については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編」の「3. サービスアダプタの定義」を参照してください。

(2) バイナリフォーマット定義ファイル

バイナリ形式(XML形式以外)のデータフォーマットを定義するファイルです。

バイナリフォーマット定義ファイルは,開発環境のバイナリフォーマット定義エディタで作成します。また,開発環境のCOBOL2FDXコンバータを利用してCOBOL登録集原文ファイルから生成することもできます。

(3) マッピング定義ファイル

変換元入力データから変換先出力データへのデータ変換パターンを定義するファイルです。

マッピング定義ファイルは,開発環境のマッピング定義エディタで作成します。マッピング情報の作成には,入力データおよび出力データでそれぞれに対応するデータフォーマットのファイル(XMLスキーマまたはバイナリフォーマット定義ファイル)が必要です。また,Excelを利用して生成した定義ファイル(表形式のXMLファイル)をマッピング情報としてインポートできます。

(4) データ変換定義ファイル

データ変換処理の実行形式のファイルです。

データ変換定義ファイルは,マッピング定義ファイルを基に,開発環境のマッピング定義エディタで生成します。

データ変換定義ファイルは,データ変換機能を次の用途で利用する場合に必要となります。