Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説
作業フォルダを使用する受付が,クライアントからリクエストを受け付けると,リクエストごとにリクエストIDと作業フォルダが生成されます。
リクエストごとに一意となるリクエストIDが生成されます。リクエストIDの形式は次のとおりです。
リクエストID=<受付ID><クライアントのIPアドレス><日付><時刻><追番><分割キー><HCSCサーバ名> |
表10-3 リクエストIDの形式
項番 | 項目 | 桁数 | 内容 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | <受付ID> | 8桁 | 受付IDです。 受付IDが8桁に満たない場合は,受付IDの右側に足りない分の"-"が付加されます。 |
− |
2 | <クライアントのIPアドレス> | 12桁(IPv4の場合),または32桁(IPv6の場合) | 要求元のクライアントのIPアドレスです。
|
− |
3 | <日付> | 8桁 | 受付がリクエストを受け付けた日付を表す文字列。"yyyyMMdd"形式の文字列となります。 | − |
4 | <時刻> | 9桁 | 受付がリクエストを受け付けた時刻を表す文字列。ミリ秒単位までを示す"HHmmssSSS"形式の文字列となります。 | − |
5 | <追番> | 3桁 | ほかのリクエストの処理のために,項番3,項番4の部分が全く同じリクエストIDが現在使用されていない場合は,"000"となります。 ほかのリクエストの処理のために項番3,項番4の部分が全く同じリクエストIDが現在使用されている場合は,この追番を1ずつインクリメントして重複しないリクエストIDとなる3桁の数値が使用されます。 |
もし"999"まで試行しても重複しない追番が設定できなかった場合は,項番3,項番4を変えて"000"で採番し直します。 |
6 | <分割キー> | 1桁 | HCSCサーバ名が付加されていることを示す分割キーワード。"/"を使用します。 | − |
7 | <HCSCサーバ名> | 8桁 | 受付がデプロイされているHCSCサーバの名称。 HCSCサーバ名が8桁に満たない場合でも,"-"による文字埋めはしません。 |
− |
リクエストIDの例を次に示します。
次の規則に従って作業フォルダルート以下にフォルダが生成されます。
ただし,HTTP受付では,例外として32桁すべて「0」で命名された特殊な作業フォルダも別途起動時に生成されます。これは,受信したデータをすべてメモリ上に展開することによるメモリ圧迫を避けるため,HTTP受付処理前に一時的に受信データをすべてファイルに出力する際に使用するフォルダです。通常の作業フォルダとは用途が異なります。
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