Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説

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8.4.7 転送前/転送後またはリスト前/リスト後に実行するFTPコマンドの管理

SITE CSCTHRコマンドを実行することによって,転送コマンド実行前,転送コマンド実行後,リストコマンド実行前,またはリストコマンド実行後にビジネスプロセスで実行するFTPコマンドを設定できます。FTPクライアントが転送コマンドまたはリストコマンドを実行する前にSITE CSCTHRコマンドを実行しておくと,そのあとに実行したFTPコマンドの情報とともに,SITE CSCTHRコマンドで指定した情報がビジネスプロセスに渡されます。

SITE CSCTHRコマンドの実行形式を次に示します。

実行形式
 
SITE CSCTHR {-B|-A} <FTPコマンド>[;<FTPコマンド> …]
 
FTPコマンド以外の,FTPサーバが独自にサポートしているコマンドを指定する場合は,次のように<FTPコマンド>の部分にSITEコマンドを指定して,SITEコマンドの引数にコマンドを指定してください。
SITE CSCTHR {-B|-A} SITE <FTPサーバが独自にサポートしているコマンド>
また,オプションに-B,または-Aを指定することで,指定したFTPコマンドを転送コマンド実行前/リストコマンド実行前に実行するか,または転送コマンド実行後/リストコマンド実行後に実行するかを設定できます。
-Bオプションを使用した場合の動作
「<FTPコマンド>[;<FTPコマンド> …]」の部分に指定したFTPコマンドが,FTP受付の要求電文の<ftp-commands-before>タグに設定されます。この形式で指定したFTPコマンドは,転送コマンド実行前またはリストコマンド実行前に実行されます。SITE CSCTHRコマンドをこの形式で複数回実行した場合,「<FTPコマンド>[;<FTPコマンド> …]」の部分がSITE CSCTHRコマンドを実行した順番にセミコロン(;)で接続されて<ftp-commands-before>タグに追加されます。
-Aオプションを使用した場合の動作
「<FTPコマンド>[;<FTPコマンド> …]」の部分に指定したFTPコマンドが,FTP受付の要求電文の<ftp-commands-after>タグに設定されます。この形式で指定したFTPコマンドは,転送コマンド実行後またはリストコマンド実行後に実行されます。SITE CSCTHRコマンドをこの形式で複数回実行した場合,「<FTPコマンド>[;<FTPコマンド> …]」の部分がSITE CSCTHRコマンドを実行した順番にセミコロン(;)で接続されて<ftp-commands-after>タグに追加されます。

また,転送コマンド実行前,転送コマンド実行後,リストコマンド実行前,またはリストコマンド実行後にビジネスプロセスで実行を許可するコマンドは,FTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTP受付用)に指定して管理できます。FTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTP受付用)に指定されていないFTPコマンドがSITE CSCTHRコマンドに含まれていても,FTP受付の要求電文の<ftp-commands-before>タグ,または<ftp-commands-after>タグに追加されません。その場合,ビジネスプロセスが呼び出されないため,エラーが発生します。

なお,FTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTP受付用)は,任意のファイル名で任意のフォルダに格納できますが,FTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTP受付用)の絶対パスをFTP受付コンフィグファイルに指定する必要があります。FTP受付コンフィグファイルにFTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTP受付用)の絶対パスが指定されていない場合は,すべてのFTPコマンドに対してビジネスプロセスでの実行が禁止されます。

またFTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTP受付用)の内容を変更した場合,変更したFTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTP受付用)を使用しているFTP受付を再起動する必要があります。

FTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTP受付用)で編集できる定義内容については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「FTPコマンド許可リスト定義ファイル」を参照してください。