Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説
SITE CSCTHRコマンドを実行することによって,転送コマンド実行前,転送コマンド実行後,リストコマンド実行前,またはリストコマンド実行後にビジネスプロセスで実行するFTPコマンドを設定できます。FTPクライアントが転送コマンドまたはリストコマンドを実行する前にSITE CSCTHRコマンドを実行しておくと,そのあとに実行したFTPコマンドの情報とともに,SITE CSCTHRコマンドで指定した情報がビジネスプロセスに渡されます。
SITE CSCTHRコマンドの実行形式を次に示します。
SITE CSCTHR {-B|-A} <FTPコマンド>[;<FTPコマンド> …] |
SITE CSCTHR {-B|-A} SITE <FTPサーバが独自にサポートしているコマンド> |
また,転送コマンド実行前,転送コマンド実行後,リストコマンド実行前,またはリストコマンド実行後にビジネスプロセスで実行を許可するコマンドは,FTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTP受付用)に指定して管理できます。FTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTP受付用)に指定されていないFTPコマンドがSITE CSCTHRコマンドに含まれていても,FTP受付の要求電文の<ftp-commands-before>タグ,または<ftp-commands-after>タグに追加されません。その場合,ビジネスプロセスが呼び出されないため,エラーが発生します。
なお,FTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTP受付用)は,任意のファイル名で任意のフォルダに格納できますが,FTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTP受付用)の絶対パスをFTP受付コンフィグファイルに指定する必要があります。FTP受付コンフィグファイルにFTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTP受付用)の絶対パスが指定されていない場合は,すべてのFTPコマンドに対してビジネスプロセスでの実行が禁止されます。
またFTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTP受付用)の内容を変更した場合,変更したFTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTP受付用)を使用しているFTP受付を再起動する必要があります。
FTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTP受付用)で編集できる定義内容については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「FTPコマンド許可リスト定義ファイル」を参照してください。
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