Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説

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4.7.1 システム例外をフォルトに変換する汎用フォルトの概要

汎用フォルト電文送出とは,アクティビティ内で発生したシステム例外を,共通のフォーマットで作成したフォルト電文に変換して送出することで,フォルトを発生させることができないアクティビティでもフォルトを送出できるようにする機能です。

<この項の構成>
(1) アクティビティ内で発生したシステム例外をフォルト電文に変換して送出するアクティビティ
(2) 検証アクティビティ

(1) アクティビティ内で発生したシステム例外をフォルト電文に変換して送出するアクティビティ

次に示すアクティビティが対象になります。

設定条件の違いによるアクティビティ内で例外が発生したときの動作の違いを次の表に示します。

表4-14 設定条件の違いによるアクティビティ内で例外が発生したときの動作の違い

HCSCサーバランタイム定義ファイルの設定 アクティビティ内で例外が発生したときの動作
syserr-to-fault-convert=on 汎用フォルト電文を送出
syserr-to-fault-convert=off システム例外が発生

(2) 検証アクティビティ

検証アクティビティは,validate-fault-compatibleプロパティを設定することによって,検証処理の結果が不正だったときに送出するフォルト電文の種類を変更できます。

設定条件の違いによる検証処理の結果が不正だったときの動作の違いを次の表に示します。

表4-15 設定条件の違いによる検証処理の結果が不正だったときの動作の違い

HCSCサーバランタイム定義ファイルの設定 検証処理の結果が不正だったときの動作
validate-fault-compatible=on 検証アクティビティ固有のフォルト電文を送出
validate-fault-compatible=off 汎用フォルト電文を送出

注※
HCSCサーバランタイム定義ファイルの「validation-activity」の設定がONになっている場合だけフォルト電文を送出します。「validation-activity」の設定がOFFの場合は検証処理そのものを実行しないため,フォルト電文も送出されません。