Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説

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2.14.12 要求電文(ヘッダ)とHTTPアダプタ実行環境(共通)プロパティファイルのパラメタの対応関係

HTTPアダプタの要求電文(ヘッダ),HTTPアダプタ実行環境プロパティファイル,およびHTTPアダプタ共通実行環境プロパティファイルで設定できるパラメタの対応関係を次に示します。なお,ここでは要求電文(ヘッダ)の要素名をXPathで表記しています。

複数の場所に指定がある場合は優先度が高い場所の指定が使用されます。

表2-64 リクエストID

項目 高 ← 優先度 → 低 デフォルト値 指定要否
要求電文(ヘッダ) HTTPアダプタ実行環境プロパティファイル HTTPアダプタ実行環境共通プロパティファイル
リクエストID /http-header-request/request-id 指定できません。 指定できません。 任意

(凡例)
−:デフォルト値はありません。

解説
送信ファイルの入力元フォルダ種別属性,または受信ファイルの出力先フォルダ種別属性に作業フォルダを指定する場合は,要求電文(ヘッダ)で指定してください。作業フォルダを使用しない場合は,指定を省略できます。

 

表2-65 リクエストメソッド

項目 高 ← 優先度 → 低 デフォルト値 指定要否
要求電文(ヘッダ) HTTPアダプタ実行環境プロパティファイル HTTPアダプタ実行環境共通プロパティファイル
リクエストメソッド /http-header-request/method adphttp.request.method adphttp.request.method 必須

(凡例)
−:デフォルト値はありません。

解説
要求電文(ヘッダ),またはどちらかのプロパティファイルで必ず指定してください。

 

表2-66 リクエストURI

項目 高 ← 優先度 → 低 デフォルト値 指定要否
要求電文(ヘッダ) HTTPアダプタ実行環境プロパティファイル HTTPアダプタ実行環境共通プロパティファイル
スキーム・オーソリティ /http-header-request/uri-scheme-authority adphttp.request.uri-scheme-authority adphttp.request.uri-scheme-authority 必須
パス /http-header-request/uri-path adphttp.request.uri-path adphttp.request.uri-path 任意
クエリ /http-header-request/uri-query/任意要素 adphttp.request.uri-query.<追番> adphttp.request.uri-query.<追番>

(凡例)
−:デフォルト値はありません。

解説
スキーム・オーソリティは,要求電文(ヘッダ),またはどちらかのプロパティファイルで必ず指定してください。
パスは,必要に応じて要求電文(ヘッダ),またはどちらかのプロパティファイルで指定してください。ルートパス("/")を使用する場合は指定を省略できます。
クエリは,必要に応じて要求電文(ヘッダ),またはどちらかのプロパティファイルで指定してください。クエリを複数の場所で指定した場合,優先度が低い場所で指定したクエリは優先度が高い場所で指定したクエリですべて上書きされます。複数の場所で指定したクエリの結合はできません。

 

表2-67 認証情報

項目 高 ← 優先度 → 低 デフォルト値 指定要否
要求電文(ヘッダ) HTTPアダプタ実行環境プロパティファイル HTTPアダプタ実行環境共通プロパティファイル
認証値 /http-header-request/http-header-Authorization adphttp.request.header.authorization adphttp.request.header.authorization 空文字列 任意
認証種別属性 /http-header-request/http-header-Authorization/@type adphttp.request.header.authorization.type adphttp.request.header.authorization.type none

解説
必要に応じて要求電文(ヘッダ),またはどちらかのプロパティファイルで指定してください。認証情報を使用しない場合は指定を省略(デフォルト値を使用)できます。
これらのパラメタは常にセットで指定する必要があります。1つの場所に認証値,または認証種別属性を単独で指定することはできません。

 

表2-68 Content-Type

項目 高 ← 優先度 → 低 デフォルト値 指定要否
要求電文(ヘッダ) HTTPアダプタ実行環境プロパティファイル HTTPアダプタ実行環境共通プロパティファイル
メディアタイプ /http-header-request/http-header-Content-Type adphttp.request.header.content-type adphttp.request.header.content-type 任意
文字コード属性 /http-header-request/http-header-Content-Type/@charset adphttp.request.header.content-type.charset adphttp.request.header.content-type.charset

(凡例)
−:デフォルト値はありません。

解説
必要に応じて要求電文(ヘッダ),またはどちらかのプロパティファイルで指定してください。Content-Typeヘッダの設定をしない場合は指定を省略できます。
文字コード属性の設定が不要な場合は,指定を省略できます。この場合,メディアタイプだけ使用されます。
文字コード属性を単独で指定した場合は,指定が有効になりません。

 

表2-69 Cookie

項目 高 ← 優先度 → 低 デフォルト値 指定要否
要求電文(ヘッダ) HTTPアダプタ実行環境プロパティファイル HTTPアダプタ実行環境共通プロパティファイル
Cookie情報 /http-header-request/http-header-Cookies/Cookie 指定できません。 指定できません。 任意
Cookie名属性 /http-header-request/http-header-Cookies/Cookie/@name 指定できません。 指定できません。
送信先ホスト名属性 /http-header-request/http-header-Cookies/Cookie/@host 指定できません。 指定できません。
送信先パス属性 /http-header-request/http-header-Cookies/Cookie/@path 指定できません。 指定できません。

(凡例)
−:デフォルト値はありません。

解説
必要に応じて要求電文(ヘッダ),またはどちらかのプロパティファイルで指定してください。Cookieヘッダの設定をしない場合は指定を省略できます。
Cookie情報,Cookie名属性,送信先ホスト名属性は常にセットで指定する必要があります。
送信先パス属性の設定が不要な場合は,指定を省略できます。この場合,送信先パスの判定が行われないため,すべてのパスに対してCookieが送信されます。
1つの場所にCookie情報,Cookie名属性,送信先ホスト名属性,送信先パス属性を単独で指定することはできません。

 

表2-70 リクエストヘッダ

項目 高 ← 優先度 → 低 デフォルト値 指定要否
要求電文(ヘッダ) HTTPアダプタ実行環境プロパティファイル HTTPアダプタ実行環境共通プロパティファイル
リクエストヘッダ /http-header-request/http-header/任意要素 adphttp.request.header.userdef.<追番> adphttp.request.header.userdef.<追番> 任意

(凡例)
−:デフォルト値はありません。

解説
必要に応じて要求電文(ヘッダ),またはどちらかのプロパティファイルで指定してください。
リクエストヘッダを複数の場所で指定した場合,優先度が低い場所で指定したリクエストヘッダは優先度が高い場所で指定したリクエストヘッダですべて上書きされます。複数の場所で指定したリクエストヘッダの結合はできません。

 

表2-71 リクエストボディ(要求電文(ボディ)のデータ送信種別)

項目 高 ← 優先度 → 低 デフォルト値 指定要否
要求電文(ヘッダ) HTTPアダプタ実行環境プロパティファイル HTTPアダプタ実行環境共通プロパティファイル
リクエストボディ(要求電文(ボディ)のデータ送信種別) /http-header-request/http-part/message/binding adphttp.request.part.message.binding adphttp.request.part.message.binding none 任意

解説
必要に応じて要求電文(ヘッダ),またはどちらかのプロパティファイルで指定してください。リクエストボディを送信しない場合は,指定を省略(デフォルト値を使用)できます。
送信ファイルのパラメタを指定した場合は,このパラメタの指定は無視されます。

 

表2-72 送信ファイル

項目 高 ← 優先度 → 低 デフォルト値 指定要否
要求電文(ヘッダ) HTTPアダプタ実行環境プロパティファイル HTTPアダプタ実行環境共通プロパティファイル
入力元フォルダ名 /http-header-request/http-part/files/file/input-folder-name adphttp.request.part.file.1.input-folder-name adphttp.request.part.file.1.input-folder-name 任意
入力元フォルダ種別属性 /http-header-request/http-part/files/file/input-folder-name/@common 指定できません。 指定できません。
入力元ファイル名 /http-header-request/http-part/files/file/local-file-name adphttp.request.part.file.1.local-file-name adphttp.request.part.file.1.local-file-name

(凡例)
−:デフォルト値はありません。

解説
要求電文(ボディ)の代わりにファイルをリクエストボディとして送信する場合は,要求電文(ヘッダ),またはどちらかのプロパティファイルで指定してください。
リクエストボディを送信しない場合や要求電文(ボディ)をリクエストボディとして送信する場合は,指定を省略できます。
これらのパラメタは常にセットで指定する必要があります。1つの場所に入力元フォルダ名,入力元フォルダ種別属性,入力元ファイル名を単独で指定することはできません。

 

表2-73 受信ファイルの出力先

項目 高 ← 優先度→ 低 デフォルト値 指定要否
要求電文(ヘッダ) HTTPアダプタ実行環境プロパティファイル HTTPアダプタ実行環境共通プロパティファイル
出力先フォルダ名 /http-header-request/output-folder-name adphttp.request.output-folder-name adphttp.request.output-folder-name 任意
出力先フォルダ種別属性 /http-header-request/output-folder-name/@common 指定できません。 指定できません。
出力先サブフォルダ /http-header-request/output-sub-folder adphttp.request.output-sub-folder adphttp.request.output-sub-folder

(凡例)
−:デフォルト値はありません。

解説
ファイルを受信する場合は,要求電文(ヘッダ),またはどちらかのプロパティファイルで指定してください。ファイルを受信しない場合は,指定を省略できます。
これらのパラメタは常にセットで指定する必要があります。1つの場所に出力先フォルダ名,出力先フォルダ種別属性,または出力先サブフォルダを単独で指定することはできません。