Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説
HTTP受付のJSON-XML変換機能とは,HTTP受付でJSON形式の要求電文をXML形式に,またはXML形式の応答電文をJSON形式に変換する機能です。
RESTクライアントから送信されたJSON形式の要求電文を,HTTP受付でXML形式の要求電文に変換します。また,ビジネスプロセスから応答されたXML形式の応答電文をJSON形式に変換し,RESTクライアントへ応答します。HTTP受付のJSON-XML変換機能を使用したサービス部品呼び出し要求および応答の流れを次の図に示します。
図2-108 JSON-XML変換機能を使用したサービス部品呼び出し要求・応答の流れ(HTTP受付)
HTTP受付に設定する電文フォーマット(XMLスキーマ)は,JSON変換ツールで生成します。JSON変換ツールはJSON形式の電文のサンプルを受け取り,JSON-XML変換後のXML形式の電文に適合する電文フォーマットを生成します。JSON-XML変換機能を使用するHTTP受付の開発の流れを次の図に示します。
図2-109 JSON-XML変換機能を使用するHTTP受付の開発の流れ
HTTP受付の定義の詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編」の「2.5 HTTP受付の定義」を,JSON変換ツールの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「12. JSON変換ツールを使用したデータ変換」を参照してください。
HTTP受付のリクエスト処理時のJSON-XML変換のタイミングや設定について説明します。
HTTP受付のリクエスト処理時の,JSON-XML変換のタイミングを次の図に示します。
図2-110 リクエスト処理時のJSON-XML変換のタイミング(HTTP受付)
図中の1.〜4.について説明します。
HTTP受付定義ファイルのhttprecp.request.switchover.json-transfer.modeプロパティの値が「true」の場合,HTTP受付のリクエスト処理時にJSON-XML変換が実行されます。要求電文(ヘッダ)では,JSON-XML変換を実行するかどうかの切り替えはできません。プロパティの設定とJSON-XML変換の実行可否を次の表に示します。
表2-43 リクエスト処理時のJSON-XML変換の実行可否(HTTP受付)
HTTP受付定義ファイル httprecp.request.switchover.json-transfer.modeプロパティ |
JSON-XML変換の実行 |
---|---|
−(プロパティを設定していない) | 実行されない |
false | 実行されない |
true | 実行される |
JSON-XML変換機能に関連しているHTTP受付のHTTPリクエストヘッダについて説明します。
HTTP受付のHTTPリクエストヘッダの処理の詳細については,「2.13.4 HTTP受付のリクエスト処理」を参照してください。
HTTPリクエストヘッダおよびHTTP受付定義ファイルのプロパティの設定と要求電文(ヘッダ)の関係を次の表に示します。
表2-44 要求電文(ヘッダ)のcharset属性の設定(HTTP受付)
HTTPリクエスト ヘッダの設定 |
HTTP受付定義ファイル httprecp.http.charset プロパティの設定 |
要求電文(ヘッダ) charset属性の設定 |
|
---|---|---|---|
Content-Type ヘッダ |
charset 属性 |
||
○ | ○ | ○ | HTTPリクエストヘッダのcharset属性の値が設定されます。 |
○ | ○ | × | |
○ | × | ○ | httprecp.http.charsetプロパティの値が設定されます。 |
○ | × | × | 「UTF-8」が設定されます。 |
× | × | ○ | 要求電文(ヘッダ)のcharset属性は設定されません。 |
HTTP受付のレスポンス処理時のJSON-XML変換のタイミングや設定について説明します。
HTTP受付のレスポンス処理時のJSON-XML変換のタイミングを次の図に示します。
図2-111 レスポンス処理時のJSON-XML変換のタイミング(HTTP受付)
図中の1.〜4.について説明します。
HTTP受付定義ファイルのhttprecp.response.switchover.json-transfer.modeプロパティの値が「true」の場合は,HTTP受付のレスポンス処理時にJSON-XML変換が実行されます。応答電文(ヘッダ)のjson-transfer要素の値が「false」の場合は,HTTP受付のレスポンス処理時にJSON-XML変換は実行されません。HTTP受付定義ファイルのプロパティおよび応答電文(ヘッダ)の設定とJSON-XML変換の実行可否を次の表に示します。
表2-45 レスポンス処理時のJSON-XML変換の実行可否(HTTP受付)
HTTP受付定義ファイル httprecp.response.switchover.json-transfer.modeプロパティ |
応答電文(ヘッダ) json-transfer要素 |
JSON-XML変換の実行 |
---|---|---|
−(プロパティを設定していない) | 要素なし | 実行されない |
false | ||
true | ||
false | 要素なし | 実行されない |
false | ||
true | ||
true | 設定なし | 実行される |
false | 実行されない | |
true | 実行される |
JSON-XML変換機能に関連しているHTTP受付のHTTPレスポンスヘッダについて説明します。
HTTP受付のHTTPレスポンスヘッダの処理の詳細については,「2.13.5 HTTP受付のレスポンス処理」を参照してください。
応答電文(ヘッダ)およびHTTP受付定義ファイルのプロパティの設定とHTTPレスポンスヘッダのcharset属性の関係を次の表に示します。
表2-46 HTTPレスポンスヘッダのcharset属性の設定(HTTP受付)
応答電文(ヘッダ) の設定 |
HTTP受付定義ファイル httprecp.http.charset プロパティの設定 |
HTTPレスポンスヘッダ charset属性の設定 |
|
---|---|---|---|
Content-Type ヘッダ |
charset 属性 |
||
○ | ○ | ○ | 応答電文(ヘッダ)のcharset属性の値が設定されます。 |
○ | ○ | × | |
○ | × | ○ | httprecp.http.charsetプロパティの値が設定されます。 |
○ | × | × | 「UTF-8」が設定されます。 |
× | × | ○ | HTTPレスポンスヘッダのcharset属性は設定されません。 |
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