Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説
メールアダプタは,SMTPプロトコルをサポートしたメールサーバをサービスプラットフォーム上でサービスとして呼び出すことができます。
メールアダプタを利用することで,ビジネスプロセスが正常に完了した場合や,システムに障害が発生した場合に,ユーザやシステム管理者にメールで通知できるようになります。また,FTP受付やFTPアダプタと連携して利用することで,任意のファイルをメールに添付して送信することもできます。
メールアダプタを利用したシステムの例を次に示します。
それぞれのシステムの例について説明します。なお,FTP受付やFTPアダプタの機能については,「8. FTPと連携してファイルを転送する機能(FTP連携)」を参照してください。
また,TLSを利用した暗号化をサポートしているメールサーバとの連携に関する設定方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 受付・アダプタ定義編」の「付録J メールアダプタで必要なセキュリティの設定」を参照してください。
この例では,ユーザがFTPクライアントから転送したファイルをメールに添付して別のユーザに送信しています。
図2-90 メールアダプタを利用したシステムの例(1)
メール送信および添付ファイルの流れを次に示します。なお,次の番号は図中の番号と対応しています。
この例では,SOAPクライアントからビジネスプロセスを開始したあと,FTPアダプタ経由でFTPサーバから取得されたファイルをメールに添付して,別のユーザに送信しています。
図2-91 メールアダプタを利用したシステムの例(2)
メール送信および添付ファイルの流れを次に示します。なお,次の番号は図中の番号と対応しています。
この例では,ビジネスプロセスからサービスアダプタ経由でワークフローアプリケーションが呼び出されたあと,承認者に承認依頼メールを通知してワークフローを処理しています。
図2-92 メールアダプタを利用したシステムの例(3)
メール送信の流れを次に示します。なお,次の番号は図中の番号と対応しています。
非同期のビジネスプロセスの場合,サービスリクエスタへの応答後にビジネスプロセスの処理が続行しても,ユーザには以降の処理の完了が通知されません。この例では,メールアダプタを使用して,非同期のビジネスプロセスが完了したことをユーザにメールで通知しています。
図2-93 メールアダプタを利用したシステムの例(4)
メール送信の流れを次に示します。なお,次の番号は図中の番号と対応しています。
この例では,ビジネスプロセスのサービス呼び出し中にエラーが起きた場合に,メール経由でシステム管理者にエラーを通知しています。
図2-94 メールアダプタを利用したシステムの例(5)
メール送信の流れを次に示します。なお,次の番号は図中の番号と対応しています。
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