Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説
HCSCサーバの標準受付(MDB(WS-R))は,MDB(Message Driven Bean)で動作し,HCSCサーバ側のローカルキューを監視しています。HCSCサーバ側のローカルキューにメッセージが送信されると,標準受付(MDB(WS-R))はメッセージを取り出してサービス部品を呼び出します。
サービスリクエスタ側の転送キューには,HCSCサーバの宛先アドレスおよび転送先のローカルキューのキュー名を設定します。サービスリクエスタからは,サービスリクエスタ側の転送キューに対して,JMSメッセージを送信して,HCSCサーバの標準受付(MDB(WS-R))を呼び出します。
サービス部品を呼び出すときには,サービスアダプタ側の転送キューに送信します。そして,転送キューは,開発環境のサービスアダプタ定義画面(基本画面のアドレスに指定した転送先のキュー名および詳細画面の宛先URL)で定義したサービス部品側のローカルキューへ送信します。サービス部品をMDBで作成することで,サービス部品側のローカルキューに送信されたメッセージを取り出して処理できます。非同期(MDB(WS-R))の場合の宛先の指定を次の図に示します。
図2-34 非同期(MDB(WS-R))の場合の宛先の指定
転送キューを作成する手順については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「8.5.2 転送キューを作成する」を参照してください。JMSメッセージを生成する手順については,マニュアル「サービスプラットフォーム 開発ガイド 基本開発編」の「8.5.3 JMSメッセージを生成する」を参照してください。
サービスリクエスタからサービス部品を呼び出すときに転送キューに送信するJMSメッセージの形式は,標準受付(MDB(WS-R))のインターフェースになります。
JMSメッセージのペイロード(ヘッダを除いたデータ本体)に設定した内容が,ユーザ電文としてサービス部品に伝わります。そのため,サービスリクエスタから標準受付(MDB(WS-R))を呼び出すときに,サービス部品側の電文フォーマットに合わせた要求電文を事前に作成し,ペイロードに設定してメッセージを送信します。非同期サービス部品呼び出し時のユーザ電文とJMSメッセージの関係を次の図に示します。
図2-35 非同期サービス部品呼び出し時のユーザ電文とJMSメッセージの関係
サービスリクエスタからビジネスプロセスを呼び出すときは,要求電文はビジネスプロセスの受付アクティビティに定義した電文フォーマットになります。サービスリクエスタ内でビジネスプロセスの受付アクティビティで定義されている要求電文の電文フォーマットに合わせた電文を作成し,ペイロードに設定してメッセージを送信します。ビジネスプロセスを呼び出す場合のユーザ電文とJMSメッセージの関係を次の図に示します。
図2-36 ビジネスプロセスを呼び出す場合のユーザ電文とJMSメッセージの関係
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