Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム 解説
HCSCサーバ内のサービス部品呼び出し要求とその流れを区別するために,各要求電文にメッセージ共通IDとサービスリクエストIDが割り当てられます。これらのIDはメッセージログ,リクエストトレース,および性能解析トレースで出力されます。
メッセージ共通IDとサービスリクエストIDをたどることで,サービス部品呼び出しの処理の流れを追跡できます。電文の追跡については,マニュアル「サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」の「7.7 サービス部品呼び出し要求時の障害対策」を参照してください。
なお,HCSCサーバに割り当てられる識別情報のほかに,ユーザが任意の値を設定できるクライアント相関IDがあります。
CSC_[サーバ名]_[受付時刻(ミリ秒)]_[通番] |
MSG_[サーバ名]_[受付種別]_[受付時刻(ミリ秒)]_[通番] |
標準受付から直接サービスアダプタを呼び出す場合は,メッセージ共通IDおよびサービスリクエストIDは,HCSCサーバ内で識別情報として引き継がれます。標準受付やユーザ定義受付からビジネスプロセスを経由してサービスアダプタを呼び出す場合は,メッセージ共通IDは,HCSCサーバ内で識別情報として引き継がれます。しかし,サービスリクエストIDは,サービス部品呼び出し処理ごとの識別情報として引き継がれます。また,ビジネスプロセスインスタンスIDは,ビジネスプロセスが最初に要求を受け付けるときに割り当てます。
メッセージ共通IDとサービスリクエストIDが割り当てられるタイミングを次の図に示します。
図2-8 識別情報割り当てのタイミング
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