Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム リファレンス

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FTPアダプタ実行環境プロパティファイル

形式

 
[ftpadp.host-ipaddr=接続するFTPサーバのIPアドレスまたはホスト名]
[ftpadp.host-con-port=接続するFTPサーバの制御コネクション用のポート番号]
[ftpadp.file-name.charset={UTF-8|MS932}]
 
[ftpadp.ftps.enable={TRUE|FALSE}]
[ftpadp.ftps.protocol-name={TLS|SSL}]
[ftpadp.ftps.implicit-mode={TRUE|FALSE}]
[ftpadp.ftps.data-con-secure={TRUE|FALSE}]
[ftpadp.ftps.server-authentication={TRUE|FALSE}]
 
[ftpadp.client-ipaddr=HCSCサーバのIPアドレス]
[ftpadp.client-con-port.min=FTPアダプタの制御コネクションポート番号の範囲の最小値]
[ftpadp.client-con-port.max=FTPアダプタの制御コネクションポート番号の範囲の最大値]
[ftpadp.client-pasv-port.min=データコネクションがPASVモードの場合のFTPアダプタがデータコネクション確立するポート番号の範囲の最小値]
[ftpadp.client-pasv-port.max=データコネクションがPASVモードの場合のFTPアダプタがデータコネクション確立するポート番号の範囲の最大値]
[ftpadp.listen-port.min=データコネクションがPORTモードの場合のFTPアダプタがデータコネクションを待ち受けるポート番号の範囲の最小値]
[ftpadp.listen-port.max=データコネクションがPORTモードの場合のFTPアダプタがデータコネクションを待ち受けるポート番号の範囲の最大値]
 
[ftpadp.ftp-user=接続するFTPサーバのログインユーザ名]
[ftpadp.ftp-type={A|a|I|i}]
[ftpadp.ftp-mode={S|s|C|c}]
[ftpadp.pasvport={PASV|pasv|PORT|port}]
 
[ftpadp.file-size-check={TRUE|FALSE}]
 
[ftpadp.methodtrace.level={1|2|3|4|5}]
[ftpadp.methodtrace.filepath=保守用ログの出力先ディレクトリの絶対パス]
[ftpadp.methodtrace.filenum=保守用ログの面数]
[ftpadp.methodtrace.filesize=保守用ログの1面当たりの最大サイズ]
 
[ftpadp.ftpprotocoltrace.filenum=プロトコルトレースファイルの面数]
[ftpadp.ftpprotocoltrace.filesize=プロトコルトレースファイルの1面当たりの最大サイズ]
 
[ftpadp.messagelog.level={0|10|20}]
 
[ftpadp.account-inf-filepath=FTPアダプタアカウント定義ファイルの絶対パス]
[ftpadp.cscthrough-filepath=FTPコマンド許可リスト定義ファイルの絶対パス]
 
[ftpadp.control-con.retry.count=制御コネクションを確立できなかったときのリトライ回数]
[ftpadp.control-con.retry.interval=制御コネクションを確立できなかったときのリトライ間隔]
[ftpadp.control-con.connect.timeout=制御コネクションの接続タイムアウト時間]
 
[ftpadp.data-con.retry.count=PASVモードでデータコネクションを確立できなかったときのリトライ回数]
[ftpadp.data-con.retry.interval=PASVモードでデータコネクションを確立できなかったときのリトライ間隔]
[ftpadp.data-con.connect.timeout=データコネクションの接続タイムアウト時間]
 
[ftpadp.read-lock.retry.count=共通フォルダのファイルの共有ロック失敗時のリトライ回数]
[ftpadp.read-lock.retry.interval=共通フォルダのファイルの共有ロック失敗時のリトライ間隔]
[ftpadp.write-lock.retry.count=共通フォルダのファイルの占有ロック失敗時のリトライ回数]
[ftpadp.write-lock.retry.interval=共通フォルダのファイルの占有ロック失敗時のリトライ間隔]
 
[ftpadp.data-con-put.timeout=データ転送時タイムアウト時間]
[ftpadp.data-con-get.timeout=データ取得時タイムアウト時間]
 
[ftpadp.ftp-command-reply.timeout=リプライタイムアウト時間]
 
[ftpadp.listen.timeout=Listenタイムアウト時間]
 
[ftpadp.put-client-buffer.size=ファイル転送(送信)するときのクライアントバッファサイズ]
[ftpadp.get-client-buffer.size=ファイル転送(受信)するときのクライアントバッファサイズ]
[ftpadp.exptrace.filenum=例外ログの面数]
[ftpadp.exptrace.filesize=例外ログの1面当たりの最大サイズ]
 
[ftpadp.listen-port.reuse={TRUE|FALSE}]
 

機能

FTPアダプタの実行環境に依存するパラメタを設定します。

FTPアダプタ実行環境プロパティファイルは,FTPアダプタごとに設定する個別定義ファイルと,すべてのFTPアダプタに適用される共通定義ファイルの2種類があります。すべてのFTPアダプタに適用されるFTPアダプタ実行環境プロパティファイルのことをFTPアダプタ実行環境共通プロパティファイルと呼びます。

個別のFTPアダプタ実行環境プロパティファイルとFTPアダプタ実行環境共通プロパティファイルの両方が設定されている場合,2つのファイルの定義内容がマージされます。同じプロパティが設定されている場合,個別のFTPアダプタ実行環境プロパティファイルの内容が有効になります。

FTPアダプタ実行環境プロパティファイル,およびFTPアダプタ実行環境共通プロパティファイルは,テンプレートファイルを基に作成します。

●FTPアダプタ実行環境プロパティファイルの作成手順

FTPアダプタ実行環境プロパティファイルは次の手順で作成してください。

  1. 次のテンプレートファイルを基に,FTPアダプタ実行環境プロパティファイルを定義します。
     
    <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\FTP\config\templates\adpftp.properties
     
  2. 編集後のFTPアダプタ実行環境プロパティファイルのファイル名を「<サービスID>.properties」という名称に変更し,次のディレクトリに格納します。
     
    <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\FTP\config
     

●FTPアダプタ実行環境共通プロパティファイルの作成手順

FTPアダプタ実行環境共通プロパティファイルは次の手順で作成してください。

  1. 次のテンプレートファイルを基に,FTPアダプタ実行環境共通プロパティファイルを定義します。
     
    <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\FTP\config\templates\adpftp.properties
     
  2. 編集後のFTPアダプタ実行環境共通プロパティファイルを次のディレクトリに格納します。
     
    <サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\FTP\config\common
     
    ファイル名は変更しないでください。

設定できるプロパティ

(1) 要求電文またはFTPアダプタ実行環境プロパティファイルでの設定が必須のプロパティ

次に示すプロパティは,要求電文またはFTPアダプタ実行環境プロパティファイルのどちらかで必ず設定しなければならないプロパティです。要求電文とFTPアダプタ実行環境プロパティファイルの両方に設定している場合,要求電文の値が有効になります。

 
ftpadp.host-ipaddr=接続するFTPサーバのIPアドレスまたはホスト名
ftpadp.ftp-user=接続するFTPサーバのログインユーザ名
 

(a) サーバ情報関連

ftpadp.host-ipaddr=接続するFTPサーバのIPアドレスまたはホスト名

接続するFTPサーバのIPアドレスまたはホスト名を指定します。

FTPアダプタの要求電文でも指定が可能です。重複して指定されている場合,要求電文の値が有効になります。

注意
Windowsを使用する場合,ループバックIPアドレス(127.0.0.1またはlocalhost)を指定すると,FTP接続に失敗する場合があります。実IPアドレスまたはホスト名を設定してください。
 

(b) FTP設定関連

ftpadp.ftp-user=接続するFTPサーバのログインユーザ名 〜<文字列>((1-80文字))

FTPアダプタアカウント定義ファイルに指定した,FTPアダプタが接続するFTPサーバのログインユーザ名を指定します。

使用できる文字は,半角英数字,半角記号(ASCIIコードの「0x21」〜「0x7E」),および半角スペース(ASCIIコードの「0x20」)です。大文字と小文字は区別されます。使用できる半角記号を次に示します。

指定するログインユーザ名はファイル操作の実行権限が与えられている必要があります。ここで指定した値はUSERコマンドの引数として使用されます。

また,FTPアダプタの要求電文でも指定が可能です。重複して指定されている場合,要求電文の値が有効になります。

このプロパティの指定を省略した場合は,必ずFTPアダプタの要求電文でログインユーザ名を指定してください。ログインユーザ名を指定しないと,FTPアダプタの呼び出し時にシステム例外が発生します。

 

(2) 要求電文およびFTPアダプタ実行環境プロパティファイルで設定できるプロパティ

次に示すプロパティは,必要に応じて要求電文またはFTPアダプタ実行環境プロパティファイルで設定するプロパティです。要求電文とFTPアダプタ実行環境プロパティファイルの両方に設定している場合,要求電文の値が有効になります。FTPアダプタ実行環境共通プロパティファイルを使用して運用時に管理する定義ファイルの数を削減したい場合で,一部リクエスト単位で異なる値を設定したいプロパティがあるときは,要求電文で設定してください。

 
ftpadp.host-con-port=接続するFTPサーバの制御コネクション用のポート番号
ftpadp.file-name.charset={UTF-8|MS932}
 
ftpadp.ftp-type={A|a|I|i}
ftpadp.ftp-mode={S|s|C|c}
ftpadp.pasvport={PASV|pasv|PORT|port}
 
ftpadp.file-size-check={TRUE|FALSE}
 
ftpadp.ftps.enable={TRUE|FALSE}
ftpadp.ftps.protocol-name={TLS|SSL}
ftpadp.ftps.implicit-mode={TRUE|FALSE}
ftpadp.ftps.data-con-secure={TRUE|FALSE}
ftpadp.ftps.server-authentication={TRUE|FALSE}
 

(a) サーバ情報関連

ftpadp.host-con-port=接続するFTPサーバの制御コネクション用のポート番号 〜<数字>((1−65535))<<21>>

接続するFTPサーバの制御コネクション用のポート番号を指定します。

FTPアダプタの要求電文でも指定が可能です。重複して指定されている場合,要求電文の値が有効になります。

ftpadp.file-name.charset={UTF-8|MS932} 〜<<UTF-8>>

FTPサーバとの間で次の情報を送受信する際に使用する,文字セットの名称を指定します。

FTPアダプタの要求電文でも指定できます。重複して指定されている場合,要求電文の値が有効になります。

指定できる値は次のとおりです。大文字と小文字は区別されません。

 

(b) FTP設定関連

ftpadp.ftp-type={A|a|I|i}

転送するデータのタイプとして,次のどちらかを指定します。ここで指定した値はTYPEコマンドの引数として使用されます。

FTPアダプタの要求電文でも指定が可能です。重複して指定されている場合,要求電文の値が有効になります。

指定が省略された場合は,FTPプロトコルの仕様(RFC959)に従ってASCII形式で転送されます。

ftpadp.ftp-mode={S|s|C|c} 〜<<S>>

転送するデータを圧縮するかどうかを指定します。ここで指定した値はMODEコマンドの引数として使用されます。

FTPアダプタの要求電文でも指定が可能です。重複して指定されている場合,要求電文の値が有効になります。

ftpadp.pasvport={PASV|pasv|PORT|port} 〜<<PASV>>

データコネクションの接続モードを次のどちらかに指定します。

 

(c) ファイルサイズチェック関連

ftpadp.file-size-check={TRUE|FALSE} 〜<<FALSE>>

送信側と受信側で,転送されたファイルのサイズが正しいかどうかを確認する機能を,実行するかどうかを指定します。

 

(d) FTPS関連

ftpadp.ftps.enable={TRUE|FALSE} 〜<<FALSE>>

FTPサーバとの接続にFTPSを使用するかどうかを指定します。

FTPアダプタの要求電文でも指定できます。重複して指定されている場合,要求電文の値が有効になります。

接続先のFTPサーバがFTPSのImplicitモードで動作している場合にFALSEを指定すると,FTPサーバに接続してからタイムアウトが発生するまで待ち状態となるときがあります。タイムアウト発生までの時間は,次の2つのタイムアウト時間のうち短い方の時間が適用されます。

ftpadp.ftps.protocol-name={TLS|SSL} 〜<<TLS>>

FTPサーバとの接続でFTPSを使用する場合に使用する,セキュリティ通信用のプロトコルを指定します。この指定は,FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合だけ有効となります。

FTPアダプタの要求電文でも指定できます。重複して指定されている場合,要求電文の値が有効になります。

ftpadp.ftps.implicit-mode={TRUE|FALSE} 〜<<FALSE>>

FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合に,FTPSのImplicitモードを使用するかどうかを指定します。この指定は,FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合だけ有効となります。

FTPアダプタの要求電文でも指定できます。重複して指定されている場合,要求電文の値が有効になります。

接続先のFTPサーバがFTPSのImplicitモードで動作している場合にFALSEを指定すると,FTPサーバに接続してからタイムアウトが発生するまで待ち状態となるときがあります。タイムアウト発生までの時間は,次の2つのタイムアウト時間のうち短い方の時間が適用されます。

ftpadp.ftps.data-con-secure={TRUE|FALSE} 〜<<TRUE>>

FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合に,データコネクションの通信を暗号化するかどうかを指定します。この指定は,FTPサーバとの接続にFTPSを使用するときだけ有効となります。

FTPアダプタの要求電文でも指定できます。重複して指定されている場合,要求電文の値が有効になります。

ftpadp.ftps.server-authentication={TRUE|FALSE} 〜<<FALSE>>

FTPサーバとの接続にFTPSを使用する場合に,FTPサーバのサーバ認証をするかどうかを指定します。この指定は,FTPサーバとの接続にFTPSを使用するときだけ有効となります。

FTPアダプタの要求電文でも指定できます。重複して指定されている場合,要求電文の値が有効になります。

 

(3) FTPアダプタ実行環境プロパティファイルでだけ設定できるプロパティ

次に示すプロパティは,FTPアダプタ実行環境プロパティファイルで設定するプロパティです。運用時に管理する定義ファイルの数を削減したい場合は,FTPアダプタ実行環境共通プロパティファイルを利用してください。

 
ftpadp.client-ipaddr=HCSCサーバのIPアドレス
ftpadp.client-con-port.min=FTPアダプタの制御コネクションポート番号の範囲の最小値
ftpadp.client-con-port.max=FTPアダプタの制御コネクションポート番号の範囲の最大値
ftpadp.control-con.retry.count=制御コネクションを確立できなかったときのリトライ回数
ftpadp.control-con.retry.interval=制御コネクションを確立できなかったときのリトライ間隔
ftpadp.control-con.connect.timeout=制御コネクションの接続タイムアウト時間
 
ftpadp.client-pasv-port.min=データコネクションがPASVモードの場合のFTPアダプタがデータコネクション確立するポート番号の範囲の最小値
ftpadp.client-pasv-port.max=データコネクションがPASVモードの場合のFTPアダプタがデータコネクション確立するポート番号の範囲の最大値
ftpadp.data-con.retry.count=PASVモードでデータコネクションを確立できなかったときのリトライ回数
ftpadp.data-con.retry.interval=PASVモードでデータコネクションを確立できなかったときのリトライ間隔
ftpadp.data-con.connect.timeout=データコネクションの接続タイムアウト時間
 
ftpadp.listen-port.min=データコネクションがPORTモードの場合のFTPアダプタがデータコネクションを待ち受けるポート番号の範囲の最小値
ftpadp.listen-port.max=データコネクションがPORTモードの場合のFTPアダプタがデータコネクションを待ち受けるポート番号の範囲の最大値
ftpadp.listen-port.reuse={TRUE|FALSE}
ftpadp.listen.timeout=Listenタイムアウト時間
 
ftpadp.exptrace.filenum=例外ログの面数
ftpadp.exptrace.filesize=例外ログの1面当たりの最大サイズ
ftpadp.ftpprotocoltrace.filenum=プロトコルトレースファイルの面数
ftpadp.ftpprotocoltrace.filesize=プロトコルトレースファイルの1面当たりの最大サイズ
ftpadp.methodtrace.level={1|2|3|4|5}
ftpadp.methodtrace.filepath=保守用ログの出力先ディレクトリの絶対パス
ftpadp.methodtrace.filenum=保守用ログの面数
ftpadp.methodtrace.filesize=保守用ログの1面当たりの最大サイズ
ftpadp.messagelog.level={0|10|20}
 
ftpadp.account-inf-filepath=FTPアダプタアカウント定義ファイルの絶対パス
ftpadp.cscthrough-filepath=FTPコマンド許可リスト定義ファイルの絶対パス
 
ftpadp.read-lock.retry.count=共通フォルダのファイルの共有ロック失敗時のリトライ回数
ftpadp.read-lock.retry.interval=共通フォルダのファイルの共有ロック失敗時のリトライ間隔
ftpadp.write-lock.retry.count=共通フォルダのファイルの占有ロック失敗時のリトライ回数
ftpadp.write-lock.retry.interval=共通フォルダのファイルの占有ロック失敗時のリトライ間隔
 
ftpadp.data-con-put.timeout=データ転送時タイムアウト時間
ftpadp.data-con-get.timeout=データ取得時タイムアウト時間
 
ftpadp.ftp-command-reply.timeout=リプライタイムアウト時間
 
ftpadp.put-client-buffer.size=ファイル転送(送信)するときのクライアントバッファサイズ
ftpadp.get-client-buffer.size=ファイル転送(受信)するときのクライアントバッファサイズ
 

(a) クライアント情報関連(基本設定)

ftpadp.client-ipaddr=HCSCサーバのIPアドレス

HCSCサーバのIPアドレスを指定します。ここで指定したIPアドレスが制御コネクションおよびデータコネクションで使用されます。

このプロパティの指定を省略した場合,システムによって自動的に任意のIPアドレスが割り当てられます。IPアドレスはjava.net.NetworkInterfaceクラスでまとめて取得し,そのうち最初に見つかった実IPアドレスが割り当てられます。実IPアドレスが存在しない場合はループバックIPアドレスが割り当てられます。

注意
Windowsを使用する場合,ループバックIPアドレスを指定すると,FTP接続に失敗する場合があります。実IPアドレスを設定してください。

ftpadp.client-con-port.min=FTPアダプタの制御コネクションポート番号の範囲の最小値 〜<数字>((1024−65535))

FTPアダプタの制御コネクションポート番号の範囲の最小値を指定します。

指定できる値を次に示します。

上記以外の値を指定した場合,FTPアダプタの起動時,またはFTPアダプタの要求電文の<pasvport>でデータコネクションの接続モードを変更したリクエストの処理時にエラーとなります。

注意
ftpadp.client-con-port.maxプロパティ(FTPアダプタの制御コネクションポート番号の範囲の最大値)を省略した場合はこのプロパティも省略してください。省略しない場合は,FTPアダプタの起動時にエラーとなります。

このプロパティの指定を省略した場合,システムによって自動的に任意のポート番号が設定されます。

ftpadp.client-con-port.max=FTPアダプタの制御コネクションポート番号の範囲の最大値 〜<数字>((1024−65535))

FTPアダプタの制御コネクションポート番号の範囲の最大値を指定します。

指定できる値を次に示します。

上記以外の値を指定した場合,FTPアダプタの起動時,またはFTPアダプタの要求電文の<pasvport>でデータコネクションの接続モードを変更したリクエストの処理時にエラーとなります。

注意
ftpadp.client-con-port.minプロパティ(FTPアダプタの制御コネクションポート番号の範囲の最小値)を省略した場合はこのプロパティも省略してください。省略しない場合は,FTPアダプタの起動時にエラーとなります。

このプロパティの指定を省略した場合,システムによって自動的に任意のポート番号が設定されます。

 

(b) 制御コネクションの接続タイムアウト関連

ftpadp.control-con.retry.count=制御コネクションを確立できなかったときのリトライ回数 〜<数字>((0−10000))<<5>>

制御コネクションを確立できなかったときのリトライ回数を指定します。0を指定した場合,リトライしません。

ftpadp.control-con.retry.interval=制御コネクションを確立できなかったときのリトライ間隔 〜<数字>((0−86400))<<2>>

制御コネクションを確立できなかったときのリトライ間隔を秒単位で指定します。0を指定した場合,間隔を空けないでリトライします。

ftpadp.control-con.connect.timeout=制御コネクションの接続タイムアウト時間 〜<数字>((1−3600))<<10>>

制御コネクションの接続のタイムアウト時間を秒単位で指定します。

 

(c) クライアント情報関連(データコネクションがPASVモードの場合)

ftpadp.client-pasv-port.min=データコネクションがPASVモードの場合のFTPアダプタがデータコネクション確立するポート番号の範囲の最小値 〜<数字>((1024−65535))

データコネクションがPASVモードの場合の,FTPアダプタがデータコネクション確立するポート番号の範囲の最小値を指定します。このプロパティはデータコネクションがPASVモードの場合だけ有効になります。

指定できる値を次に示します。

上記以外の値を指定した場合,FTPアダプタの起動時,またはFTPアダプタの要求電文の<pasvport>でデータコネクションの接続モードを変更したリクエストの処理時にエラーとなります。

注意
ftpadp.client-pasv-port.maxプロパティ(データコネクションがPASVモードの場合のFTPアダプタがデータコネクション確立するポート番号の範囲の最大値)を省略した場合はこのプロパティも省略してください。省略しない場合は,FTPアダプタの起動時にエラーとなります。

このプロパティの指定を省略した場合,システムによって自動的に任意のポート番号が設定されます。

このプロパティの値とftpadp.client-pasv-port.maxプロパティの値の範囲内にある値をポート番号に指定します。

指定した値がポート番号として使用できなかった場合に範囲内にある,ほかの値をポート番号に指定しリトライを実施します。

リトライを実施する場合,メッセージKDEK30410-Wが出力されます。

このプロパティを省略してデータコネクションの確立に失敗した場合,または範囲内の値すべてがデータコネクションのポート番号として使用できなかった場合,メッセージKDEK30409-Eが出力されます。

ftpadp.client-pasv-port.max=データコネクションがPASVモードの場合のFTPアダプタがデータコネクション確立するポート番号の範囲の最大値 〜<数字>((1024−65535))

データコネクションがPASVモードの場合の,FTPアダプタがデータコネクション確立するポート番号の範囲の最大値を指定します。このプロパティはデータコネクションがPASVモードの場合だけ有効になります。

指定できる値を次に示します。

上記以外の値を指定した場合,FTPアダプタの起動時にエラーとなります。

次の場合,このプロパティを省略してください。省略しない場合は,FTPアダプタの起動時,またはFTPアダプタの要求電文の<pasvport>でデータコネクションの接続モードを変更したリクエストの処理時にエラーとなります。

注意
ftpadp.client-pasv-port.minプロパティ(データコネクションがPASVモードの場合のFTPアダプタがデータコネクション確立するポート番号の範囲の最小値)を省略した場合はこのプロパティも省略してください。省略しない場合は,FTPアダプタの起動時にエラーとなります。

このプロパティの指定を省略した場合,システムによって自動的に任意のポート番号が設定されます。

このプロパティの値とftpadp.client-pasv-port.minプロパティの値の範囲内にある値をポート番号に指定します。

指定した値がポート番号として使用できなかった場合に範囲内にある,ほかの値をポート番号に指定しリトライを実施します。

リトライを実施する場合,メッセージKDEK30410-Wが出力されます。

このプロパティを省略してデータコネクションの確立に失敗した場合,または範囲内の値すべてがデータコネクションのポート番号として使用できなかった場合,メッセージKDEK30409-Eが出力されます。

 

(d) データコネクションの接続タイムアウト関連

ftpadp.data-con.retry.count=PASVモードでデータコネクションを確立できなかったときのリトライ回数 〜<数字>((0−10000))<<5>>

PASVモードでデータコネクションを確立できなかったときのリトライ回数を指定します。0を指定した場合,リトライしません。

リトライをする場合,メッセージKDEK30410-Wを出力します。リトライ回数がこの値以上になった場合,メッセージKDEK30409-Eが出力されます。

ftpadp.data-con.retry.interval=PASVモードでデータコネクションを確立できなかったときのリトライ間隔 〜<数字>((0−86400))<<2>>

PASVモードでデータコネクションを確立できなかったときのリトライ間隔を秒単位で指定します。0を指定した場合,間隔を空けないでリトライします。

ftpadp.data-con.connect.timeout=データコネクションの接続タイムアウト時間 〜<数字>((1−3600))<<10>>

PASVモードでの,データコネクション接続のタイムアウト時間を秒単位で指定します。

 

(e) クライアント情報関連(データコネクションがPORTモードの場合)

ftpadp.listen-port.min=データコネクションがPORTモードの場合のFTPアダプタがデータコネクションを待ち受けるポート番号の範囲の最小値 〜<数字>((1024−65535))<<49152>>

データコネクションがPORTモードの場合の,FTPアダプタがデータコネクションを待ち受けるポート番号の範囲の最小値を指定します。

このプロパティはデータコネクションがPORTモードの場合だけ有効になります。

指定できる値を次に示します。

上記以外の値を指定した場合,FTPアダプタの起動時,またはFTPアダプタの要求電文の<pasvport>でデータコネクションの接続モードを変更したリクエストの処理時にエラーとなります。

このプロパティとftpadp.listen-port.maxプロパティで指定した範囲内の値を待ち受けるポート番号に指定します。

指定した値がポート番号として使用できなかった場合,範囲内にある,ほかの値をポート番号に指定しリトライを実施します。

リトライを実施する場合,メッセージKDEK30410-Wが出力されます。

範囲内の値すべてが待ち受けるポート番号として使用できなかった場合,メッセージKDEK30409-Eが出力されます。

ftpadp.listen-port.max=データコネクションがPORTモードの場合のFTPアダプタがデータコネクションを待ち受けるポート番号の範囲の最大値 〜<数字>((1024−65535))<<65535>>

データコネクションがPORTモードの場合の,FTPアダプタがデータコネクションを待ち受けるポート番号の範囲の最大値を指定します。

このプロパティはデータコネクションがPORTモードの場合だけ有効になります。

指定できる値を次に示します。

上記以外の値を指定した場合,FTPアダプタの起動時,またはFTPアダプタの要求電文の<pasvport>でデータコネクションの接続モードを変更したリクエストの処理時にエラーとなります。

このプロパティとftpadp.listen-port.minプロパティで指定した範囲内の値を待ち受けるポート番号に指定します。

指定した値がポート番号として使用できなかった場合,範囲内にある,ほかの値をポート番号に指定しリトライを実施します。

リトライを実施する場合,メッセージKDEK30410-Wが出力されます。

範囲内の値すべてが待ち受けるポート番号として使用できなかった場合,メッセージKDEK30409-Eが出力されます。

 

(f) ポート再利用関連

ftpadp.listen-port.reuse={TRUE|FALSE} 〜<<TRUE>>

OSがLinuxかAIXで,かつデータコネクションの接続モードがPORTモードの場合に,TIME_WAIT状態のポートを再利用するかどうかを指定します。データコネクションの接続モードがPORTモード以外の場合,このプロパティの指定は無視されます。

再利用するポートはftpadp.listen-port.minの設定値からftpadp.listen-port.maxの設定値までの範囲のポート番号が対象です。

 

注意
PASVモードで使用するポート番号(ftpadp.client-pasv-port.minの設定値からftpadp.client-pasv-port.maxの設定値までの範囲)の指定有無によって,ポート番号に次に示す重複がないよう注意してください。重複する場合の動作は保証しません。
  • PASVモードで使用するポート番号を指定しているとき
    PORTモードで使用するポート番号の範囲(ftpadp.listen-port.minの設定値からftpadp.listen-port.maxの設定値までの範囲)と重複しないようにしてください。
  • PASVモードで使用するポート番号を指定していないとき
    OSの動的ポートの使用できる範囲をPORTモードで使用するポート番号の範囲(ftpadp.listen-port.minの設定値からftpadp.listen-port.maxの設定値までの範囲)と重複しないようにしてください。

HP-UXでこのプロパティを指定した場合は,このプロパティの指定は無視されます。また,Windowsでこのプロパティを指定した場合は,FTPアダプタの起動時にエラーとなります。

注意
LinuxまたはAIXでこのプロパティを指定する場合は,HCSCサーバ内にあるすべてのPORTモードのFTPアダプタに同じ値を指定してください。同じ値を指定しなかった場合の動作は保証しません。
 

(g) Listenタイムアウト関連

ftpadp.listen.timeout=Listenタイムアウト時間 〜<数字>((1−3600))<<60>>

PORTモードの場合,PORTコマンドのリプライを受けたあと,Listen状態での監視時間を秒単位で指定します。指定した時間を経過してもサーバからデータコネクションの接続要求がなかった場合は例外(エラー)が発生します。

 

(h) 例外ログ関連

ftpadp.exptrace.filenum=例外ログの面数 〜<数字>((1−16))<<8>>

例外ログの面数を指定します。

ftpadp.exptrace.filesize=例外ログの1面当たりの最大サイズ 〜<数字>((4096−2147483647))<<2097152>>

例外ログの1面当たりの最大サイズをバイト単位で指定します。

 

(i) FTPプロトコルトレース関連

ftpadp.ftpprotocoltrace.filenum=プロトコルトレースファイルの面数 〜<数字>((1−16)) <<8>>

プロトコルトレースファイルの面数を指定します。

ftpadp.ftpprotocoltrace.filesize=プロトコルトレースファイルの1面当たりの最大サイズ 〜<数字>((4096−2147483647)) <<2097152>>

プロトコルトレースファイルの1面当たりの最大サイズ数をバイト単位で指定します。

(j) 保守用ログ関連

ftpadp.methodtrace.level={1|2|3|4|5} 〜<<3>>

保守用ログの出力レベルを指定します。出力情報と出力レベルを次の表に示します。

出力情報 出力レベル
1 2 3 4 5
エラー情報(例外発生原因)
リクエスタサービスメソッドの入口/出口情報(クラス名,メソッド名,引数,戻り値) ×
外部(BPなど)のインターフェースの入口/出口情報(クラス名,メソッド名,引数,戻り値) × ×
コンポーネント内インターフェースの入口/出口情報(クラス名,メソッド名,引数,戻り値) × × ×
デバッグ情報(処理の分岐などの情報) × × × ×

(凡例)
○:出力されます。
×:出力されません。

ftpadp.methodtrace.filepath=保守用ログの出力先ディレクトリの絶対パス 〜<文字列(2バイト文字含む)および空白><<<J2EEサーバのログ出力先ディレクトリ>\CSCADP\FTPADP\maintenance\<サービスID>>>

保守用ログの出力先ディレクトリを絶対パスで指定します。

<J2EEサーバのログ出力先ディレクトリ>はusrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)のejb.server.log.directoryで指定します。

指定したパスの直下にサービスIDのディレクトリが作成され,そのディレクトリの中に保守ログが作成されます。

なお,保守用ログは「cscftpadpmtd_<HCSCサーバ名>_<面数>.log」という名前で作成されます。

存在しないディレクトリを指定した場合,またはサービスIDのディレクトリを作成できなかった場合,メッセージKDEK20903-Wを出力して,デフォルトの出力先ディレクトリに出力されます。

ftpadp.methodtrace.filenum=保守用ログの面数 〜<数字>((1−16))<<8>>

保守用ログの面数を指定します。

ftpadp.methodtrace.filesize=保守用ログの1面当たりの最大サイズ 〜<数字>((4096−2147483647))<<2097152>>

保守用ログの1面当たりの最大サイズをバイト単位で指定します。

 

(k) メッセージログ関連

ftpadp.messagelog.level={0|10|20} 〜<<10>>

メッセージログの出力レベルを指定します。出力情報と出力レベルを次の表に示します。

出力情報 出力レベル
0 10 20
エラー情報
  • 例外または障害の発生原因
警告情報
  • 発生した問題など
×
インフォメーション
  • 電文や引数の内容
  • HCSC-Messagingの状態の変更(起動時や終了時)
  • コマンド受付時と実行完了時
  • イベントの通知
× ×

(凡例)
○:出力されます。
×:出力されません。

 

(l) パス関連

ftpadp.account-inf-filepath=FTPアダプタアカウント定義ファイルの絶対パス 〜<文字列(2バイト文字含む)および空白>

FTPアダプタアカウント定義ファイルのパスを絶対パスで指定します。

ftpadp.cscthrough-filepath=FTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTPアダプタ用)の絶対パス 〜<文字列(2バイト文字含む)および空白>

FTPコマンド許可リスト定義ファイル(FTPアダプタ用)のパスを絶対パスで指定します。指定を省略した場合,ユーザ指定のFTPコマンドは,転送前,転送後,リストコマンド実行前,およびリストコマンド実行後には実行できません。

 

(m) 排他取得タイムアウト関連

ftpadp.read-lock.retry.count=共通フォルダのファイルの共有ロック失敗時のリトライ回数 〜<数字>((0−1024))<<0>>

共通フォルダのファイルの共有ロック失敗時のリトライ回数を指定します。

ftpadp.read-lock.retry.interval=共通フォルダのファイルの共有ロック失敗時のリトライ間隔 〜<数字>((1−1024))<<1>>

共通フォルダのファイルの共有ロック失敗時のリトライ間隔を秒単位で指定します。

ftpadp.write-lock.retry.count=共通フォルダのファイルの占有ロック失敗時のリトライ回数 〜<数字>((0−1024))<<0>>

共通フォルダのファイルの占有ロック失敗時のリトライ回数を指定します。

ftpadp.write-lock.retry.interval=共通フォルダのファイルの占有ロック失敗時のリトライ間隔 〜<数字>((1−1024))<<1>>

共通フォルダのファイルの占有ロック失敗時のリトライ間隔を秒単位で指定します。

 

(n) データ転送取得タイムアウト関連

ftpadp.data-con-put.timeout=データ転送時タイムアウト時間 〜<数字>((1−86400))<<60>>

データ送信時に,ファイル全体の送信が完了するまでの監視時間を秒単位で指定します。指定した時間を経過しても送信が完了しない場合は例外(エラー)が発生します。

ftpadp.data-con-get.timeout=データ取得時タイムアウト時間 〜<数字>((1−86400))<<60>>

データ受信時に,ファイル全体の受信が完了するまでの監視時間を秒単位で指定します。指定した時間を経過しても受信が完了しない場合は例外(エラー)が発生します。

 

(o) FTPコマンドリプライタイムアウト関連

ftpadp.ftp-command-reply.timeout=リプライタイムアウト時間 〜<数字>((1−3600))<<60>>

FTPコマンドを発行して,リプライされるまでの監視時間を秒単位で指定します。指定した時間を経過してもコマンドのリプライがなかった場合は,例外(エラー)が発生します。

 

(p) バッファサイズ関連

ftpadp.put-client-buffer.size=ファイル転送(送信)するときのクライアントバッファサイズ 〜<数字>((512−262144))<<40960>>

ファイル転送(送信)するときのクライアントバッファのメモリのサイズを,バイト単位で指定します。

この値は,メモリが制限されるときや転送効率を上げたいときなどに変更してください。なお,転送効率は回線の速度や利用状況,CPUの性能などによって変動します。

ftpadp.get-client-buffer.size=ファイル転送(受信)するときのクライアントバッファサイズ 〜<数字>((512−262144))<<40960>>

ファイル転送(受信)するときのクライアントバッファのメモリのサイズを,バイト単位で指定します。

この値は,メモリが制限されるときや転送効率を上げたいときなどに変更してください。なお,転送効率は回線の速度や利用状況,CPUの性能などによって変動します。

注意事項