Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム リファレンス

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

cscutil各種操作

形式

 
cscutil [-h]
        -user <ログインユーザID>
        -pass <ログインパスワード>
        {-mng <Manager名>
          |-host <IPアドレス>:<ポート番号> -mnguser <管理ユーザID>
            [-mngpass <管理ユーザパスワード>]}
        -target {server|compo|compo_urecp|request_service}
        -operation {start|stop|get_setup_info|get_info
          |get_bp_info|get_adapter_info|set_info|delete_info}
        {-props <プロパティ>|-propfile <プロパティファイル名>}
        [-binary <ファイル名>]
 

機能

次に示す操作ができます。

ログインユーザIDなどの必須オプションは,HCSC-Managerコマンド共通定義ファイルにデフォルト値を設定することで,このコマンドでの指定を省略できます。

引数

-h

コマンドの使用方法が表示されます。このオプションを指定している場合は,ほかのオプションを指定しても無視されます。

-user <ログインユーザID> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−16文字))

HCSC-Managerログイン時に使用するユーザIDを指定します。

-pass <ログインパスワード> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−16文字))

HCSC-Managerログイン時に使用するパスワードを指定します。

-mng <Manager名> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−16文字))

Managerのマネージャ識別名を指定します。リポジトリ内に存在するManager名を指定してください。

-host <ホスト名またはIPアドレス>:<ポート番号> 〜<ホスト名またはIPアドレス:文字列,ポート番号:数字>((文字列:1文字以上,ポート番号:1−65535))

Managerリモート管理機能のホスト名(またはIPアドレス)とポート番号を「:」で連結して指定します。IPアドレス,ポート番号ともに省略はできません。

リポジトリが存在しない状態でも,-hostオプションは指定できます。-hostオプションを指定する場合,-mnguserオプションおよび-mngpassオプションを指定してください。

-mnguser <管理ユーザID> 〜 ((1文字以上))

Managerの管理ユーザIDを指定します。

-mngpass <管理ユーザパスワード> 〜 ((1文字以上))

Managerの管理ユーザIDに対するパスワードを指定します。変更するManagerのユーザIDにパスワードを設定している場合だけ,このオプションを指定できます。

-target {server|compo|compo_urecp|request_service}

実行する操作対象を指定します。

-operation {start|stop|get_setup_info|get_info|get_bp_info|get_adapter_info}

実行する操作を指定します。

-targetオプションと-operationオプションの値によって実施できる操作を次の表に示します。

表5-9 -targetオプションと-operationオプションの値によって実施できる操作

-targetオプション -operationオプション 操作内容
server start HCSCサーバの起動
compo start ビジネスプロセスの開始
compo start サービスアダプタの開始
request_service start 標準受付の開始
request_service stop 標準受付の停止
compo stop サービスアダプタの停止
compo stop ビジネスプロセスの停止
server stop HCSCサーバの停止
server get_setup_info HCSCサーバのセットアップ情報取得
server get_info HCSCサーバの情報取得
compo get_bp_info ビジネスプロセスの情報取得
compo get_adapter_info サービスアダプタの情報取得
compo_urecp get_info ユーザ定義受付の情報取得

-props <プロパティ> 〜 ((0文字以上))

指定した操作対象やオペレーションに指定する引数を 「<キー値>= <指定値>」の形式で指定します。指定値はダブルクォーテーション(")で囲みます。

ただし,キー値および指定値には,次に示す文字を指定できません。指定すると,動作が不定となります。

また,複数指定する場合,各引数はコンマ(,)で区切ります。

(例) -props "J2EESrvName=HCSCサーバをセットアップしたJ2EEサーバ名,CSCSrvName=起動するHCSCサーバ名"

表5-10 操作対象や操作に対する-propsオプションへ指定するプロパティ

操作内容 -target -operation -propsで指定するプロパティ
HCSCサーバの起動 server start
  • J2EESrvName=HCSCサーバをセットアップしたJ2EEサーバ名
  • CSCSrvName=起動するHCSCサーバ名
ビジネスプロセスの開始 compo start
  • AdapterName=起動するビジネスプロセスのサービスID
  • ServiceKind=アダプタ種別
    bp:ビジネスプロセス
  • J2EESrvName=アダプタを起動するJ2EEサーバ名
  • CSCSrvName=アダプタを起動するHCSCサーバ名
サービスアダプタの開始 compo start
  • AdapterName=起動するサービスアダプタのサービスID
  • ServiceKind=アダプタ種別
    serviceAdapter:サービスアダプタ
  • J2EESrvName=アダプタを起動するJ2EEサーバ名
  • CSCSrvName=アダプタを起動するHCSCサーバ名
標準受付の開始 request_service start
  • J2EESrvName=HCSCサーバが起動しているJ2EEサーバ名
  • CSCSrvName=リクエスト受付ができるHCSCサーバ名
標準受付の停止 request_service stop
  • J2EESrvName=インポートするJ2EEサーバ名
  • CSCSrvName=リクエスト抑止するHCSCサーバ名
  • ForceFlag=強制停止フラグ
    NORMAL_OPTION:通常停止
    WAIT_OPTION:計画停止
    FORCE_OPTION:強制停止
サービスアダプタの停止 compo stop
  • J2EESrvName=アダプタを停止するJ2EEサーバ名
  • CSCSrvName=アダプタを停止するHCSCサーバ名
  • AdapterName=停止するサービスアダプタのサービスID
ビジネスプロセスの停止 compo stop
  • J2EESrvName=アダプタを停止するJ2EEサーバ名
  • CSCSrvName=アダプタを停止するHCSCサーバ名
  • AdapterName=停止するビジネスプロセスのサービスID
HCSCサーバの停止 server stop
  • J2EESrvName=HCSCサーバをセットアップしたJ2EEサーバ名
  • CSCSrvName=停止するHCSCサーバ名
  • ForceFlag=強制停止フラグ
    false:通常停止
    true:強制停止
HCSCサーバのセットアップ情報取得 server get_setup_info
  • CSCSrvName=HCSCサーバ名
HCSCサーバの情報取得 server get_info
  • CSCSrvName=状態表示するHCSCサーバ名
ビジネスプロセスの情報取得 compo get_bp_info
  • CSCSrvName=HCSCサーバ名
  • AdapterName=ビジネスプロセスのサービスID
アダプタの情報取得 compo get_adapter_info
  • CSCSrvName=HCSCサーバ名
  • AdapterName=サービスアダプタのサービスID
ユーザ定義受付の情報取得 compo_urecp get_info
  • CSCSrvName=ユーザ定義受付の情報を取得するHCSCサーバ名

-propfile <プロパティファイル名> 〜 ((1−200バイト))

引数を記述したプロパティファイル名を絶対パス,または相対パスで指定します。J2SEのプロパティファイル形式で指定します。

-binary <ファイル名> 〜 ((1−200バイト))

バイナリ形式のファイル名を絶対パス,または相対パスで指定します。このオプションは将来使用するために定義されているオプションです。

入力例

(1)HCSCサーバ「HCSC」を起動する場合
 
cscutil -user admin -pass admin -mng Manager -target server -operation start -props "CSCSrvName=HCSC, J2EESrvName=J2EEServer"
 

(2)プロパティファイル「cscutil.properties」を使用して,HCSCサーバ「HCSC」を起動する場合
 
cscutil -user admin -pass admin -host 10.209.13.165:9001 -mnguser admin -mngpass admin -target server -operation start -propfile cscutil.properties
 
cscutil.propertiesの中身
 
  CSCSrvName=HCSC
  J2EESrvName=J2EEServer
 

戻り値

戻り値 意味
0 正常終了しました。
1 コマンドが異常終了しました。
2 通信タイムアウトが発生しました。
3 排他エラーが発生しました。
9 実行権限のチェックエラーが発生しました。

注意事項