cscsvstart [-h]
           -user <ログインユーザID>
           -pass <ログインパスワード>
           {-csc <HCSCサーバ名>｜-cluster <クラスタ名>}
           [{-logical <論理サーバ名>｜-system }]
 

HCSCサーバ，または論理サーバを起動します。

ログインユーザIDなどの必須オプションは，HCSC-Managerコマンド共通定義ファイルにデフォルト値を設定することで，このコマンドでの指定を省略できます。

このコマンドの使用方法については，目的にあわせてマニュアル「サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」の次に示す個所を参照してください。

• 「5.3.3　PRFを起動する」
• 「5.3.4　HCSCサーバを起動する」
• 「5.3.5　HTTP Serverを起動する」

-h

コマンドの使用方法が表示されます。このオプションを指定している場合は，ほかのオプションを指定しても無視されます。

-user <ログインユーザID>　〜＜半角英数字およびアンダーバー（_）＞ ((1−16文字))

HCSC-Managerログイン時に使用するユーザIDを指定します。

-pass <ログインパスワード>　〜＜半角英数字およびアンダーバー（_）＞ ((1−16文字))

HCSC-Managerログイン時に使用するパスワードを指定します。

-csc <HCSCサーバ名>　〜＜半角英数字およびアンダーバー（_）＞ ((1−8文字))

起動するHCSCサーバ名を指定します。

-cluster <クラスタ名>　〜＜半角英数字およびアンダーバー（_）＞ ((1−8文字))

HCSCサーバを一括起動するクラスタ名を指定します。クラスタ種別がHAのときに-clusterを指定するとエラーになります。

-logical <論理サーバ名>　〜＜半角英数字，アンダーバー（_），およびハイフン（-）＞ ((1−128文字))

起動する論理サーバ名を指定します。このオプションで設定した論理サーバの種類とその動作を次の表に示します。なお，このオプションを指定した場合，HCSCサーバは起動しません。

表5-7　-logicalオプションに指定した論理サーバの種類とその動作（起動時）

項番	指定した論理サーバの種類	動作
1	PRF	PRFを起動します。
2	スマートエージェント	スマートエージェントを起動します。
3	CTMドメインマネジャ	CTMドメインマネジャを起動します。
4	CTMデーモン	CTMデーモンを起動します。
5	J2EEサーバ	J2EEアプリケーションを起動しないでJ2EEサーバを起動します。※
6	Webサーバ	Webサーバを起動します。

注※

HCSCサーバが起動していない状態でコマンドを実行します。

-system

HCSCサーバの起動と同時に，HCSC-Manager定義ファイルのcscmng.server.<HCSCサーバ名>.systemで定義した論理サーバを起動します。

(1)HCSCサーバ「HCSC」を起動する場合

 
cscsvstart -user admin -pass admin -csc HCSC
 

(2)クラスタ「Cluster」下にあるHCSCサーバを一括起動する場合

 
cscsvstart -user admin -pass admin -cluster Cluster
 

(3)クラスタ「Cluster」下にあるHCSCサーバを論理サーバと同時に一括起動する場合

 
cscsvstart -user admin -pass admin -cluster Cluster -system
 

(4)クラスタ「Cluster」下にある論理サーバ名PRFを一括起動する場合

 
cscsvstart -user admin -pass admin -cluster Cluster -logical PRF
 

(5)J2EEアプリケーションを起動しないで，HCSCサーバ「HCSC」にあるJ2EEサーバ「J2EEServer」を起動する場合

 
cscsvstart -user admin -pass admin -csc HCSC -logical J2EEServer
 

戻り値	意味
0	正常終了しました。
1	コマンドが異常終了しました。
2	通信タイムアウトが発生しました。
3	排他エラーが発生しました。
9	実行権限のチェックエラーが発生しました。

• このコマンドは，セットアップ済みで，かつ停止済みのHCSCサーバに対して実行してください。
  なお，このコマンドは起動状態のHCSCサーバに対して実行してもエラーになりません。
  
• -clusterを指定してエラーになった場合，結果をcscstatusコマンドで確認し，障害要因を取り除いたあとに，再度コマンドを実行してください。
• HCSCサーバの起動時にサービスアダプタまたはビジネスプロセスが開始できないと，サービスアダプタ，ビジネスプロセス，または受付が停止状態になる場合がありますが，HCSCサーバの起動は正常終了します。