Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム リファレンス

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cscpireexecプロセスインスタンスの再実行

形式

 
cscpireexec [-h]
            -user <ログインユーザID>
            -pass <ログインパスワード>
            -csc <HCSCサーバ名>
            {-processname <ビジネスプロセス定義名>
             |-processnamefile <ビジネスプロセス定義ファイル名>
             |-all}
            [{-processid <プロセスインスタンスの識別子>
            |-processidfile <プロセスインスタンスの識別子を記載した
                              ファイル名>
            |-targetcsc <再実行対象とするHCSCサーバ名>
             [-status <再実行の条件となるアクティビティの状態>]}]
            [-encoding <エンコーディング名>]
            [-summary]

機能

指定された条件に従って,中断したプロセスインスタンスを再実行します。

また,指定したHCSCサーバで実行されたプロセスインスタンスだけを再実行することもできます。その場合,再実行の対象となるプロセスインスタンスをアクティビティの状態に応じて指定できます。

再実行の対象となるプロセスインスタンスを次に示します。

ログインユーザIDなどの必須オプションは,HCSC-Managerコマンド共通定義ファイルにデフォルト値を設定することで,このコマンドでの指定を省略できます。

このコマンドの使用方法については,マニュアル「サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」の「6.1.5 プロセスインスタンスを再実行する」を参照してください。

引数

-h

コマンドの使用方法が表示されます。このオプションを指定している場合は,ほかのオプションを指定しても無視されます。

-user <ログインユーザID> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−16文字))

HCSC-Managerログイン時に使用するユーザIDを指定します。

-pass <ログインパスワード> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−16文字))

HCSC-Managerログイン時に使用するパスワードを指定します。

-csc <HCSCサーバ名> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−8文字))

再実行するHCSCサーバ名を指定します。

-processname <ビジネスプロセス定義名> 〜 <XMLスキーマのNCName型の文字列> ((データベースの文字コードで64バイト以内))

再実行するプロセスのビジネスプロセス定義名を指定します。

-processnamefile <ビジネスプロセス定義ファイル名> 〜 ((1−200バイト))

再実行するプロセスのビジネスプロセス定義ファイル名を絶対パス,または相対パスで指定します。ファイルはビジネスプロセス定義名だけを指定します。ビジネスプロセス定義ファイルの内容が読み込まれ,前後の空白,タブ,および改行が削除され再実行するプロセスインスタンスの識別子となります。

-all

再実行の対象となるすべてのプロセスインスタンスを一括して再実行します。

-processid <プロセスインスタンスの識別子> 〜 ((1−240バイト以内))

再実行するプロセスの,プロセスインスタンスの識別子を指定します。このオプションと-processidfileオプションを指定していない場合は,-processnameオプション,または-processnamefileオプションで指定したビジネスプロセス定義名の中断したプロセスがすべて再実行されます。

プロセスインスタンスの識別子は長い文字列(最大240文字)になる可能性があります。応答電文出力ディレクトリに深いディレクトリ階層を設定すると,ファイルを生成できない場合があるため注意してください。再実行しても,応答電文ファイルが生成されない場合はメッセージが出力されます。

-processidfile <プロセスインスタンスの識別子を記載したファイル名> 〜 ((1−200バイト))

再実行するプロセスの,プロセスインスタンスの識別子をファイルに記載し,ファイル名を絶対パス,または相対パスで指定します。プロセスインスタンスの識別子を記載したファイルにはプロセスインスタンスの識別子だけを指定します。コマンド実行時に,プロセスインスタンスの識別子を記載したファイルの内容が読み込まれ,前後の空白,タブ,および改行が削除され再実行するプロセスインスタンスの識別子となります。このオプションと-processidオプションを指定していない場合は,-processnameオプション,または-processnamefileオプションで指定したビジネスプロセス定義名の実行中状態で中断したプロセスがすべて再実行されます。

-targetcsc <再実行対象とするHCSCサーバ名> 〜 ((1−8文字))

再実行対象とするHCSCサーバ名を指定します。指定したHCSCサーバで実行されていたプロセスインスタンスが再実行対象となります。ただし,08-70以前に実行されたプロセスインスタンスは再実行対象とはなりません。

このオプションを省略した場合,すべてのHCSCサーバで実行されていたプロセスインスタンスが再実行対象となります。

-status <再実行の条件となるアクティビティの状態>

再実行条件となるアクティビティの状態を指定します。指定できる状態は次のとおりです。コンマ(,)で区切って複数指定することもできます。

このオプションを省略した場合は,上記のすべての状態が再実行対象となり,次に示すアクティビティを持つプロセスインスタンスが再実行対象となります。

-encoding <エンコーディング名> 〜 <<JavaVMのデフォルトエンコーディング>> ((1文字以上))

processidfileオプションやprocessnamefileオプションで指定した入力ファイルのエンコーディング名を指定します。次のエンコーディング名を指定できます。

-summary

再実行の結果を成功および失敗の件数で表示する場合に指定します。

入力例

(1)プロセスインスタンスの識別子が「11111」,ビジネスプロセス定義名が「PC貸し出し」のプロセスインスタンスを再実行する場合
 
cscpireexec -user admin -pass admin -processidfile process_id.txt -csc HCSC -processnamefile processname.txt
process_id.txtの中身:11111
processname.txtの中身:PC貸し出し

(2)ビジネスプロセス定義名が「PC貸し出し」のサービス部品を一括再実行する場合
 
cscpireexec -user admin -pass admin -csc HCSC -processname "PC貸し出し"

(3)再実行の対象となるすべてのプロセスインスタンスを一括再実行する場合
 
cscpireexec -user admin -pass admin -csc HCSC -all
 

(4)HCSCサーバ「CSCSrv2」で実行された,「実行中」状態のプロセスインスタンスを一括再実行する場合
 
cscpireexec -user admin -pass admin -csc CSCSrv1 -all -targetcsc CSCSrv2 -status executing
 

(5)HCSCサーバ「CSCSrv2」で実行された,「実行中」,「実行中(待ち受け)」,「完了(待ち受け)」状態のプロセスインスタンスを一括再実行する場合
 
cscpireexec -user user1 -pass password -csc CSCSrv1 -all -targetcsc CSCSrv2 -status executing,executingwait,completedwait
 

表示形式

(1)-summary未指定時
 
ProcessID,ProcessDefinitionName,Result,ErrorMessage
PI識別子,ビジネスプロセス定義名,呼び出し結果,エラー情報
PI識別子,ビジネスプロセス定義名,呼び出し結果,エラー情報
  :
 
説明
表示項目 内容 説明
ProcessID PI識別子 プロセスインスタンスの識別子を示します。
ProcessDefinitionName ビジネスプロセス定義名 ビジネスプロセス定義名を示します。
Result 呼び出し結果 呼び出し結果を示します。次のどちらかが表示されます。
Success:呼び出しが正常終了
Failure:呼び出しが失敗
ErrorMessage エラー情報 エラー情報を示します。Result欄(呼び出し結果)の内容によって,次のように表示されます。
Success:「””」
Failure:エラー情報
これらの表示項目は,CSCBP_<クラスタ名>_PROCESSテーブルの1レコードの情報を示します。情報の詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」の「付録C.1 プロセスインスタンスの実行履歴の管理に関するテーブルの情報」を参照してください。

(2)-summary指定時
KEOS52290-Iのメッセージが出力されます。KEOS52290-Iのメッセージには,再実行が成功した件数および再実行が失敗した件数が表示されます。詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム メッセージ」の「2.22 KEOS50000〜KEOS59999のメッセージ」を参照してください。

戻り値

戻り値 意味
0 正常終了しました。
1 コマンドが異常終了しました。
2 通信タイムアウトが発生しました。
3 排他エラーが発生しました。
9 実行権限のチェックエラーが発生しました。

注意事項