Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム リファレンス

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csccmctl定義ファイルの管理

形式

 
csccmctl [-h]
         -user <ログインユーザID>
         -pass <ログインパスワード>
         -cluster <クラスタ名>
         -name <サービスアダプタのサービスID|受付ID>
         -targetfilename <定義ファイル名>
         [-basedir <カレントディレクトリ>]
         -operation {get|set|reset}
 

機能

開発環境で設定した定義ファイルに対して,次の機能を利用できます。

開発環境と運用環境で設定する値が異なる場合にこのコマンドを使用します。このコマンドで設定した定義ファイルは,運用環境でだけ有効になります。

このコマンドで削除できるのは運用環境に設定した定義ファイルだけです。開発環境で設定した定義ファイル自体は削除できません。開発環境で設定した定義ファイルを削除したい場合は,開発環境で定義ファイルを削除してください。

ログインユーザIDなどの必須オプションは,HCSC-Managerコマンド共通定義ファイルにデフォルト値を設定することで,このコマンドでの指定を省略できます。

このコマンドの使用方法については,目的にあわせてマニュアル「サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」の次に示す個所を参照してください。

引数

-h

コマンドの使用方法が表示されます。このオプションを指定している場合は,ほかのオプションを指定しても無視されます。

-user <ログインユーザID> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−16文字))

HCSC-Managerログイン時に使用するユーザIDを指定します。

-pass <ログインパスワード> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−16文字))

HCSC-Managerログイン時に使用するパスワードを指定します。

-cluster <クラスタ名> 〜<半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−8文字))

サービス情報を変更するサービスアダプタがあるクラスタ名を指定します。リポジトリ内に存在するクラスタが1つの場合は,HCSC-Managerコマンド共通定義ファイルに指定することで,このコマンドでの指定を省略できます。

-name <サービスアダプタのサービスID>|<受付ID> 〜 <半角英数字およびアンダーバー(_)> ((1−8文字))

次のどちらかを指定します。

-targetfilename <定義ファイル名> 〜((1文字以上))

取得,設定,更新,および消去する定義ファイル名を指定します。指定できる値はファイル名だけです。

取得,設定,および更新時に,存在しないファイル名を指定した場合はエラーになります。消去時に存在しないファイル名を指定した場合は,エラーにはなりません。処理を継続します。

ディレクトリやファイルのパスの長さは,OSに依存して制限されます。-basedirオプションに指定したカレントディレクトリと連結したパスの長さが,OSで制限された長さに達しないよう設定してください。

-basedir <カレントディレクトリ> 〜 ((1文字以上))

取得,設定,および更新する定義ファイルのディレクトリパス名を相対パスまたは絶対パスで指定します。指定値はディレクトリである必要があります。存在するディレクトリを指定してください。

このオプションを指定しない場合は,コマンド実行時のパスがカレントディレクトリと見なされます。

ディレクトリやファイルのパスの長さは,OSに依存して制限されます。-targetfilenameオプションに指定した定義ファイル名と連結したパスの長さが,OSで制限された長さに達しないよう設定してください。

なお,-operation resetオプションが指定された場合,このオプションは無視されます。

-operation {get|set|reset}

開発環境で設定した定義ファイルを運用環境に取得,設定,および削除します。開発環境での設定とは異なる設定をする場合に使用します。

入力例

サービスアダプタの定義ファイルを設定する場合
(1)定義ファイル「adptp1_config.xml」を運用環境に取得する場合
 
csccmctl -cluster CLS1 -name ADP1 -targetfilename adptp1_config.xml -basedir C:\tmp -operation get
 
(2)運用環境の定義ファイル「adptp1_config.xml」を設定または更新する場合
 
csccmctl -cluster CLS1 -name ADP1 -targetfilename adptp1_config.xml -basedir C:\tmp -operation set
 
(3)運用環境の定義ファイル「adptp1_config.xml」の設定を削除する場合
 
csccmctl -cluster CLS1 -name ADP1 -targetfilename adptp1_config.xml -operation reset
 

TP1/RPC受付の定義ファイルを設定する場合
(1)定義ファイル「cscurecptp1rpc.properties」を運用環境に取得する場合
 
csccmctl -cluster CLS1 -name RCP1 -targetfilename cscurecptp1rpc.properties -basedir C:\tmp -operation get
 
(2)運用環境の定義ファイル「cscurecptp1rpc.properties」を設定または更新する場合
 
csccmctl -cluster CLS1 -name RCP1 -targetfilename cscurecptp1rpc.properties -basedir C:\tmp -operation set
 
(3)運用環境の定義ファイル「cscurecptp1rpc.properties」の設定を削除する場合
 
csccmctl -cluster CLS1 -name RCP1 -targetfilename cscurecptp1rpc.properties -operation reset
 

戻り値

戻り値 意味
0 正常終了しました。
1 コマンドが異常終了しました。
3 排他エラーが発生しました。
9 実行権限のチェックエラーが発生しました。

注意事項

-operation setオプションまたは-operation resetオプションは,コンポーネントの配備前に実行してください。