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4.6 履歴管理ページ

履歴管理ページは,ツリービューから管理対象のビジネスプロセスを選択し,[履歴管理]タブを選択すると表示されます。履歴管理ページでは,プロセスインスタンスの実行履歴の検索,削除,再実行,および詳細情報を取得できます。履歴管理ページの構成について説明します。

図4-14 履歴管理ページの構成

[図データ]

・検索条件タブ
日時/状態検索,相関セット検索,または識別子検索を切り替えます。

・検索条件フィールド
検索条件の選択,入力,または検索をします。

・検索結果フィールド
検索結果の表示,実行履歴の削除,または実行履歴の再実行をします。

・詳細情報フィールド
検索結果から詳細情報の選択,または表示をします。
<この節の構成>
(1) 検索条件フィールド
(2) 検索結果フィールド
(3) 詳細情報フィールド

(1) 検索条件フィールド

(a) 日時/状態検索

図4-15 [日時・状態検索]タブ選択時の検索条件フィールド

[図データ]

[日時・状態検索]タブ
検索条件として日時や状態からプロセスインスタンスを検索する画面を選択するタブです。

・プロセスインスタンスの開始日時
プロセスインスタンスの開始日時を指定してプロセスインスタンスを検索する場合に使用します。
[指定あり]ラジオボタン
プロセスインスタンスの開始日時を指定してプロセスインスタンスを検索する場合に選択します。
[指定なし]ラジオボタン
プロセスインスタンスの開始日時を指定しないでプロセスインスタンスを検索する場合に選択します。
日時条件開始入力フィールド
検索範囲の開始日時を入力します。指定した日時は,稼働しているマシンのタイムゾーンの日時として扱われます。
 年
検索範囲の開始年を西暦で指定します。4桁の整数を半角で入力します。入力できる範囲は1970〜9999です。
 月
検索範囲の開始月をドロップダウンリストから選択します。選択できる範囲は1〜12です。
 日
検索範囲の開始日をドロップダウンリストから選択します。選択できる範囲は1〜31です。
 時
検索範囲の開始時間をドロップダウンリストから選択します。選択できる範囲は0〜23です。
 分
検索範囲の開始分をドロップダウンリストから選択します。選択できる範囲は0〜59です。
 秒
検索範囲の開始秒をドロップダウンリストから選択します。選択できる範囲は0〜59です。
日時条件終了入力フィールド
検索範囲の終了日時を入力します。
年,月,日,時,分,および秒については,日時条件開始入力フィールドと同様です。

・プロセスインスタンスの状態
プロセスインスタンスの状態を指定してプロセスインスタンスを検索する場合にチェックします。複数の状態を選択して,どれかの状態の場合を検索することもできます。
[実行中]チェックボックス
実行中のプロセスインスタンスを検索する場合にチェックします。
[完了]チェックボックス
プロセスのグローバルスコープが完了したプロセスインスタンスを検索する場合にチェックします。
[フォルト終了]チェックボックス
フォルトが発生し,グローバルスコープでもキャッチできないで,フォルト終了したプロセスインスタンスを検索する場合にチェックします。
[エラー発生]チェックボックス
サービス呼出アクティビティまたはスコープアクティビティの実行中にエラーが発生し,終了したプロセスインスタンスを検索する場合にチェックします。

・ソート条件
検索結果の表示順序を指定します。
[開始日時の昇順]ラジオボタン
検索結果を開始日時の昇順で表示する場合に選択します。
[開始日時の降順]ラジオボタン
検索結果を開始日時の降順で表示する場合に選択します。
[指定なし]ラジオボタン
ソート条件を指定しないで検索結果を表示する場合に選択します。

・[検索]ボタン
指定した条件で検索が実行されます。

・[リセット]ボタン
選択しているタブに入力した検索条件が初期値に戻ります。
(b) 相関セット検索

図4-16 [相関セット検索]タブ選択時の検索条件フィールド

[図データ]

[相関セット検索]タブ
検索条件として相関セットからプロセスインスタンスを検索する画面を選択するタブです。「相関セット定義名」および「相関セット値」の両方に入力が必要です。
相関セット定義名
検索する相関セット定義名を半角の英数字で入力します。
相関セット値
検索する相関セット値を半角の英数字で入力します。
(c) 識別子検索

図4-17 [識別子検索]タブ選択時の検索条件フィールド

[図データ]

[識別子検索]タブ
検索条件としてプロセスインスタンス識別子からプロセスインスタンスを検索する画面を選択するタブです。
プロセスインスタンス識別子
検索するプロセスインスタンス識別子を入力します。

(2) 検索結果フィールド

検索結果件数
検索結果の総数が表示されます。

表示件数範囲
検索結果一覧に表示している検索結果の範囲について,検索結果の上位から何件目であるかの範囲が表示されます。

[<]ボタン
検索結果の前の最大20件が表示されます。

[>]ボタン
検索結果の次の最大20件が表示されます。

検索結果一覧
検索条件に該当した検索対象が表示されます。一度に表示できる件数は20件までです。
#
検索結果件数に対応した番号が表示されます。
ビジネスプロセス定義名
ビジネスプロセスの定義名が表示されます。
ビジネスプロセスバージョン
ビジネスプロセスのバージョンが表示されます。
状態
プロセスインスタンスの状態が表示されます。
開始日時
プロセスインスタンスの実行を開始した日時が表示されます。検索条件で指定したときと同様に「yyyy/mm/dd hh:mm:ss」の形式で表示されます。開始していない場合は表示されません。
終了日時
プロセスインスタンスの実行を終了した日時が表示されます。検索条件で指定したときと同様に「yyyy/mm/dd hh:mm:ss」の形式で表示されます。終了していない場合は表示されません。
HCSCサーバ名
最後に実行したHCSCサーバ名が表示されます。

[履歴削除]ボタン
検索結果から選択した,ある1つのプロセスインスタンスの実行履歴が削除されます。

[再実行]ボタン
検索結果から選択した,ある1つのプロセスインスタンスが再実行されます。

(3) 詳細情報フィールド

(a) 相関セット情報

詳細情報件数
検索結果一覧で選択したプロセスインスタンスの詳細情報の総件数,および詳細情報の種別(相関セット情報,変数情報,またはアクティビティ情報)が表示されます。

表示件数範囲
詳細情報一覧に表示している検索結果の範囲を,検索結果の上位から何件目であるかの範囲が表示されます。

[<]ボタン
検索結果の前の最大20件が表示されます。

[>]ボタン
検索結果の次の最大20件が表示されます。

詳細情報一覧
詳細情報の種別(相関セット情報,変数情報,またはアクティビティ情報)で選択した項目に対応した詳細情報が表示されます。一度に表示できる件数は20件までです。

図4-18 詳細情報一覧(相関セット情報)

[図データ]

図4-19 詳細情報一覧(変数情報)

[図データ]

図4-20 詳細情報一覧(アクティビティ情報)

[図データ]
#
詳細情報件数に対応した番号が表示されます。
相関セット定義名
[相関セット情報]ボタンをクリックした場合に相関セット定義名が表示されます。相関セット定義名の昇順で表示されます。
相関セット値
[相関セット情報]ボタンをクリックした場合に相関セット値が表示されます。
変数定義名
[変数情報]ボタンをクリックした場合に変数定義名が表示されます。変数定義名の昇順で表示されます。
変数型
[変数情報]ボタンをクリックした場合に変数のデータ型(Boolean,Numeric,String,またはMessage)が表示されます。
メッセージ型の変数であるXML型(XML),バイナリ型(non-XML),any型(any)は,「Message」と表示されます。
変数値
[変数情報]ボタンをクリックした場合に変数値が表示されます。変数型によって次の内容が表示されます。
Boolean:真偽値として,「1」(真)または「0」(偽)が表示されます。
Numeric:数値(64ビット浮動小数)が表示されます。
String:文字列が表示されます。
Message:電文(XML,non-XML,any)が表示されます。
アクティビティ定義名
[アクティビティ情報]ボタンをクリックした場合に,アクティビティ定義名が表示されます。開始日時の昇順で表示されます。また,開始日時が空欄の項目は後ろに配置されます。
アクティビティ種別
[アクティビティ情報]ボタンをクリックした場合に,次に示すアクティビティの種別が表示されます。

表4-4 アクティビティの種別

名称 説明
受付 サービスリクエスタが送信した要求電文を受信します。
応答 同期受信をした際に,プロセスの実行結果をサービスリクエスタに応答します。
サービス呼出 要求電文をサービス部品に送信します。
代入 変数へ代入します。
スコープ アクティビティの有効範囲を定めます。
グローバルスコープ名は,「@GLOBAL」となります。
順次処理 アクティビティを定義した順番に実行します。
順次処理アクティビティは,保持しているアクティビティの最後のアクティビティが完了したときに,完了となります。
並列処理 定義したアクティビティを同時に実行します。
ビジネスプロセス開発時の並列処理開始アクティビティと並列処理終了アクティビティは,並列処理アクティビティとして表示されます。並列処理アクティビティは,保持するすべてのアクティビティが完了したときに,完了となります。
分岐 定義した選択条件によって実行するアクティビティを選択します。
ビジネスプロセス開発時の分岐開始アクティビティと分岐終了アクティビティは,分岐アクティビティとして分岐開始アクティビティ名で表示されます。分岐アクティビティは,分岐条件によって選択されたアクティビティが完了したときに,完了となります。
繰り返し 定義した繰り返し条件が真である間,または繰り返しリストの要素数分,アクティビティの実行を繰り返します。
java呼出 決められたインターフェースに従ってjavaプログラムを呼び出します。
無操作 何もしない動作を表します。
フォルト送出 上位のスコープアクティビティに,ユーザ定義のフォルトを通知します。
このフォルトアクティビティが完了状態であっても, 通知先のアクティビティにはフォルト発生として扱われます。
待機 指定した一定の間隔,または期限まで,プロセスの実行を待機させます。
検証 指定されたメッセージ型変数(XML)を検証します。
状態
[アクティビティ情報]ボタンをクリックした場合に,次に示すアクティビティの状態が表示されます。

表4-5 アクティビティの状態

名称 説明
未実行 アクティビティインスタンスが未実行で,今後実行される可能性のある状態を示します。
未省略 アクティビティインスタンスが未実行で,今後実行が省略される状態を示します。
実行中 アクティビティインスタンスが,実行中の状態を示します。
実行中(待ち受け) アクティビティインスタンスが実行中の状態で,再実行可能な状態を示します。
待ち受け 受付アクティビティインスタンスが,受け付けのできる状態を示します。
フォルト中 スコープアクティビティインスタンスにフォルトが発生しキャッチしたアクティビティを実行している状態を示します。
完了 アクティビティインスタンスが正常に実行され終了した状態を示します。
完了(待ち受け) アクティビティのインスタンスが正常に実行され終了した状態で,再実行可能な状態を示します。
キャンセル フォルトが発生し,待ち受けまたは実行中のアクティビティインスタンスの実行がキャンセルされた状態を示します。
フォルト終了 アクティビティインスタンスの実行中にフォルトが発生して終了した状態を示します。
実行省略 アクティビティインスタンスの実行が省略され終了した状態を示します。
エラー発生 アクティビティインスタンスの実行中にエラーが発生して終了した状態を示します。
開始日時
[アクティビティ情報]ボタンをクリックした場合に,アクティビティの開始日時が検索条件フィールドの形式と同様に表示されます。
終了日時
[アクティビティ情報]ボタンをクリックした場合に,アクティビティの終了日時が検索条件フィールドの形式と同様に表示されます。
[相関セット情報]ボタン
検索結果一覧で選択したプロセスインスタンスについて,相関セットの詳細情報が表示されます。相関セット情報は,相関セット定義名で昇順にソートされます。
[変数情報]ボタン
検索結果一覧で選択したプロセスインスタンスについて,変数の詳細情報が表示されます。変数情報は,変数定義名で昇順にソートされます。
[アクティビティ情報]ボタン
検索結果一覧で選択したプロセスインスタンスについて,アクティビティの詳細情報が表示されます。アクティビティ情報は,開始日時で昇順にソートされます。なお,開始日時が空欄(未実行)の項目は後ろに並びます。
[変数値]ボタン
詳細情報一覧に表示された変数情報のデータ型がString,またはメッセージ型の場合に,変数値の内容を別ウィンドウに表示できます。