Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム リファレンス

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TP1アダプタ通信構成定義ファイル

形式

[図データ]

機能

TP1アダプタの通信構成定義に必要な情報は,XML形式のTP1アダプタの通信構成定義ファイルに定義します。次に示すディレクトリに格納されているサンプルファイルを利用して作成します。

<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\TP1\config\templates\adptp1_config.xml

このファイルは,開発環境でパッケージングしたあと,実行環境にインポートすることで,実行環境に反映されます。内容を変更する場合は,開発環境で再度パッケージングして実行環境にインポートしてください。

指定を省略する場合は,開始タグおよび終了タグを含めて省略してください。開始タグおよび終了タグの記述を残して要素の値だけを省略することはできません。

<active_mode>および<standcon_mode>を省略する場合の指定例を次に示します。

誤った指定例
:
<connect_mode>STAND</connect_mode>
<active_mode></active_mode>
<standcon_mode></standcon_mode>
<con_pool_num>64</con_pool_num>
:

正しい指定例
:
<connect_mode>STAND</connect_mode>
<con_pool_num>64</con_pool_num>
:

ファイルの格納先

任意の名称で任意のディレクトリに保存してください。

その後,TP1アダプタの環境定義ファイルで,通信構成定義ファイル名の要素に保存したファイル名を指定してください。

設定できる要素

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>

XMLファイルであることを示すXML宣言です。

<adaptertp1_properties>

TP1アダプタの通信構成定義のルート要素です。

<service_group> 〜<識別子>((1−31文字))

サービスグループ名を指定する要素です。この要素の値に接続先システムのサービスグループ名を指定してください。

<operation>

オペレーション情報のルート要素です。この要素はオペレーションの数だけ定義できます。

<op_name> 〜<英数字>((1−256文字))

オペレーション名を指定する要素です。この要素の値にサービスリクエスタからサービスを要求するときに指定するオペレーション名を指定してください。

<service> 〜<識別子>((1−31文字))

サービス名を指定する要素です。この要素の値に接続先システムのサービスグループに登録されているサービス名を指定してください。

<watch_time> 〜<数字>((0−65535))(単位:秒)<<180>>

応答監視時間を指定する要素です。この要素の値にTP1アダプタから通信先のOpenTP1システムに対してサービス要求を行ってから応答を受信するまでの監視時間の最大値を指定します。なお,0を指定した場合は,応答を受信するまで無限に待ちます。

この要素の指定値は,TP1アダプタへサービス要求を行ったときに発生するOpenTP1システムとの通信にだけ有効です。有効範囲の詳細は,マニュアル「サービスプラットフォーム 解説」の「2.7.3 HCSCサーバからTP1アダプタを使ったTP1サービス部品の呼び出し」の通信処理の開始中および停止中に監視時間として適用される値について説明している表,および通信処理の運用中に監視時間に適用される値について説明している表を参照してください。

<connect_mode> 〜{STAND|RAP|STATIC}

接続方式を指定する要素です。この要素の値にOpenTP1システムと接続するときの接続方式を指定してください。通信先を指定した接続を指定する場合は,STATICを指定してください。

指定できる値および意味は次のとおりです。

<active_mode> 〜{STAND|EACH}<<STAND>>

確立方式を指定する要素です。この要素の値にリモートAPI接続時に確立するコネクションの常設または非常設を指定してください。リモートAPI接続の場合だけ,この要素の指定値は有効になります。

指定できる値および意味は次のとおりです。

<standcon_mode> 〜{AUTO|MANUAL}<<AUTO>>

常設コネクションの管理方法を指定する要素です。この要素の値にリモートAPI接続時に確立する常設コネクションの管理方法を指定してください。

リモートAPI接続で常設コネクションを確立する場合だけ,この要素の指定値は有効になります。

指定できる値は次のとおりです。

<static_host> 〜<文字列>((1−255文字))

通信先を指定した接続をする場合の接続先のホスト名を指定する要素です。この要素の値に,接続先スケジュールサーバのホスト名を指定してください。

通信先を指定した接続をする場合だけ,この要素の指定値は有効となります。

<static_port> 〜<符号なし整数>((0−65535))

通信先を指定した接続をする場合の接続先のポート番号を指定する要素です。この要素の値に,接続先スケジュールサーバのポート番号を指定してください。

通信先を指定した接続をする場合だけ,この要素の指定値は有効となります。

<con_pool_num> 〜<数字>((1−1024))

接続先システムで同時に処理できるRPC要求の最大数を指定する要素です。この要素の値に接続先システムで同時に処理できるRPC要求の最大数を指定してください。この要素で指定する値とサービスアダプタ定義画面で指定する最大インスタンス数(TP1アダプタの最大インスタンス数)は同じ値を指定してください。

注意
TP1アダプタのサービス実行要求を受け付ける数(最大インスタンス数)がこの要素の指定値を超えた場合,RPC通信障害処理の失敗時と同様,サービス実行要求を受け付けたときにエラーになります。

<send_buff_size> 〜<数字>((1−8388608))(単位:バイト)<<4096>>

送信バッファサイズを指定する要素です。この要素の値に接続先OpenTP1システムに要求する送信メッセージの最大長を指定してください。

<recv_buff_size> 〜<数字>((1−8388608))(単位:バイト)<<4096>>

受信バッファサイズを指定する要素です。この要素の値に接続先OpenTP1システムから受信メッセージの最大長を指定してください。