Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド
ビジネスプロセス実行中に,実行基盤のあるマシンが停止したり,サービス部品の呼び出しに失敗したりなど,障害が発生し中断したプロセスインスタンスを1件ずつ再実行できます。
また,複数のプロセスインスタンスを一括再実行することもできます。プロセスインスタンスの実行履歴の一括再実行は,コマンドでだけ実行できます。
なお,サービスリクエスタから,ビジネスプロセスの再実行を要求して,ビジネスプロセスを再実行することもできます。
プロセスインスタンスを再実行できる条件,およびサービスリクエスタによるビジネスプロセスの再実行については,マニュアル「サービスプラットフォーム 解説」の「3.5 ビジネスプロセスの再実行」を参照してください。
画面によってプロセスインスタンスを1件ずつ再実行する手順を次に示します。
表6-1 プロセスインスタンスを再実行できる条件
アクティビティ種別 | アクティビティインスタンスの状態 |
---|---|
サービス呼出 | 実行中 |
エラー発生 | |
待機 | 実行中 |
スコープ | 実行中(待ち受け) |
エラー発生 | |
完了(待ち受け) | |
応答 | 完了(待ち受け) |
HCSCサーバで処理中のプロセスインスタンスに対しては,再実行しないでください。再実行する場合は,HCSCサーバからの応答やメッセージログでエラーの内容を確認し,エラーの原因を取り除いてから,プロセスインスタンスを再実行してください。
コマンドによってプロセスインスタンスを1件ずつ再実行する手順を次に示します。
cscpireexec -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> {-processid <プロセスID>|-processidfile <プロセスIDファイル名>}※ {-processnamefile <ビジネスプロセス定義ファイル名>|-processname <ビジネスプロセス定義名>}※ |
cscpireexec -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc HCSC -processidfile process_id.txt -processname Helloビジネスプロセス |
J2EEServer_010210084218_Helloビジネスプロセス_1237946140968_3843192274_138 |
cscpireexecコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscpireexec(プロセスインスタンスの再実行)」を参照してください。
ビジネスプロセス定義名を指定して,プロセスインスタンスを一括再実行する手順を次に示します。
cscpireexec -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> {-processname <ビジネスプロセス定義名>|-processnamefile <ビジネスプロセス定義ファイル名>}※ |
cscpireexec -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc HCSC -processname Helloビジネスプロセス |
cscpireexecコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscpireexec(プロセスインスタンスの再実行)」を参照してください。
再実行の対象となるすべてのプロセスインスタンスを一括再実行する手順を次に示します。
cscpireexec -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -all |
cscpireexec -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc HCSC -all |
cscpireexecコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscpireexec(プロセスインスタンスの再実行)」を参照してください。
再実行の対象となるHCSCサーバを指定して,対象となるプロセスインスタンスを一括再実行する手順を次に示します。
cscpireexec -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -all -targetcsc <再実行対象となるHCSCサーバの名称> [-status <再実行の条件となるアクティビティの状態>] |
cscpireexec -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc HCSC1 -all -targetcsc HCSC2 |
cscpireexecコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscpireexec(プロセスインスタンスの再実行)」を参照してください。
cscpireexec -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc HCSC1 -all -targetcsc HCSC2 -status executing,executingwait,completedwait |
HCSCサーバで処理中のプロセスインスタンスに対しては,再実行しないでください。再実行する場合は,HCSCサーバからの応答やメッセージログでエラーの内容を確認し,エラーの原因を取り除いてから,プロセスインスタンスを再実行してください。
再実行の対象となるプロセスインスタンスが存在しない場合は,コマンドは異常終了します。
プロセスインスタンスを再実行した結果,成功した場合もSOAPフォルトの発生で失敗した場合も,プロセスインスタンスから応答電文を受け取ることがあります。このような場合,HCSC-Manager定義ファイルに次に示す内容を設定して,応答電文をファイルに出力できます。
cscmng.pireexec.response.dir=応答電文格納ディレクトリ cscmng.pireexec.response.encoding=応答電文格納文字コード |
HCSC-Manager定義ファイルの作成については,「2.4.1(1) HCSC-Manager定義ファイルの格納ディレクトリ」を,HCSC-Manager定義ファイルの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「HCSC-Manager定義ファイル」を参照してください。
なお,プロセスIDは長い文字列(最大240文字)になる可能性があります。応答電文出力ディレクトリに深いディレクトリ階層を設定すると,ファイルを生成できない場合があるため注意してください。再実行しても,応答電文ファイルが生成されない場合はメッセージが出力されます。
プロセスインスタンスの再実行がSOAPフォルトの発生で失敗した場合,プロセスインスタンスから受け取るSOAPフォルト情報の種類と取り扱いを次に示します。
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