Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド

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5.3.8 ユーザ定義受付を開始する

ユーザ定義受付を開始するための前提条件と,開始方法について次に説明します。

<この項の構成>
(1) 前提条件
(2) 開始方法
(3) 注意事項

(1) 前提条件

ユーザ定義受付を開始するには,次の条件を満たしている必要があります。

HCSCサーバの状態の確認方法については,「5.3.15 HCSCサーバの情報を確認する」を参照してください。

(2) 開始方法

ユーザ定義受付を開始する方法を次に示します。

(a) 画面の場合

運用環境の画面を利用してユーザ定義受付を開始する手順を次に示します。

  1. ツリービュー上で,開始するユーザ定義受付をダブルクリックします。
    ダブルクリックしたユーザ定義受付の情報がエディタエリアの稼働運用ページに表示されます。
    ユーザ定義受付の稼働運用ページの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「4.4 稼働運用ページ」を参照してください。
  2. 稼働運用ページに表示された内容を確認し,[開始]ボタンをクリックします。
    ユーザ定義受付の開始を確認するダイアログが表示されます。
  3. ダイアログに表示された内容を確認し,[OK]ボタンをクリックします。
    ユーザ定義受付の開始処理が開始されます。開始処理中のログはコンソールビューに出力されます。
    [キャンセル]ボタンをクリックした場合は,開始処理を実行しないで稼働運用ページに戻ります。
    ユーザ定義受付の開始処理が完了すると,実行結果を示すダイアログが表示されます。
  4. 実行結果を示すダイアログを確認します。
    開始処理が成功した場合
    [OK]ボタンをクリックして,稼働運用ページに戻ります。
    稼働運用ページでは,ユーザ定義受付の状態が「開始状態」になります。また,[開始]ボタンが非活性化し,[停止]ボタンが活性化します。
    開始処理が失敗した場合
    ダイアログにエラーの内容が表示されます。詳細情報に表示されるメッセージIDを参照して対処してください。
(b) コマンドの場合

ユーザ定義受付を開始するには,運用環境でcscrcptnstartコマンドまたはcsccompostartコマンドを実行します。

cscrcptnstartコマンドおよびcsccompostartコマンドは,次の場合に使用します。

それぞれのコマンドの実行方法を次に説明します。

●cscrcptnstartコマンドの場合
運用環境でcscrcptnstartコマンドを実行します。
cscrcptnstartコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscrcptnstart(標準受付およびユーザ定義受付の開始)」を参照してください。
cscrcptnstartコマンドの実行形式を次に示します。
クラスタ内のすべてのHCSCサーバに配備されているユーザ定義受付を一括して開始する場合(クラスタ単位)
クラスタ名を指定して実行します。
-clusterオプションで指定したクラスタ内のすべてのHCSCサーバに配備されている受付が一括して開始されます(開始されていない標準受付も同時にすべて開始されます)。
 
cscrcptnstart -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -cluster <クラスタ名>
 
標準受付を開始しないでユーザ定義受付だけを開始する場合は,-userdefオプションを指定します。
 
cscrcptnstart -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -cluster <クラスタ名> -userdef
 
HCSCサーバに配備されているユーザ定義受付を一括して開始する場合(HCSCサーバ単位)
HCSCサーバ名を指定して実行します。
-cscオプションで指定したHCSCサーバに配備されている受付が開始されます(開始されていない標準受付も同時にすべて開始されます)。
 
cscrcptnstart -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名>
 
標準受付を開始しないでユーザ定義受付だけを開始する場合は,-userdefオプションを指定します。
 
cscrcptnstart -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -userdef
 

 

●csccompostartコマンドの場合
運用環境でcsccompostartコマンドを実行します。
csccompostartコマンドの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「csccompostart(HCSCコンポーネントの開始)」を参照してください。
csccompostartコマンドの実行形式を次に示します。
クラスタ内のすべてのHCSCサーバに配備されているユーザ定義受付を一括して開始する場合(クラスタ単位)
クラスタ名と-allオプションを指定して実行します。
-clusterオプションで指定したクラスタ内のすべてのHCSCサーバに配備されているユーザ定義受付が一括して開始されます(開始されていないサービスアダプタおよびビジネスプロセスも同時にすべて開始されます)。
 
csccompostart -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -cluster <クラスタ名> -all
 
HCSCサーバに配備されているユーザ定義受付を一括して開始する場合(HCSCサーバ単位)
HCSCサーバ名と-allオプションを指定して実行します。
-cscオプションで指定したHCSCサーバに配備されている,ユーザ定義受付が開始されます(開始されていないサービスアダプタおよびビジネスプロセスも同時にすべて開始されます)。
 
csccompostart -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -all
 
クラスタ内のすべてのHCSCサーバに配備されている特定のユーザ定義受付を開始する場合
クラスタ名とユーザ定義受付の受付IDを指定して実行します。
 
csccompostart -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -cluster <クラスタ名> -name <ユーザ定義受付の受付ID>
 
HCSCサーバに配備されている特定のユーザ定義受付を開始する場合
HCSCサーバ名とユーザ定義受付の受付IDを指定して実行します。
 
csccompostart -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -name <ユーザ定義受付の受付ID>
 

(3) 注意事項

SOAP受付を開始する際,初期化に失敗しても画面操作やコマンドによる開始は正常終了する場合があります。SOAP受付の初期化に失敗しているかどうかは,メッセージログにKDJW40002-Eが出力されているかどうかで確認してください。