テスト環境では,データベースを使用してReliable Messagingを使用しないで,本番環境では,データベースとReliable Messagingの両方をする場合の移行手順を次に示します。移行の概要については,「1.3(2) ケース2:テスト環境と本番環境でデータベースとReliable Messagingの使用有無を異なる設定で構築した場合(リポジトリをそのまま移行できるとき)」を参照してください。
図3-15 移行手順(データベースを使用してReliable Messagingを使用しない環境から両方使用する環境に移行する場合)
- テスト環境のHCSCサーバをセットアップし,システムの構成を定義します。
HCSC簡易セットアップ機能を使うことで,HCSCサーバのセットアップや,システムの構成が定義できます。HCSC簡易セットアップ機能を使用してHCSCサーバをセットアップする場合,DBあり/RMなしモデルを選択します。
- 運用環境からリポジトリをエクスポートし,テスト環境で定義したシステム構成定義を開発環境にインポートします。
- 開発環境で,HCSCコンポーネントを作成します。
- テスト環境で定義したシステム構成定義を基に,システム構成のどこに配備するかを定義し更新します(配備定義)。
このとき,配備定義の基になるシステム構成定義は,データベースを使用してReliable Messagingを使用しない設定になっています。
- 開発環境で定義した配備定義を含むリポジトリをエクスポートし,運用環境にインポートします。
- 開発環境で定義した配備定義を基に,テスト環境にHCSCコンポーネントを配備します。
- 本番環境のHCSCサーバをセットアップし,システムの構成を定義します。
HCSCサーバセットアップ定義ファイルで,db-useプロパティに「ON」を,rm-useプロパティに「ON」を設定します。
また,テスト環境と本番環境のSOAPモードを同じにしてください。
- 開発環境で定義した配備定義を含むリポジトリをエクスポートし,運用環境にインポートします。
標準インポートを使用すると,HCSCサーバ名やIPアドレスなどが異なる場合でも,テスト環境のリポジトリをそのまま本番環境へ移行できます。
- 開発環境で定義した配備定義を基に,本番環境にHCSCコンポーネントを配備します。
本番環境では,手順7.で定義したシステム構成が優先されるため,データベースとReliable Messagingの両方を使用する構成で配備されます。
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