Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド

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2.5 HCSCサーバをロードバランスクラスタ構成にする場合の環境構築

複数台のHCSCサーバを並列に並べることで,サービスリクエスタからのサービス部品の実行要求の一点集中によるJ2EEサーバの負荷を軽減することができます。これをロードバランスクラスタ機能といいます。

ロードバランスクラスタ機能を利用して負荷を分散する場合,汎用ロードバランサまたはCTMを使用します。ここでは,汎用ロードバランサとCTMを合わせて,ロードバランサと表記します。

標準の同期受付(Webサービス/SessionBean)へのサービス部品の実行要求の場合だけ,ロードバランサで負荷分散をすることができます。なお,標準の同期受付(Webサービス)と標準の同期受付(SessionBean)のどちらにサービス部品の実行要求を送信するかによって,使用するロードバランサは異なります。サービス部品の実行要求を送信する標準受付と使用するロードバランサを次の表に示します。

表2-21 サービス部品の実行要求を送信する標準受付と使用するロードバランサ

標準受付 ロードバランサ
標準の同期受付(Webサービス) 汎用ロードバランサ(HTTPの負荷分散ができる負荷分散機)
標準の同期受付(SessionBean) CTM

注※
各HCSCサーバで,クラスタ内で共通する別名を設定する必要があります。

HCSCサーバをロードバランスクラスタ構成にする場合の環境構築およびセットアップの方法について,次に説明します。

<この節の構成>
2.5.1 ロードバランスクラスタ構成時の環境構築
2.5.2 ロードバランスクラスタ構成時の実行環境のセットアップ