Cosminexus V9 BPM/ESB基盤 サービスプラットフォーム ファーストステップガイド

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6.3.2 サービスのエミュレーション機能を利用する場合

サービスのエミュレーション機能では,あらかじめサービスの応答電文を作成しておき,設定することで,実際のサービスを呼び出す代わりとすることができます。

サービスのエミュレーション機能を利用することで,サービス呼出アクティビティに設定したサービス部品がなくても,ビジネスプロセスのデバッグ処理を進められます。

サービスのエミュレーションは,ビジネスプロセスの処理が中断しているときに設定できます。ここでは,「6.3.1 (5) リクエストの送信」までの手順を完了し,サービス呼出アクティビティ(StockAllocation)でビジネスプロセスの処理が中断しているものとして,「StockAllocation」サービスをエミュレーションする手順について説明します。

「StockAllocation」サービスをエミュレーションする手順を次に示します。

  1. XMLファイルを作成します。
  2. HCSC エミュレートビューを表示します。
  3. 作成したXMLファイルを利用してサービスのエミュレーションを実行します。

サービスのエミュレーションを実行する前に,デバッガを起動して,サービスリクエスタからリクエストを送信しておく必要があります。

<この項の構成>
(1) XMLファイルの作成
(2) HCSC エミュレートビューの表示
(3) サービスのエミュレーションの実行

(1) XMLファイルの作成

サービスの応答として利用するXMLファイルを作成します。

XMLファイルを作成する方法を次に示します。

  1. Eclipseのメニューから,[ファイル]−[新規]−[その他]を選択し,表示されるダイアログで[一般]−[ファイル]を選択します。
    [新規ファイル]ダイアログが表示されます。
  2. [新規ファイル]ダイアログでXMLファイルを保管するディレクトリを選択します。
  3. [ファイル名]に任意のファイル名(拡張子:.xml)を入力します。
  4. [終了]ボタンをクリックします。
    XMLエディタが表示されます。
  5. XMLエディタの[ソース]タブをクリックし,次のように入力します(△は半角の空白です)。
    <?xml△version="1.0"△encoding="UTF-8"?><reserveItemResponse△xmlns="http://sample/InventoryManagementService"△><ReservationNumber>R00000001</ReservationNumber></reserveItemResponse>
  6. メニューから[ファイル]−[保管]を選択します。
    XMLファイルが保存されます。

(2) HCSC エミュレートビューの表示

サービスのエミュレーションはHCSC エミュレートビューで実行できます。

HCSC エミュレートビューを表示する手順を次に示します。

  1. Eclipseのメニューから,[ウィンドウ]−[ビューの表示]−[その他]を選択します。
    [ビューの表示]ダイアログが表示されます。
  2. [デバッグ]−[HCSC エミュレート]を選択し,[開く]ボタンをクリックします。
    HCSC エミュレートビューが表示されます。

(3) サービスのエミュレーションの実行

  1. [デバッグ]ビューでStockAllocation(サービス呼出アクティビティ)を選択します。
  2. HCSC エミュレートビューの[追加]ボタンをクリックします。
    HCSC エミュレートビューのテーブルに行が追加されます。
  3. 応答種別のセルを選択し,通常応答を選択します。
  4. 応答電文のセルを選択し,[...]ボタンをクリックします。
    [ファイル選択]ダイアログが表示されます。
  5. 作成したXMLファイルを選択し,[OK]ボタンをクリックします。
  6. [ステップ実行]ボタンをクリックします。
    サービス呼出アクティビティ(StockAllocation)からの応答がエミュレーションされます。
    ビジネスプロセスの処理が分岐開始アクティビティ(StockAllocationResultCheck)に進みます。

以降のアクティビティへ進むには,[デバッグ]ビューを操作してください。詳細は,「6.3.1 (6) ビジネスプロセスのデバッグの実行」を参照してください。