性能解析トレースを使用する際の注意事項を次に示します。

• SOAPアプリケーションの性能解析トレースを出力する場合は，性能解析トレースの取得レイヤに「SOAP通信基盤」の取得レイヤを設定してください。また，J2EEサーバで性能解析トレースを出力できる状態にする必要があります。指定方法については，マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」を参照してください。
• 性能解析トレースは，性能解析トレース取得レベルによって出力されるトレース情報が異なります。性能解析トレース取得レベルと出力されるトレース情報を次の表に示します。
  

  表14-14　性能解析トレース取得レベルと出力されるトレース情報

  性能解析トレース取得レベル			出力されるトレース情報
  取得レイヤの取得レベル※1	動作定義ファイルの取得レベル※2	取得ポイントの取得レベル※3	ハンドラ部分のトレース情報※4	ハンドラ部分以外のトレース情報※4
  標準	ALL	標準	○	○
  		詳細	×	×
  	NONHANDLER	標準	×	○
  		詳細	×	×
  詳細	ALL	標準	○	○
  		詳細	○	○
  	NONHANDLER	標準	×	○
  		詳細	×	○

  （凡例）

  ○：性能解析トレースが出力されます。

  ×：性能解析トレースが出力されません。

  注※1

  取得レイヤはSOAP通信基盤の機能レイヤになります。取得レイヤの取得レベルは，cprflevelコマンドで変更できます。cprflevelコマンドについては，マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」を参照してください。

  注※2

  動作定義ファイルの「prf_trace_level」キーで変更できます。

  注※3

  取得ポイントの取得レベルは変更できません。取得ポイントの取得レベルについては，「14.7.1　トレース取得ポイント」を参照してください。

  注※4

  ハンドラ部分のトレース情報とは，イベントIDが0x9020〜0x902Fのトレースのことです。