Smart Composer機能のコマンドを同時に複数実行した場合，コマンドによって，あとから実行したコマンドが排他制御されるものと，排他制御されないものがあります。

Smart Composer機能のコマンドについて，排他制御の対象となるかどうかを次の表に示します。

表8-5　排他制御の対象/対象外のコマンド

コマンドの種類	コマンド名	排他制御の対象
Webシステム全体に対するコマンド	cmx_build_model	○
	cmx_change_model	○
	cmx_scaleout_host	○
個別のWebシステムに対するコマンド	cmx_admin_passwd	×
	cmx_build_system	○
	cmx_delete_system	○
	cmx_export_model	×
	cmx_list_model	×
	cmx_list_status	×
	cmx_resume_lb	○
	cmx_start_target	○
	cmx_stop_target	○
	cmx_test_lb	○
	cmx_trans_param	×

（凡例）

○：排他制御の対象です。これらのコマンドは，「8.3　Smart Composer機能で使用するコマンドの詳細」の共通引数にある，-wait/-nowaitオプションが指定できるコマンドです。

×：排他制御の対象外です。実行中のコマンドがある場合でも実行できます。

次に，Smart Composer機能の旧バージョンとの互換用のコマンドについて，排他制御の対象となるかどうかを示します。

表8-6　排他制御の対象/対象外の互換用のコマンド

コマンドの種類	コマンド名	排他制御の対象
Webシステム全体に対するコマンド	cmx_add_serverref	○
	cmx_delete_serverref	○
	cmx_register_application	○
	cmx_register_resource	○
	cmx_unregister_application	○
	cmx_unregister_resource	○
個別のWebシステムに対するコマンド	cmx_define_application	○
	cmx_define_resource	○
	cmx_deploy_application	○
	cmx_deploy_resource	○
	cmx_start_application	○
	cmx_start_resource	○
	cmx_stop_application	○
	cmx_stop_resource	○
	cmx_undefine_application	○
	cmx_undefine_resource	○
	cmx_undeploy_application	○
	cmx_undeploy_resource	○

（凡例）

○：排他制御の対象です。これらのコマンドは，「8.3　Smart Composer機能で使用するコマンドの詳細」の共通引数にある，-wait/-nowaitオプションが指定できるコマンドです。

排他制御の対象となるコマンドでは，コマンドの共通引数の-wait/-nowaitオプションの指定によって，複数のコマンドを同時に実行したときの動作が変わります。また，コマンドの種類や，どのWebシステムを対象としてコマンドを実行するかの組み合わせで，排他制御される場合とされない場合があります。

次の表に，複数のコマンドを同時に実行したときの排他制御のルールを示します。なお，表中の「Webシステム全体に対するコマンド」および「個別のWebシステムに対するコマンド」に分類されるコマンドの種類については，表8-5および表8-6を参照してください。

表8-7　排他制御のルール

あとから実行するコマンド			実行中のコマンド
コマンドの種類	対象となるシステム	共通引数の指定	コマンドの種類
			Webシステム全体に対するコマンド	個別のWebシステムに対するコマンド
Webシステム全体に対するコマンド	−	-wait	△	△
		-nowait	×	×
個別のWebシステムに対するコマンド	同じWebシステム	-wait	△	△
		-nowait	×	×
	異なるWebシステム	-wait	△	○
		-nowait	×	○

（凡例）

○：あとから実行するコマンドを実行します。

△：あとから実行するコマンドは実行中のコマンドが終了するまで待ちます。

×：あとから実行するコマンドは排他エラーが返ります。

−：該当しません。