Cosminexus V9 アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド
クラスタ化されたコネクションプールをクラスタコネクションプールといいます。ルートリソースアダプタとメンバリソースアダプタで構成されます。メンバリソースアダプタのコネクションプールをメンバコネクションプールといいます。
DB Connectorのクラスタコネクションプールを使用するための作業と状態の制御方法を次に示します。
クラスタコネクションプールを使用するためには,クラスタコネクションプールを使用できるリソースアダプタの設定が必要です。
クラスタコネクションプール用のDB Connectorの設定は,次の手順で実施します。
なお,手順1,2は,必要なメンバリソースアダプタの数だけ繰り返してください。
ルートリソースアダプタは,J2EEアプリケーションから直接アクセスされるので,デプロイしたルートリソースアダプタは,J2EEアプリケーションのプロパティ設定でリファレンスを解決する必要があります。詳細については,「9.3.3 リソースアダプタのリファレンス定義」を参照してください。
メンバコネクションプールは,データベースの障害や保守などの場合,手動で一時停止できます。一時停止状態になると,ルートリソースアダプタへのコネクション取得要求時に処理が実行されません。
また,一時停止したメンバコネクションプールは,手動で再開できます。ルートリソースアダプタへのコネクション取得要求時には,開始状態のコネクションプールだけ処理が実行されます。
コネクションプールの状態制御については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.17.4 クラスタコネクションプールの動作」を参照してください。
リソースアダプタの種類で,使用できる機能を次に示します。
表4-10 リソースアダプタの種類による機能一覧
| 機能 | リソースアダプタの種類 | |
|---|---|---|
| ルートリソースアダプタ | メンバリソースアダプタ | |
| コネクションプーリング | × | ◎ |
| コネクションプールのウォーミングアップ | × | ○ |
| コネクションシェアリング・アソシエーション | × | ○ |
| ステートメントプーリング | × | ○ |
| DataSourceオブジェクトのキャッシング | ○ | × |
| DB Connectorのコンテナ管理でのサインオンの最適化 | × | ○ |
| コネクション障害検知 | × | ◎ |
| コネクション障害検知のタイムアウト | × | ◎ |
| コネクション枯渇時のコネクション取得待ち | × | ◎ |
| コネクション取得リトライ | × | × |
| コネクションプール情報表示 | × | ○ |
| コネクションプールクリア | × | ○ |
| コネクション自動クローズ | × | ○ |
| コネクションスイーパ | × | ○ |
| 接続テスト | ○ | ○ |
| コネクションプール数調節機能 | × | ○ |
| コネクションプール情報の表示 | × | ○ |
| コネクションプールの一時停止※ | × | ○ |
| コネクションプールの再開※ | × | ○ |
| J2EEリソースのユーザ指定名前空間機能 | ○ | × |
(凡例) ◎:必ず有効になる ○:使用できる ×:使用できない
注※ コネクションプールをクラスタで使用しない場合,コネクションプールの一時停止および再開は実行できません。
DB Connectorの属性を設定するリソースアダプタの種類を次に示します。
表4-11 リソースアダプタの種類と属性設定
| 設定項目 | リソースアダプタの種類 | |
|---|---|---|
| ルートリソースアダプタ | メンバリソースアダプタ | |
| トランザクションサポートレベル | × | ○ |
| ログ取得可否 | ○ | ○ |
| データベース接続情報 | − | ○ |
| DB Connector固有の設定(ステートメントプールなど) | − | ○ |
| セキュリティ情報(ユーザ名,パスワード) | × | ○ |
| コネクションプールサイズ | × | ○ |
| クラスタコネクションプール固有の設定 | ○ | − |
(凡例) ○:設定要 ×:設定不要 −:設定項目なし
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