Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編

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8.16.2 取得できるトレース情報

OTSで取得できるトレース情報を次の表に示します。なお,次の表の中で,一つの項目に複数の情報が個条書きで記載してある場合は,そのどれかが出力されることを意味します。

表8-106 OTSで取得できるトレース情報

図中の番号※1 イベントID レベル 取得できる情報
インタフェース名 オペレーション名 オプション
1 0x9400 A global transaction
  • | created
    トランザクション開始指示を受け,生成されました。
  • | recreated
    別ノードからトランザクション処理への参加指示を受け,生成されました。
  • | recovered
    ステータスファイルから回復されました。
  • | recovered(orphan)
    javax.transaction.xa.XAResourceからXidが回復されましたが,これに対応するトランザクションが存在しないため,トランザクションが新たに生成されました。
<グローバルトランザクションID>
2 0x9401 A global transaction | marked rollback(<遷移した理由>※2) <グローバルトランザクションID>
3 0x9402 A global transaction | rolling back(<遷移した理由>※3) <グローバルトランザクションID>
12 0x9403 A global transaction
  • | committed
    コミットしました。
  • | rolled back
    ロールバックしました。
  • | heuristic commit
    強制コミットしました。
  • | heuristic rollback
    強制ロールバックしました。
  • | heuristic mixed
    部分的にコミットおよびロールバックされました。
  • | heuristic hazard
    コミットしたかロールバックしたか不明です。
  • | unknown
    コミットしたかロールバックしたか不明です。
  • | invalid status
    上記以外の状態で決着しました。
<グローバルトランザクションID>
4 0x9404 B
  • <XAResource識別子>
  • なし

  • > prepare
    prepareを発行します。
  • > commit(second phase)
    2相目のcommitを発行します。
  • > commit(one phase)
    1相目のcommitを発行します。
  • > rollback
    rollbackを発行します。
  • > forget
    forgetを発行します。
  • > recover
    recoverを発行します。

  • <グローバルトランザクションID>
  • なし
5 0x9405 B
  • <XAResource識別子>
  • なし
正常リターンの場合
  • < prepare
  • < commit(second phase)
  • < commit(one phase)
  • < rollback
  • < forget
  • < recover
異常リターンの場合(想定外の値がリターンされた場合,または例外が発生した場合)
  • <!prepare
  • <!commit(second phase)
  • <!commit(one phase)
  • <!rollback
  • <!forget
  • <!recover

  • <グローバルトランザクションID>:<結果>※4
  • なし
6 0x9406 B resource
  • > prepare
    prepareを発行します。
  • > commit(second phase)
    2相目のcommitを発行します。
  • > commit(one phase)
    1相目のcommitを発行します。
  • > rollback
    rollbackを発行します。
  • > forget
    forgetを発行します。
<グローバルトランザクションID>
9 0x9407 B resource 正常リターンの場合
  • < prepare
  • < commit(second phase)
  • < commit(one phase)
  • < rollback
  • < forget
異常リターンの場合(想定外の値がリターンされた場合,または例外が発生した場合)
  • <!prepare
  • <!commit(second phase)
  • <!commit(one phase)
  • <!rollback
  • <!forget

  • <グローバルトランザクションID>
  • <グローバルトランザクションID>:<結果>※5
7 0x9408 B subordinate transaction
  • > prepare
    prepare指示が入ってきました。
  • > commit(second phase)
    2相目のcommit指示が入ってきました。
  • > commit(one phase)
    1相目のcommit指示が入ってきました。
  • > rollback
    rollback指示が入ってきました。
  • > forget
    forget指示が入ってきました。
<グローバルトランザクションID>
8 0x9409 B subordinate transaction 正常リターンの場合
  • < prepare
  • < commit(second phase)
  • < commit(one phase)
  • < rollback
  • < forget
異常リターンの場合(想定外の値がリターンされた場合,または例外が発生した場合)
  • <!prepare
  • <!commit(second phase)
  • <!commit(one phase)
  • <!rollback
  • <!forget

  • <グローバルトランザクションID>
  • <グローバルトランザクションID>:<結果>※6
13 0x9410 B
  • なし
  • <XAResource識別子>
> get xaresource
  • なし
  • <グローバルトランザクションID>
14 0x9411 B
  • なし
  • <XAResource識別子>
正常リターンの場合
  • < get xaresource
異常リターンの場合(想定外の値がリターンされた場合,または例外が発生した場合)
  • <!get xaresource

  • なし
  • <結果>※7
  • <グローバルトランザクションID>
  • <グローバルトランザクションID>:<結果>※7
10 0x9412 B
  • <ステータスファイル名>
  • <ステータスファイル名>:<エントリ番号>※8

  • > write(<書き込む内容>※9)
  • > read(<読み込む内容>※10)

  • なし
  • <グローバルトランザクションID>
11 0x9413 B
  • <ステータスファイル名>
  • <ステータスファイル名>:<エントリ番号>※8
正常リターンの場合
  • < write
  • < read
異常リターンの場合(想定外の値がリターンされた場合,または例外が発生した場合)
  • <!write
  • <!read

  • なし
  • <結果>※11
  • <グローバルトランザクションID>
  • <グローバルトランザクションID>:<結果>※11

(凡例)A:標準 B:詳細

注※1 図8-61〜図8-66中の番号と対応しています。

注※2 遷移した理由として,次のどれかが出力されます。

注※3 遷移した理由として,次のどれかが出力されます。

注※4 prepare,commit,rollbackまたはforgetの場合,結果として次のどれかが出力されます。

recoverの場合,結果として次のどれかが出力されます。

注※5 prepareの場合,結果として次のどちらかが出力されます。

prepare以外の場合,結果として例外のtoString()が出力されます。

注※6 prepareの場合,結果として次のどちらかが出力されます。

prepare以外の場合,結果として例外のtoString()が出力されます。

注※7 結果として次のどちらかが出力されます。

注※8 内部情報です。

注※9 書き込み内容として,次のどれかが出力されます。

注※10 読み込む内容として,次のどちらかが出力されます。

注※11 結果として,次のどれかが出力されます。