Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編
シグナルが発生した場合,次に示す項目がログ出力されます。出力内容には,JavaVMとして拡張された内容が含まれます。
注※ 製品で拡張された出力内容です。
それぞれの出力内容について説明します。
異常終了時の状態に応じて,次のどちらかの内容が出力されます。この内容は,JavaVMで拡張された出力内容です。
次のメッセージが出力されます。
# # A fatal error has been detected by the Java Runtime Environment: |
次の内容が出力されます。
シグナルを検出した場合の出力内容
# # A fatal error has been detected by the Java Runtime Environment: # # <発生したシグナル名> (<シグナル番号>) at pc=<PCアドレス>, pid=<プロセスID>, tid=<スレッドID> # # JRE version: <jreバージョン情報> # Java VM: Java HotSpot(TM) <VM種別> (<Sunバージョン情報>-<バージョン情報>-<ビルド年月日> mixed mode<OS名>-<CPU種別>) # Problematic frame: # <種別コード> [<シグナルが発生したライブラリ名>+<オフセット>] # |
注 シグナルが発生した関数名が取り出せた場合,「<シグナルが発生したライブラリ名>+<オフセット>」に続いて,その関数名とオフセットが表示されることがあります。
次の内容が出力されます。
内部論理エラーが発生した場合の出力内容
# # Internal Error (<ファイル名>:<行数> または,Internal Errorのコード), pid=<プロセスID>, tid=<スレッドID> # <内部論理エラー種別>: 内部論理エラーメッセージ # # JRE version: <jreバージョン情報> # Java VM: Java HotSpot(TM) <VM種別> (<Sunバージョン情報>-<バージョン情報>-<ビルド年月日> mixed mode<OS名>-<CPU種別> <圧縮OOP>) # # <coreファイル情報> |
注 Internal Errorには,ファイル名および行数の組み合わせ,またはInternal Errorのコードが出力されます。<内部論理エラー種別>には,発生した内部論理エラーの種類によって,"fatal error","guarantee(<論理式>) failed",または"Error"のどれかが出力されます。
スレッドの種類に応じて次の3種類の情報が出力されます。
Current thread (<アドレス>): <スレッド名> "<スレッド名称>" [_<状態>, id=<スレッドID>, stack(<開始アドレス>,<終了アドレス>)] または Current thread (<アドレス>): <スレッド名> [_id=<スレッドID>, stack(<開始アドレス>,<終了アドレス>)] または Current thread is native thread |
次の内容が出力されます。この内容は,JavaVMで拡張された出力内容です。
siginfo address: <アドレス>, context address: <アドレス> |
次の内容が出力されます。
siginfo: ExceptionCode=<シグナル番号>, reading address <アドレス> |
siginfo: ExceptionCode=<シグナル番号>, writing address <アドレス> |
siginfo: ExceptionCode=<シグナル番号>, ExceptionInformation=<付加情報> |
siginfo: ExceptionCode=<シグナル番号>, ExceptionInformation=<付加情報1> <付加情報2> ・・・ |
siginfo:si_signo= <発生したシグナル番号> (<発生したシグナル名>), si_errno: <番号>, si_code: <番号>(<シグナル理由種別>), si_addr: <アドレス> |
次の内容が出力されます。この内容は,JavaVMで拡張された出力内容です。
siginfo structure dump (location: <siginfoのアドレス>) <siginfoのアドレス> <siginfoのアドレス> <siginfoのアドレス> <siginfoのアドレス> : <siginfoのアドレス> <siginfoのアドレス> <siginfoのアドレス> <siginfoのアドレス> |
注 <siginfoのアドレス>は16進数で出力されます。
次の内容が出力されます。ただし,内部論理エラーの場合は出力されません。
Registers:<レジスタ情報> : |
注 UNIXの場合,BSPレジスタの値がデバッガ(gdb)の値と異なって出力されます。これは,デバッガではBSPの指すバッキングストア領域の内容を出力しており,BSPの指す位置を修正しているためです。
次の内容が出力されます。ただし,内部論理エラーの場合は出力されません。
Top of Stack: (sp=<スタックポインタのアドレス>) <アドレス>: <格納されている内容> : |
注 <格納されている内容>は16進数で出力されます。
次の内容が出力されます。ただし,Current threadがJavaThread以外の場合は出力されません。
Java frames: (J=compiled Java code, j=interpreted, Vv=VM code) <スタックトレース> : |
次の内容が出力されます。
Java Threads: ( => current thread ) <アドレス> JavaThread “<スレッド名称>“ [<状態>, id=<スレッドID>, stack(<開始アドレス>,<終了アドレス>)] : =><アドレス> JavaThread “<スレッド名称>“ [<状態>, id=<スレッドID>, stack(<開始アドレス>,<終了アドレス>)] Other Threads: <アドレス> <スレッド名> [stack(<開始アドレス>,<終了アドレス>)] [id=<スレッドID>] : |
次の内容が出力されます。
VM state:<現在の状態> VM Mutex/Monitor currently owned by a thread: <mutexs/moniter> |
注 この情報に続いて,ロック情報が出力される場合があります。
次の内容が出力されます。この内容は,JavaVMで拡張された出力内容です。
Memory :
<メモリ確保関数>:address<開始アドレス> - <終了アドレス>(size:<サイズ>)
:
Heap Size:<確保しているメモリサイズ>
Alloc Size:<使用中のメモリサイズ>
Free Size:<未使用のメモリサイズ>
|
<メモリ確保関数>は,mmap()またはmalloc()のどちらかです。アドレスは16進数で表示されます。
各種メモリサイズの単位はバイトです。
次の内容が出力されます。この内容は,JavaVMで拡張された出力内容です。
Heap※ <Javaヒープ情報> |
注※ 見出し部分は拡張スレッドダンプとエラーリポートファイルで次のように異なる。
拡張スレッドダンプの場合 |
Heap Status ----------- |
エラーリポートファイルの場合 |
Heap |
次の内容が出力されます。
Card table byte_map: [<アドレス>,<アドレス>] byte_map_base: <アドレス> |
次の内容が出力されます。
Polling page: <アドレス> |
mmap()関数でのメモリ確保に失敗した場合に,失敗回数が出力されます。
Large page allocation failures have occurred <回数> times |
次の内容が出力されます。
CodeCache: size=<全体サイズ> used=<使用済みサイズ> max_used=<最大サイズ> free=<空きサイズ> bounds [<bottom>, <commit addr>, <reserve addr>] total_blobs=<CodeBlobの総数> nmethods=<nmethodsの総数> adapters=<adapterの総数> compilation: <enabled/disabled> |
イベントバッファの内容がすべて出力されます。
<イベント種別名> (<イベント数> events): <イベントレコード> : |
イベント情報はリングバッファで管理していて,イベント種別ごとに保持するイベント数の最大値は10です。イベント数が0の場合は<イベントレコード>には"No events"が出力されます。
出力できる<イベント種別>の出力例を次に示します。
Compilation events (10 events): Event: 0.923 Thread 0x00002aaab2f01800 389 b java.io.FileOutputStream::write (12 bytes) Event: 0.923 Thread 0x00002aaab2f01800 nmethod 389 0x00002aaaac3ea490 code [0x00002aaaac3ea5e0, 0x00002aaaac3ea668] : |
GC Heap History (4 events):
Event: 23.719 GC heap before
{Heap before GC invocations=0 (full 0):
def new generation max 154880K, total 9664K, used 345K (0.2% used/max, 3.6% used/total)
:
|
Deoptimization events (10 events): Event: 0.818 Thread 0x00002aaaaba7e000 Uncommon trap 24 fr.pc 0x00002aaaac3d1eec Event: 0.818 Thread 0x00002aaaaba7e000 Uncommon trap 54 fr.pc 0x00002aaaac3d0dd8 : |
Internal exceptions (2 events): Event: 0.025 Thread 0x00002aaaaba7e000 Threw 0x00000000db606140 at /hotspot/src/share/vm/prims/jni.cpp:4008 Event: 0.061 Thread 0x00002aaaaba7e000 Threw 0x00000000db649980 at /hotspot/src/share/vm/prims/jvm.cpp:1167 : |
Events (10 events): Event: 0.080 loading class 0x00002aaab302e990 Event: 0.080 loading class 0x00002aaab302e990 done Event: 4.286 Executing VM operation: EnableBiasedLocking Event: 4.286 Executing VM operation: EnableBiasedLocking done : |
次の内容に続いて,ローディングされているライブラリの一覧が出力されます。
Dynamic libraries: <ライブラリ> : |
次の内容が出力されます。この内容は,JavaVMで拡張された出力内容です。
Command : <コマンドライン> Java Home Dir : <JDK実行環境インストールディレクトリ> Java DLL Dir : <JDKのライブラリインストールディレクトリ> Sys Classpath : <システムクラスパス> User Args : <コマンドオプション1> <コマンドオプション2> : |
次の内容が出力されます。
Environment Variables: <環境変数=値> : |
次の内容が出力されます。
Signal Handlers: <シグナル種別>: [<シグナルハンドラアドレス>], sa_mask[0]=<シグナルマスク>, sa_flags=<特殊フラグ> : Changed Signal Handlers - <シグナル種別>: [<シグナルハンドラアドレス>], sa_mask[0]=<シグナルマスク>, sa_flags=<特殊フラグ> : |
出力内容の意味は次のとおりです。
次の内容が出力されます。この内容は,JavaVMで拡張された出力内容です。
Host: <ホスト名>:<IPアドレス> |
注 <IPアドレス>には複数のIPアドレスが表示されることがあります。
次の内容が出力されます。
Windowsの場合
OS: <OSバージョン> CPU: <利用可能CPU数>,<CPU種別> Memory: <実メモリ情報> vm_info: <VM情報> |
UNIXの場合
OS: <OSバージョン> [uname:<uname出力>] [libc:<libcのバージョン番号>] [rlimit:<リミット値>] [load average:<ロードアベレージ>] [/proc/meminfo:</proc/meminfoの内容>] CPU: <利用可能CPU数>[,<CPU種別>] Memory: <実メモリ情報> vm_info: <VM情報> |
次の内容が出力されます。
time: <実行日付> elapsed time: <実行時間> seconds <(実行時間 形式出力)> |
次の内容が出力されます。この内容は,JavaVMで拡張された出力内容です。
# You can get further information from javatrace.log file generated # by using javatrace command. # usage: javatrace core-file-name loadmodule-name [out-file-name] [-l(library-name)...] # Please use javatrace command as follows and submit a bug report # to Hitachi with javatrace.log file: #[<インストールディレクトリ>/jre/bin/javatrace <coreファイル> <ロードモジュール>] |
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