Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編
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現用系と予備系を同じ環境にするために,現用系でのManagement Serverに関する設定情報を予備系にコピーします。Management Serverの設定情報の退避/回復コマンドを使用して,現用系で設定したManagement Serverの各種定義ファイル,Management Serverに登録したJ2EEアプリケーションやリソースアダプタなどを,現用系から予備系にコピーしてください。
- <この項の構成>
- (1) Management Serverの設定情報のコピー手順
- (2) 収集対象のファイルの定義
Management Serverの設定情報のコピー手順を次に示します。
- 現用系で,mstrexportコマンドを実行します。
mstrexportコマンドでは,mstrexportコマンドの実行対象となる現用系のManagement Serverの設定情報を収集し,収集した情報をZIP形式のファイルに保存します。mstrexportコマンドの引数には,保存するZIP形式のファイルのファイル名を指定してください。
- コマンドの格納場所
<Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\bin
- 実行例
mstrexport C:\work\mstruct.zip
なお,mstrexportコマンドは,mstrexportコマンドの実行対象となるManagement Serverの起動,停止に関係なく実行できます。
- 手順1.で保存されたZIP形式のファイルを,現用系から予備系にコピーします。
- 予備系で,mstrimportコマンドを実行します。
mstrimportコマンドでは,コピーしてきたZIP形式のファイルを,コマンドの実行対象となる予備系のManagement Serverに展開します。これによって,現用系のManagement Serverと予備系のManagement Serverを同じ設定にできます。
mstrimportコマンドの引数には,コピーしてきたZIP形式のファイルのファイル名を指定してください。
- コマンドの格納場所
<Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\bin
- 実行例
mstrimport D:\recovery\mstruct.zip
なお,mstrimportコマンドは,mstrimportコマンドの実行対象のManagement Serverが停止している場合だけ実行できます。
コマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「mstrexport(Management Server管理ファイルの退避)」およびマニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「mstrimport(Management Server管理ファイルの回復)」を参照してください。
(2) 収集対象のファイルの定義
mstrexportコマンドの引数として,mstrexportコマンドの収集対象を記述するファイル(Management Server管理ファイル用退避対象定義ファイル)を指定できます。
- 実行例
- mstrexport c:\work\mstruct.zip "C:\Documents and Settings\MyUser\filelist.txt"
mstrexportコマンドでは,デフォルトの状態で,Management Serverの各種定義ファイル,Management Serverに登録したJ2EEアプリケーションやリソースアダプタなど,Management Serverでのシステム構築・運用に必要な情報が収集できます。これらの情報に加えて,ユーザ作成のコマンドなどもmstrexportコマンドでの収集対象に追加したい場合には,収集対象とするファイルの絶対パスをManagement Server管理ファイル用退避対象定義ファイルに記述してください。
- ファイルの記述例
- ${cosminexus.home}/manager/apps/MyApp.ear
- D:/home/confdir/message1.conf
ファイルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「10.14 Management Server管理ファイル用退避対象定義ファイル」を参照してください。
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