Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編
JP1/IMの統合コンソールと統合スコープを使用して,アプリケーションサーバシステムで発生した障害を監視します。
統合コンソールおよび統合スコープを使用することで,アプリケーションサーバシステム以外の要因で発生した障害も同じ画面で確認できるようになり,障害の影響範囲も特定しやすくなります。さらに,Windowsの場合は,アプリケーションサーバシステムで発生した障害の,調査および対処をするとき,障害の内容に応じたアプリケーションサーバの運用管理ポータル画面を,統合コンソールまたは統合スコープから直接表示できます。
JP1/IMと連携して障害を監視する場合は,次の準備が必要です。
JP1/IMと連携した障害監視処理の流れを次の図に示します。
JP1イベントとして発行されるアプリケーションサーバシステムの障害情報を次に示します。
表13-4 JP1イベントとして発行されるアプリケーションサーバシステムの障害情報
| イベントの種類 | 説明 |
|---|---|
| 運用管理システム JP1イベント | Management Serverが出力した通知・障害メッセージをJP1イベントに変換したものです。変換は,メッセージマッピングファイルで指定したルールに従って実行されます。 主な内容は,J2EEサーバ,バッチサーバ,Webサーバ,ネーミングサービス,CTMなどの論理サーバでプロセス停止レベルの障害が発生した時や,各サーバが起動または停止した時の通知メッセージです。 発行されるJP1イベントのIDは,00012000〜0001207F(未割当てのIDあり)です。詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「10.19.4 JP1イベントへの変換」を参照してください。 なお,Management Serverの起動中に出力されるメッセージについては,JP1イベントが発行されない場合があります。 |
| J2EEサーバシステム JP1イベント | J2EEサーバまたはバッチサーバが出力した通知・障害メッセージをJP1イベントに変換したものです。変換は,メッセージマッピングファイルで指定したルールに従って実行されます。 発行されるJP1イベントのIDは,00012080〜000120CF(未割当てのIDあり)です。詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「10.19.4 JP1イベントへの変換」を参照してください。 なお,Management Serverの起動中に出力されるメッセージについては,JP1イベントが発行されない場合があります。 |
| J2EEサーバユーザ JP1イベント | J2EEアプリケーションが,ユーザログ出力機能※によって出力した通知・障害メッセージをJP1イベントに変換したものです。 |
注 JP1/Baseのログファイルトラップを使用すると,アプリケーションサーバのログファイルに出力される情報をJP1イベントに変換できます。この場合,JP1/Baseのログファイルトラップで監視するログファイルの設定が必要になります。詳細は,「13.4.3 監視するログファイルの設定」を参照してください。
注※ ユーザログ出力機能については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」の「9. アプリケーションのユーザログ出力」を参照してください。
統合コンソールまたは統合スコープからは,次のようにして運用管理ポータルの画面が表示されます。なお,統合コンソールまたは統合スコープからの,運用管理ポータル画面の表示はWindowsの場合だけできます。
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