Cosminexus V9 アプリケーションサーバ & BPM/ESB基盤 概説

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4.6.1 アプリケーションサーバの機能の一覧

アプリケーションサーバの機能は,J2EEアプリケーションを実行するシステムとバッチアプリケーションを実行するシステムとで使用できる機能が異なります。

<この項の構成>
(1) J2EEアプリケーションを実行するシステムで使用できる機能
(2) バッチアプリケーションを実行するシステムで使用できる機能

(1) J2EEアプリケーションを実行するシステムで使用できる機能

J2EEアプリケーションを実行するシステムの場合に使用できる主な機能について次の表に示します。

表4-2 アプリケーションサーバの主な機能(J2EEアプリケーションを実行するシステムの場合)

機能分類 概要
Java言語 Java SE 6に対応しています。
Webサーバ Apache HTTP ServerをベースにSecure Sockets Layer(SSL)をサポートしたミッションクリティカル分野向けのWebサーバ(HTTP Server)を提供しています。
Webコンテナ Servlet 3.0およびJSP 2.1に対応したWebコンテナを使用できます。JSFを利用したWebアプリケーションも開発・実行できます。
また,インプロセスHTTPサーバ機能など,独自の機能を提供しています。
EJBコンテナ 次のEnterprise Beanを実行できるEJBコンテナを提供しています。
  • Session Bean
  • Entity Bean
  • Message-driven Bean
また,Timer Serviceの機能も使用できます。
リソース接続とトランザクション管理 次の機能に対応したリソース接続とトランザクション管理ができます。
また,OpenTP1との接続やJMS仕様に準拠した送信先(キューまたはトピック)との接続も実現できます。
スレッドの非同期並行処理 次の機能を使用できます。
  • TimerManagerを使用した非同期タイマ処理
  • WorkManagerを使用した非同期スレッド処理
XMLプロセッサ JAXP仕様(DOM/SAX/XSLT/XPath/XMLSchemaの各仕様を含む),StAX仕様,JAXB仕様に対応しています。
Webサービス 次のWebサービスの実行および開発ができます。
  • JAX-WS仕様に対応したSOAP Webサービス
  • JAX-RS仕様に対応したRESTful Webサービス
また,既存機能であるSOAP通信基盤およびSOAPアプリケーション開発支援機能も使用できます。
OLTP技術の適用 次の機能を使用できます。
  • WebアプリケーションおよびURLグループ(業務ロジック)単位の同時実行スレッド数制御
  • Enterprise Beanの同時実行スレッド数制御(CTMの利用)
可用性向上 次の機能を使用できます。
セキュリティ管理 次の機能を使用できます。
セキュリティ管理SOAP Webサービス 次の機能を使用できます。
フレームワークライブラリDI仕様への対応 次の機能を使用できます。
アプリケーション開発 次の機能を使用できます。
システム構築 次の機能を使用できます。
システム運用 次の機能を使用できます。
クラスタソフトウェアとの連携 次のクラスタシステムを運用できます。
JP1との連携 JP1の各製品と連携して次の機能を使用できます。
  • 障害の集中監視
  • 稼働性能の監視
  • ジョブによる運用の自動化
  • SNMPでの稼働情報の取得
  • 監査ログの収集と一元管理

注※ 対応するOracle社のJDKバージョンはJDK 6です。JDK 6で使用できるコマンドやAPIの使用方法については,該当ページ(http://docs.oracle.com/javase/6/docs/index.html)を参照してください。


(2) バッチアプリケーションを実行するシステムで使用できる機能

バッチアプリケーションを実行するシステムの場合に使用できる主な機能について次の表に示します。

表4-3 アプリケーションサーバの主な機能(バッチアプリケーションを実行するシステムの場合)

機能分類 概要
Java言語 Java SE 6に対応しています。
バッチサーバ 次の機能を実現できるバッチサーバを提供しています。
  • バッチ処理を実装したJavaアプリケーションの実行
  • FullGC実行制御
リソース接続とトランザクション管理 次の機能に対応したリソース接続とトランザクション管理ができます。
XMLプロセッサ JAXP仕様(DOM/SAX/XSLT/XPath/XMLSchemaの各仕様を含む),StAX仕様,JAXB仕様に対応しています。
可用性向上 次の機能を使用できます。
セキュリティ管理 次の機能を使用できます。
アプリケーション開発 次の機能を使用できます。
システム構築 次の機能を使用できます。
システム運用 次の機能を使用できます。
クラスタソフトウェアとの連携 次のクラスタシステムを運用できます。
JP1との連携 JP1の各製品と連携して次の機能を使用できます。
  • 障害の集中監視
  • 稼働性能の監視
  • ジョブによる運用の自動化
  • SNMPでの稼働情報の取得
  • 監査ログの収集と一元管理

注※ 対応するOracle社のJDKバージョンはJDK 6です。JDK 6で使用できるコマンドやAPIの使用方法については,該当ページ(http://docs.oracle.com/javase/6/docs/index.html)を参照してください。