Cosminexus V9 アプリケーションサーバ システム設計ガイド

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6.1.1 バッチサーバを配置する場合の使用リソース

バッチサーバを配置する場合の使用リソースの見積もりについて,OSごとに説明します。バッチサーバを配置する場合,バッチサーバを配置するマシンで使用するリソースを見積もります。

なお,使用リソースの見積もりの各表にある,「オプション設定ファイル例」については,使用しているOSのバージョン,およびカーネルのバージョンごとに異なります。使用しているOSのマニュアルを参照して,表中の見積もり式を基に見積もった値を設定してください。使用しているOSで該当するカーネルパラメタが設定できない場合には,設定は不要です。

また,プロセスごとに使用するリソースの見積もりについては,「6.2 プロセスごとに使用するリソース」を参照してください。

なお,仮想メモリ所要量については,「6.3 仮想メモリの使用量の見積もり」を参照してください。また,ディスク占有量については,アプリケーションサーバのリリースノートを参照してください。

<この項の構成>
(1) AIXの場合
(2) HP-UXの場合
(3) Linuxの場合

(1) AIXの場合

AIXの場合の,アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もりについて次の表に示します。

表6-2 アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もり(AIXの場合)

システムリソース パラメタ 所要量 オプション設定ファイル例
サービスユニット※1 共用メモリ PrfTraceBufferSize※2×1,024+18,496
プロセス数 4
スレッド数 バッチサーバのスレッド数※3+34
ファイルディスクリプタ数 nofiles バッチサーバのファイルディスクリプタ数※3+43 /etc/security/limits
Management Server プロセス数 5
スレッド数 56
ファイルディスクリプタ数 nofiles 43+バッチサーバ数 /etc/security/limits

(凡例)−:該当しません。

注※1
サービスユニットとは,次のまとまりを指します。
バッチサーバ + パフォーマンストレーサ

注※2
パフォーマンストレーサのバッファメモリサイズを512キロバイト〜102,400キロバイトの範囲で指定します。PrfTraceBufferSizeについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.15 論理パフォーマンストレーサで指定できるパラメタ」を参照してください。

注※3
バッチサーバのスレッド数とファイルディスクリプタ数については,「6.2.1 バッチサーバが使用するリソースの見積もり」を参照して算出してください。

(2) HP-UXの場合

HP-UXの場合の,アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もりについて次の表に示します。

表6-3 アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もり(HP-UXの場合)

システムリソース パラメタ 所要量 オプション設定ファイル例
サービスユニット※1 共用メモリ shmmax PrfTraceBufferSize※2×1,024+18,496 kctune shmmax= 1073741824
プロセス数 nproc 4 kctune nproc=4200
スレッド数 nkthread バッチサーバのスレッド数※3+34 kctune nkthread= 8416
ファイルディスクリプタ数 nfile バッチサーバのファイルディスクリプタ数※3+43 kctune nfile= 65536
Management Server プロセス数 nproc 5 kctune nproc=4200
スレッド数 nkthread 56 kctune nkthread= 8416
ファイルディスクリプタ数 nfile 43+バッチサーバ数 kctune nfile= 65536

注※1
サービスユニットとは,次のまとまりを指します。
バッチサーバ + パフォーマンストレーサ

注※2
パフォーマンストレーサのバッファメモリサイズを512キロバイト〜102,400キロバイトの範囲で指定します。PrfTraceBufferSizeについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.15 論理パフォーマンストレーサで指定できるパラメタ」を参照してください。

注※3
バッチサーバのスレッド数とファイルディスクリプタ数については,「6.2.1 バッチサーバが使用するリソースの見積もり」を参照して算出してください。

(3) Linuxの場合

Linuxの場合の,アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もりについて次の表に示します。

表6-4 アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もり(Linuxの場合)

システムリソース パラメタ 所要量 オプション設定ファイル例
サービスユニット※1 共用メモリ SHMMAX PrfTraceBufferSize※2×1,024+18,496 /proc/sys/kernel/shmmax
プロセス数 threads-max※3 4 /proc/sys/kernel/threads-max
スレッド数 threads-max※3 バッチサーバのスレッド数※4+34
ファイルディスクリプタ数 fs.file-max バッチサーバのファイルディスクリプタ数※4+43 /proc/sys/fs/file-max
Management Server プロセス数 threads-max※3 5 /proc/sys/kernel/threads-max
スレッド数 threads-max※3 56
ファイルディスクリプタ数 fs.files-max 43+バッチサーバ数 /proc/sys/fs/file-max

(凡例)−:該当しません。

注※1
サービスユニットとは,次のまとまりを指します。
バッチサーバ + パフォーマンストレーサ

注※2
パフォーマンストレーサのバッファメモリサイズを512キロバイト〜102,400キロバイトの範囲で指定します。PrfTraceBufferSizeについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.15 論理パフォーマンストレーサで指定できるパラメタ」を参照してください。

注※3
threads-maxパラメタには,プロセス数とスレッド数の合計を指定してください。

注※4
バッチサーバのスレッド数とファイルディスクリプタ数については,「6.2.1 バッチサーバが使用するリソースの見積もり」を参照して算出してください。